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2022年08月10日

縄文人から本源社会の原基構造を読み解く。婚姻史ブログの今後の追求テーマ

前回の記事では、これからのブログ記事で縄文時代に着目する理由を書きましたが、あらためて、縄文時代の可能性を、いくつかに分類して整理しておきたいと思います。

 

画像はこちらからお借りしました

 

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2022年08月09日

なぜ縄文に焦点をあてるのか?人類の人類としての本質を追求し、活力再生の突破口を見出そう

今回の記事から、いよいよ、縄文時代の追求に入っていきたいと思います。前回も少し触れましたが、なぜ縄文に照準をあてるかには理由があります。

それは、「人類の人類としての本質は、有史以前(サル時代~始原人類が生き抜いた極限時代~縄文時代)にある」と考えられるからです。

 

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2022年08月03日

人類の特性や本質は有史以前にあり!


※画像はこちらからお借りしました。

 

哺乳類~人類までの進化を「外圧の変遷」「適応戦略と雄雌役割分化」という視点で整理してきました。

■人類の外圧構造の変遷① ~哺乳類からオランウータンまで
■人類の外圧構造の変遷② ~始原人類から新人まで
■人類の外圧構造の変遷③ ~略奪時代から現代人まで
■サル・人類史 ~適応戦略と雌雄役割分化〔メス編〕~
■サル・人類史 ~適応戦略と雌雄役割分化〔オス編〕~

 

このように歴史を遡って追求しているのも、進化は塗り重ねであり、今日の私たちはそれらの進化の上で成り立っているからです。

>人類も、単細胞の時代から今日まで外圧適応態として必要であった全てのDNA配列=諸機能or 諸本能は、今も現在形において(しかも最基底部から上部へと段階的に塗り重ねられて)その全てが作動しているのであって、単細胞や動物たちの摂理を人間とは無関係な摂理と見なす様な価値観は、人類の傲慢であり、かつ大きな誤りである。(実現論第一部:前史『イ.可能性への収束=統合』より)

 

しかも、私たちが意外と見落としがちなのが、例えば人類史だけ見ても、現生人類に繋がると思われる原人以降の200万年間のうち、洞窟に隠れ住み単一集団で辛うじて生き延びてきた極限時代が人類史の99%を占めているということ!

つまり、人類の人類としての特性や本質は、私たちが学校の歴史の大半の時間を使って学ぶ文明以降の近5000年間にあるのではなく、教科書の最初の数ページでしか扱われていない「有史以前」にこそあるのです!

 

だから、人類の本源部分を解明するには、有史以前の時代を追求する必要があります!!

そこからは、

〇本能とは異なる集団の在り様(作り方)

〇本能にはない観念による進化の可能性と危険性

〇本能を超えた男女や親子の関係性(築き方)

等、今後の生き方や社会の指針となる構造やヒントがたくさん発掘できるはずです。

 

その上で、

〇約5000年前以降の略奪時代(武力戦争・経済戦争時代)に、人類社会の在り様がどのように一変したのか。

〇豊かさを実現した21世紀以降、活力も能力もドン底になってしまった人類の進むべき方向性・新たな可能性はどこにあり、どうすれば実現できるのか。

等の答えも見つかるのではないでしょうか。

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2022年08月01日

サル・人類史 ~適応戦略と雌雄役割分化〔オス編〕~

哺乳類~人類の進化の中で、その時々の適応戦略に即して、オスとメスはどのような役割を磨いてきたかを見ています。

前回のサル・人類史 ~適応戦略と雌雄役割分化〔メス編〕~に引き続き、今回は~適応戦略と雌雄役割分化〔オス編〕~ です。

 

適応戦略と雌雄役割分化(クリックして拡大)

【オス】

●原モグラ(哺乳類)時代

胎内保育・授乳により、種としての淘汰圧力が低下。
オスの性闘争本能を強化することで、淘汰を促進。

 

●原猿時代

樹上適応により、同類との闘いが第一義になった原猿は、繁殖期以外も常時、縄張り闘争(防衛と侵犯)を繰り返すようになる。
また、相手が同類であるがゆえに、僅差の闘い、かつ頭脳戦となる。

 

●真猿時代

オナガザル系は、オスの闘争集団を形成。
オスへの闘争期待はますます高まる
一方で、オス同士のスキンシップも発達し、その親和関係が闘争集団の基盤となっている。

 

●オランウータン時代

集団猿(真猿)に対抗するために、大型化。
また、母子密着期間の延長で発情メスが減少し、オスの性闘争は熾烈になる。
加えて、母親下の庇護期間が長くなることによる軟弱化を補うため、さらにオスの性闘争を劇化させる。

 

●始原人類時代

同類との一体化を促進するため、同期回路を強化。
同期行動によって闘争活力や闘争能力を上昇させていったと思われる。
※一方、一体化を妨げる性闘争本能は封印もしくは無効化。

 

●原人時代

万物との一体化で捉えた対象世界と、本能・共認回路で捉えた対象との矛盾を突破すべく、個々の対象を超えた本質(摂理や原理や構造)を見出す。
この万物の背後にある本質を見出す力こそが、人類の観念力の源泉であり核心となっている。

 

画像はこちらからお借りしました。

 

このように、オスはもっぱら、闘争圧力の中で変異を重ねつつ闘争能力を高めてきた存在であることが分かります。

ただし、その「闘争能力」の中心が、DNA変異による身体的進化から、本質追求による観念的進化になったことは注目すべき点だと思います。

その点については、今後もさらに追求していきたいテーマです。

 

さて、ここまでメスとオスの役割分化を適応戦略から追ってきましたが、みなさんお気づきのように、原人以降どうなったのかについては、年表でもまだ追求ポイントだらけです。
私たちも引き続き追求していきますが、ぜひみなさんも考えてみてくださいicon_surprised.gif

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2022年07月27日

サル・人類史 ~適応戦略と雌雄役割分化〔メス編〕~

3回にわたって、人類の外圧変遷史を扱ってきました。

今回は、その時々の適応戦略に即して、オスとメスはどのような役割を磨いてきたかを見ていきたいと思います。

 

適応戦略と雌雄役割分化(クリックして拡大)

時代ごとではなく、メス・オスに区切ってその役割の変遷(原モグラ~原人)を追ってみましょう。

 

【メス】

●原モグラ(哺乳類)時代

胎内保育・授乳でメスの生殖負担が増。
知能進化を促進する皮膚感覚の発達も、結果的にメスのスキンシップに委ねられることになる。

 

●原猿時代

樹上を占領したことにより、同類との闘いが第一義になった結果、オスに敵わないメスは、ボスに対する依存を強める。
ボスに依存したメスは、オスに親和を与える親和役割に収束する。
※オスの鼻を舐めるなどの親和様式を開発。

 

●真猿時代

オナガザル系は、オスの闘争集団を形成。
集団同士の闘争で戦力にならないメスは、より親和役割に傾倒
ただし、オス同士のスキンシップも発達する中、メスは性的役割⇒挑発機能を磨いていった。
※発情期に性器を肥大・変色させる等。

 

●オランウータン時代

樹冠に適応すべくさらに体性感覚を鍛える必要から、授乳期間を延長。子育て負担はかなり増大。
また、母子密着時代の身体的一体感が原点となって、交尾(オス・メス間)でも一体化を求めるようになり、それに応えて性充足回路を形成。
※対面位でも交尾する、気持ちよさそうな鳴き声、交尾時間が長い(短くても数分以上、長いと30分くらい)等。

 

●始原人類時代

同類欠損→全面受容から、同類との完全一体化回路を形成。
同類との一体充足に可能性収束した人類のメスは、皮膚感覚と性快感機能をとことん磨いてゆく。
※無毛化、オーガズムの境地等。

 

●原人時代

同類との完全一体化回路を強化した結果、ついにメスは万物とも一体化できる地平に到達する
この万物の波動を受け入れ、増幅する能力は、性だけでなくメスの柔軟性や包容力や直感力の基盤となっている。
※オーガズムにおける宇宙との一体化等。

 

画像はこちらからお借りしました。

以上、原モグラ~原人までのメスの役割の変遷を見てきました。

こう見ると、身体的な適応のための子育て進化と、同類間の適応のための性進化を、メスの役割(特性)の軸になっていることがはっきり分かります。

つまり、メスの能力の中心は、子育て力と性的能力にあると言えるでしょう。

次回は、オスの役割を見ていきます。

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2022年07月24日

人類の外圧構造の変遷③ ~略奪時代から現代人まで

前回は始原人類から旧人・新人までの外圧を振り返りました。

今回は、出洞窟以降、略奪時代から現代人までを見ていきます。

 

外圧構造の変遷(クリックして拡大)

 

【略奪時代】

写真はこちらからお借りしました

5000年前に略奪闘争が勃発します。本源集団が解体された私権統合社会では、観念内容は略奪を正当化する観念(守護神、神、自由、個人など)に収束し、自分のことしか考えられない人間をつくり出しました。自分第一は一体化と正反対のベクトル、一体化追求は封鎖されていきます。先端外圧は、観念内容(私権の共認・略奪の正当化)です。

観念機能はDNA組み替えを超えた新たな進化機能であるということは、その観念内容によって進化も退化もする可能性があるということ。表を見ると、人類の進化の源泉である「同類や万物との一体化追求」と観念機能は切り離されており、脳容量が小さくなっている理由もここにありそうです。

 

【現代人】

写真はこちらからお借りしました

現在の先端外圧は何なのでしょうか?やはりそれは観念内容(個人主義や近代科学)です。現代人は観念によって統合されています。政治も、経済も、環境破壊や肉体破壊も、「自分には関係ない」という言葉で外圧が捨象され、本能も共認も封鎖されたままです。さらにこれまで活力を支えていた私権圧力が貧困の克服で無効になり、あらゆる意欲や活力がドン底という状況にあります。

 

このように外圧構造の変遷を見ていくと現代人の問題も見えてきました。

『貧困の克服という大きな外圧転換にも関わらず、先端の観念内容は変わっていない』 『観念機能が本能や共認課題(同類や万物との一体化追求)と直結していない』 ということです。

 つまり同類や万物と直結した観念を再生するには「本源集団の再生」「自然の摂理追求・事実の追求」が不可欠なのです。

 

人類の外圧構造の変遷はこれで終了です。

次回はオスメス原理の変遷を見ていきます。お楽しみに。

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2022年07月21日

人類の外圧構造の変遷② ~始原人類から新人まで

前回は現モグラからオランウータン(類人猿)までの外圧を振り返りました。今回は、足が先祖返りして樹上機能を失った始原人類(猿人)から新人までを見ていきます。

人類の外圧構造の変遷(クリックして拡大)

 

【始原人類(猿人)】

樹上機能の喪失により、地上に降りたオランウータン。地上では素早い移動ができず大型肉食獣から隠れ住むしかありません。同類欠損は、オランウータンの最先端機能である、共認機能の対象を喪失したことを意味し、主体の喪失=「無」の状態に。主体がなく、対象を全面受容する状態。この状態を起点として、同類を求め、同期行動に強く収束していきます。

 

オランウータンは母子密着の同期や、性による同期が一体化を生み出すことを知っていたと考えられます。初期人類は全面受容回路と同期回路を発達させていき、二足歩行訓練でもある踊りや性といった同期行動に収束してきます。先端外圧は、生存をかけた同類との一体化の追求圧力です。

 

【原人】

全面受容回路と同期回路を長い期間をかけて発達させ、同類のみならず自然(万物)との一体化ができるまでに至ります。メス発の性収束は皮膚感覚を鋭敏化し、快感回路はより増強してゆき、ついには同類の波動だけでなく宇宙や自然の波動をキャッチします。それは一体化回路が掴んだエネルギーの塊。これが、人類が獲得した原観念です。

 

万物のとの一体化回路と本能・共認回路との間に意識の混濁がおこります。意識を再統合するためには、具体対象の背後に、かつ一体化回路が掴んだエネルギーの塊の中に「何か」を措定する必要が生じます。それが「精霊」であり、共認回路から見た「期待応合(対話)の対象」です。

 

措定した精霊とその本質は眼に見えない対象、それを皆で追求しあらわそうとした。そのために身振り手振り、表情、地面にカタチで描くなどの表現方法が発達。その結果、指先や表情筋がより豊かになり微細な表現を可能になり、さらにより本質を抽出した音声言語の獲得に至ります。火や道具を扱い、脳容量の増大とともに急速な外圧適応を果たしていきます。

先端外圧は、万物との一体化の追求圧力です。

 

 

【旧人・新人】

生存課題の全てを本能⇒共認 ⇒観念(精霊信仰=事実認識)へと先端収束させることで観念機能を発達させ、その事実認識の蓄積によって生存様式を進化させていきました。観念機能(特に言葉)は、表情や身振り手振りによる共認よりも、遥かに多様で容易な共認を可能にし、共認内容の無限に組み換えを可能にしました。観念機能がDNA進化に代わる新たな進化機能となります。土器や石器など道具の多様化、石器を使った狩猟器具の発達、投槍による大型動物の狩猟、弓矢の発明による生産力、防衛力の上昇により出洞窟を果たします。地上に進出した人類は、忽ち外敵を駆逐して繁殖していきます。

先端外圧は、観念の自在な組み換え追求です。

 

ちなみに日本の歴史の第1章である縄文時代。自然と共生し、持続的で、人を殺す武器を持たず、女性が中心の母系社会で、縄文土器や木製品に代表される芸術性の高い物づくりに長けた人々の社会が1万年(弥生時代から現代まで2400年でしかない)続いたのです。この縄文時代の解明に、人類再生のヒントが隠されていると思われます。

 

次回は、出洞窟以降の外圧の変化について見ていきます。

お楽しみに。

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2022年07月21日

人類の外圧構造の変遷① ~哺乳類からオランウータンまで

今回から3回にわたって人類の外圧構造の変遷を見ていきたいと思います。

 

哺乳類から、サル、人類に至るまでに外圧は塗り重なっています。元の圧力は先端圧力に相乗収束しており、先端圧力への対応が元の外圧にも適応できる構造になっています。外圧=内圧ですから、外圧は生きる上での活力源であることも忘れてはいけません。

 

以下に外圧構造の変遷(クリックして拡大)を表にまとめました

今回は、哺乳類(原モグラ)からオランウータンまでを扱います。

 

【原モグラ(哺乳類)】

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現在の哺乳類につながる種は6500万年前に出現しています。特殊寒冷期を土の中で生き延びた原モグラ類が、急速かつ多様な適応放散していきます。胎内保育や母乳での子育てが特徴で一体化の基盤はありますが、成体での淘汰圧力を強化するために極端に性闘争本能を強化しています。先端圧力は自然外圧・外敵圧力です。

 

【原猿】

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原モグラ類から樹上に逃避し適応したのが原猿です。拇指対向性と立体視を獲得により原猿と定義されます。原猿にとって外敵のいない樹上は楽園であり、食料限界まで繁殖していきます。絶えざる縄張り侵犯が常態化、弱オスは恒常的な飢えと怯えから、無限苦行に陥り本能が混濁。状況と欠乏の同一視から共感回路を形成します。これがサル、人類がもつ共認機能の原回路です。先端圧力は縄張り確保のための同類圧力です。

 

【真猿】

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真猿の定義としては、オス同士の闘争共認の成立、集団化です。課題、役割、規範を共認する共認統合による集団が形成されています。集団化により異種のサル間での種間闘争が激化し大型化してきます。地上に逃避したパタスモンキーやヒヒ、北方に逃避したニホンザル、樹冠に逃避したテナガザルなど。内雌外雄の闘争集団を形成しており、メスは役割不全から性機能に収束しています。特徴としては、顔に毛がない、毛繕いをする、授乳期間や子育て期間が延長されています。先端圧力は縄張り確保のための同類圧力です。

 

【オランウータン(類人猿)】

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樹冠に逃避したテナガザルは体性感覚の必要性から後天的に脳回路を形成していきます。さらに授乳期間を延長させ、親和回路・共認回路が発達していきます。メスは性収束し年中発情が可能となっています。知能獲得に加え大型化することで、森林中央部を占拠する複雄ザル(真猿)を寄せ付けない制覇種へと進化し、ユーラシア全域に類人猿は拡散していきます。

 

そのなかでもテナガザルから派生したと考えられるオランウータンと人類の類似性は際立っています。人類との類似点が28(ゴリラ7、チンパンジー2)と圧倒的に多いほか、人類と同様に繁殖を超えた性を行っています。オランウータンの長時間(40分)の交尾は、わずか数秒のチンパンジーやゴリラとは全く異なります。原猿のペニスにはトゲがある複雑な形状ですが、真猿類になるにつれて形状が単純になり、オランウータンではほとんど人類と同じトゲのない滑らかな形状になっています。これは飢餓の圧力に対して相互にエネルギーを与え合う一体充足の性を行っていると考えられます。この一体化欠乏は同類のみならず自然対象にもむけられており、強い好奇心や未知へ収束は観念の原回路と考えられます。先端圧力は同類との一体化の追求圧力です。

 

次回は、足が先祖返りして樹上機能を失った始原人類(猿人)から見ていきます。

お楽しみに。

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2022年07月17日

万物との一体化回路によって道具はどのように変化してきたのか?②

画像はこちらからお借りしました。

 

前回の記事:万物との一体化回路によって道具はどのように変化してきたのか①

「万物との一体化⇒本質追求」により万物の性質を見出すことで、打製石器の用途・形状を発展を遂げた人類。

今回の記事は磨製石器の内容に照準を絞り、万物との一体回路によって道具の発達がどのように関係していったのかを追求してみたいと思います。

 

6万5千年前に磨製石器が登場しています。この磨製石器は装身具として利用され、その後、勾玉や翡翠、黒曜石へとつながっていきます。

剥片石器までの流れから磨製石器が登場したことは、何を意味しているのでしょうか?

 

装身具は現在でも残る原始部族や文献によると祭祀で利用され、精霊との交信のための道具となっています。

つまり磨製石器の登場とは、人類が万物の背後に精霊を措定するに至ったことの現れとなります。

 

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2022年07月17日

万物との一体化回路によって道具はどのように変化してきたのか?①

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前回の記事:脳の発達が先?道具の発達が先?

前回の記事では、脳の発達するほど道具も発達していったという仮説を記事にしました。

引き続き、万物との一体化回路によって道具はどのように変化してきたのかを深堀していきたいと思います。

 

まずは道具の進化史についておさらいします。

260万年前の最古の石器(礫器)は、自然に粉砕した石とほぼ同じ。類人猿も自然にあるものを道具として使うことがあり、これと似たように人類も、自然にあるものを再現するように石器を作製しています。

 

その後、175万年前にはハンドアックス、ピック、クリーバーといった様々な用途に応じた石器が登場。

140万年前には剥片石器が登場します。このあたりから石器作製は石器全体と刃の部分を最初にイメージして作られるようになり、石の性質を捉えて石器を作製していると考えられます。

 

万物に一体化し、本質を抽出する能力が上昇するほど道具が発達してきましたが、さらに深めて追求したいと思います。

 

用途に応じて種類が増えているのはなぜなのか?

刃がどんどん鋭利になっているのはなぜなのか?

また、上記のように道具が発達したのは、機能性を追求した結果で生まれたものなのでしょうか?

 

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