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2008年01月04日

集団の解脱様式

るいネットの新概念定義集に【不全と解脱】という言葉があります。

不全とは、機能不全のこと。機能不全に陥ると、飢えや怯えや苦痛などの不全感に恒常的に苛まれることになる。この不全感を麻痺させる麻薬回路が、解脱充足回路。サルや人類は、何であれ不全感が刺激されると、その不全感を和らげるために解脱回路に収束する。解脱の中心はスキンシップを原型とする親和充足と性充足。人類の解脱にはその他に、涙や笑いや快楽など(一般には娯楽)がある。


様々な民族を見ていくと様々な婚姻様式があると共に、様々な解脱様式(娯楽)としての民族音楽があると思います。それら民族のもつ民族音楽は、それぞれの集団を取り巻く環境や集団形態、外圧状況によって様々です。今日はそういった民族音楽に着目してみたいと思います。
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前にも紹介したニューギニア高地人のダニ族は、原始的な生活をする傍ら、高度なコーラスという音楽文化を持っています。

ウキンバに来てまもない日。私は耳を疑った。畑の方からすばらしいコーラスが聞こえる。男声三部合唱。かけよってみると、ワニブキ部落のダニ族の男6人が協力して休閑地を掘り起こしている。コーラスは彼らの作業歌だ。4人が一列に並んで斜面を下向きになり、掘り棒を大地に突き刺しては土魂をおこす。他の2人は反対側にいて、掘り起こされた土魂をひっくり返し、同時にミゾを作ってゆく。
コーラスは、テノールの男がソロでまずリードし、バリトンが、直ちにこれに和し、続いて4人が五度(音程)下でこれに加わる。そのハーモニー(和音)は完全に調和し、6人は一体となって小合唱団を編成しながら、リズムに合わせて作業してゆく。
日本の音楽は和音と縁が薄かった。ほとんどすべての邦楽は文学の表現のための伴奏にすぎないから、音楽として完全に独立したものは少なかった。すぐれた民謡であっても、琴の音楽の一部を例外として和音はついに発達しなかった。
リズム、メロディーとともに、音楽の基本三要素のひとつたるハーモニーがほとんど欠けていた。
文献【ニューギニア高地人 本多勝一著】 より、要約引用


自然発生的に、歌声の中に各人の役割を見出しハモっていくようです。
日本人にも一緒に同じ歌(民謡)を、農作業の中で歌ったり、合いの手を入れたりする音楽文化は持っていますが、ハーモニー(和音)という文化が発展しなかったことは興味深い事象だと思います。
今年は集団の解脱様式(娯楽)についても、少し着目して様々な民族文化や生活様式も見て行きたいと思います。

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人類の婚姻系統の起源は双系!?

母系・父系と異なる双系って何なのか?素朴な疑問からネット検索していたら、なるほど!っていう記述がありました。
><姓のない名前>
インドネシア人の…

はじめまして。突然のコメント。失礼しました。

共同体社会と人類婚姻史 | 母系・父系の有様と双系の謎

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