2009年02月25日

チンパンジーの知能vol.1(道具を作るチンパンジー)

【初期人類は骨を食べていた!vol.15<初期人類の知能>】で、「この事実からわかる事は、人類の誕生から500万年近く、知能(観念機能)がほとんど発達していない野生動物だったことを物語っています m049 」と、書きましたが、このことに対して、「捉え方が大雑把ではないか! Mad m054 」と、多くの方からご指摘を頂きました。 m108

初期人類が骨食を開発してから、【逆境⇒進化】初期人類の逆境vol.1vol.2までの500万年近い間の、知能の発達がどの程度のものであったか、考える上で参考になりそうな事例があったので紹介しようと思います。

野生のチンパンジーの道具使用の実体です。

ラッコやチンパンジーとか道具(石)を使う哺乳類がいる事は皆さんご存知だと思います。
しかし道具を作る哺乳類は人類しかいないと思っていませんか m050
実は、野生のチンパンジーは道具を作ることができるのです m051

それでは、下のぽちっとして、アフリカの自然界を覗く旅に出発してしてみましょう。
では、いってらっしゃいませ。。m071 m071 m071 m113   m071 m071 m071 m113
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■シロアリを食べる為の道具を作る


チンパンジーは、野外においても様々な道具を使っていることが知られています。最もよく知られている例は、シロアリ釣りのための小枝です。シロアリを食べる場合に、蟻塚に穴を空け、これに小枝を差し込みます。シロアリは小枝に引っ掛かり、あるいはそれに噛み付いた状態で釣り出されます。これを一気に口にいれてしごき取って食べるのです。この時、シロアリ釣り用の小枝は、チンパンジーが適度な小枝を折って、適度な長さにし、葉を手や歯でもいで作ります。人間が真似してもうまくシロアリが釣れることは中々なく、結構高度の技術であるようです。シロアリを上手く釣れるうまくできた小枝はチンパンジー自身にとっても大事なものであるようで、次のアリの巣まで持って行くこともあるようです。
(写真はココからお借りしました。)


■水を飲む為の道具を作る


自然界には樹に穴が開き水が溜まっていることがあります。チンパンジーは、その水を飲むのですが、穴が小さいと顔を突っ込むことが出来ません。そんな時チンパンジーは、葉をもいでは口の中に次々に入れていきます。そして口に中でを噛み潰してスポンジ状(葉をくしゃくしゃにしたかたまり)にして、木の穴の中に入れます。スポンジ状になっているので、水を染ませて取り出すことが出来ます。これを再び口に入れ、水を吸うようにして飲みます。見事に自然界のものを加工して、道具にしています。


■石を道具に種を割る


これはよく知られていると思いますが、チンパンジーは、石を使い堅い木の実を割って食べます。
直径10センチほどの石を手に持ち、台石の上に置いたアブラヤシの種にたたきつけます。殻を割り中身を食べるためです。台石にする石と、叩きつける石を使います。使い続けると土台の石には程よいくぼみが出来る為、大事に持ち歩いたりすることもあるようです。
(写真はココからお借りしました。)

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うまくできた枝や石を持ち歩くところは、500万年前の初期人類が骨を食べるため、骨を割る石を持ち歩いたのとよく似ていますね Smile

同じ類人猿としてのチンパンジーにおいても、道具を作り、使用することは、自然界でも見られるようです。

人類の石器の歴史は200万年前に出現したホモ・ハビリスによるオルドワン文化の礫石器からとされています。オルドワン文化の礫石器は、丸い石をただ打ち欠いただけの形で、刃物としての使用は不可能で、叩きつけて小さく砕くという用途に適したつくりになっている程度です。

チンパンジーが台石のくぼみを作り大事に使用する点や、水のみスポンジを作ったり、シロアリ釣り棒を作ることから、猿人から原人段階では、チンパンジーからさほど知能は進化していないと言わざるを得ないかも知れません。

人類誕生500万年前から200万年までの300万年間は、大きく捉えると、骨食というニッチを開発し環境適応した野生動物として生存していた段階と言えるのかもしれません。

ちなみに、チンパンジーのアイとアユムをご存知でしょうか?
現代のチンパンジーの中では、有名なチンパンジーですが、次回はこのアイとアユムを取り上げ、チンパンジーが持つ潜在能力にも触れ、チンパンジーの知能により具体的に迫ってみたいと思います。

・・・つづく

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comments

こんにちは、yidaki さん。

チンパンジーの道具の使い方もなかなかのものですね。賢いです。

でも、初期の石器は、チンパンジーの道具と同じななのか?それとも違いがあるのか?はもう少し追求したいところですね。

オルドヴァイ文化の石器は、石材(コア)の周囲を、複数回ハンマーとなる石で打ち割ったものですが、そのときに剥がれ落ちる「剥片」の方を道具として使ったとも考えられています。石器と一緒に発掘された動物の骨には、この「剥片」を刃物として使った後が残っているそうです。

  • さいこう
  • 2009年03月03日 20:24

>さいこうさん

いつもどうもです。

>初期の石器は、チンパンジーの道具と同じななのか?それとも違いがあるのか?

そうですね。その点は私も追求してみたいと思っています。
ホモ・ハビリスの段階で脳容量が増えていることを考えると、なんだかの外圧状況があり、進化があったと考えられるように思います。

継続して追及していきますね。

  • yidaki
  • 2009年03月03日 23:01
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