2010年05月16日
社会全体を取り込んだ”だまし共認”こそ、市場の本質であり支配力の源泉である
みなさんこんばんは。
今回は、るいネットからの秀作投稿を紹介したいと思います。
特に今回は、実質的に現代社会を動かしている「市場」と言う物にも注目してみたいと思います。
市場の起源とは、一体何なのでしょうか?
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さて、
前回saahさんから
「近代は身分支配から解放された時代」という嘘
リンク
と言う記事をUPしてもらいました!
近代とは、身分制に支えられた封建時代が終わり誰もが自由に市場に参加し富や地位を追求出来る、
まさに民衆に可能性が開かれた明るい時代!
と言うようによく紹介されますが実際の所は今なお世襲制は残存し、蓄積された富や身分は開放されることなく子々孫々まで相続される、という構造。
これでは封建時代と全く代わっていない!と言う衝撃的な内容でした。
ではその相続される「力」の中身について注目して見ましょう。
近世以降は、「武力」にかわって「資本力」が力の基盤となり、これが相続されて行く事となります。
では市場の拡大と資本力の獲得の原動力は何だったのか。
今回はその点を探ってみたいと思います。
以下、るいネットからの投稿です。
『社会全体を取り込んだ”だまし共認”こそ、市場の本質であり支配力の源泉である』
リンク
つまり、この「力の相続」は近代以降も現に行われており、身分制度から解放されたというのは、ほとんど嘘であることが指摘できるのである。
先日のなんでや劇場で提示された、「資本主義の時代は身分制度が崩れたと言うのは”だまし”でしかない」と言う認識には大きな衝撃を受けた。
なるほど、確かに近代以降も、資産=”力”の相続が認められており、資産を連綿と相続してきた欧州貴族や金貸し勢力などの大資本家が、強大な権力によって世界を支配している。
武力支配時代の支配層(権力者)は、少なくても国家統合をどうすると考えており、それ故に民衆を対象化した理念を有していたが、資本主義=市場時代の支配層(権力者)は、”だまし”によって己の資産を増やすことしか考えておらず、どういうものを売れば”民衆が豊かになるか”などとは全く考えていない。
更に言えば、武力支配時代の力の基盤であった領土や身分は、動かしようのない事実=実質価値であり、”だまし”は通用しなかったが、市場時代は商品そのものが幻想価値、”だまし”で成立している。
以上から、”だまし”こそが、市場時代の支配層の力の基盤=最大の武器であり、”だまし”によってその力=資本力を拡大していると言える。
武力支配時代、私権闘争≒武力闘争に先端収束している層は、領土・身分、又は新しい武器など、なんらかの力の基盤を有する上位層に限定され、ある意味で”民衆”は蚊帳の外だった。
それに対し市場社会では、全ての民衆は”市場”の住人であり、上述のような壮大な”だまし”の渦中に、無自覚の内に巻き込まれている。
元々、市場は武力闘争時代に私権闘争の抜け道として誕生し、当時の商人階級は支配層を”だます”ことで、己の私権獲得に繋げてきた。
ここでは、あくまで武力=国家>市場であった。
しかし、近世(ルネサンス)以降、市場はその”だまし”の裾野を民衆へと広げ、社会全体を”だまし共認”に取り込むことで、市場>国家、すなわち”資本こそ力”となる状況を作り上げた。
この”だまし共認”によって、市場時代の支配層は国家及び全ての民衆から資産を吸い上げ、その資産を相続していくことで、絶対的な資本力=支配力を築き上げてきたのである。
市場の本質は、徹頭徹尾”だまし”にあり、社会全体を取り込んだ”だまし共認”こそが、資本に絶対的な支配力を生み出していると言える。(この支配力は、市場が拡大する=だまし共認が広がるほどに絶対的となる。だからこそ、彼ら支配層及びその支配を直接受けている政治家にとって「市場拡大」こそが絶対課題化するのだろう)
逆に言えば、この市場の本質=”だまし共認”を明らかにし、人々を”だまし共認”から”事実共認”へと導くことが出来れば、現在の大資本家(欧州貴族や金貸し勢力)達による支配構造は容易に突破できる。
私権体制が崩壊へと向かっている現在、その可能性はどんどん広がっている!
以上・引用終わり
ここで非常に重要な点が定義されています。
>”だまし”こそが、市場時代の支配層の力の基盤=最大の武器であり、”だまし”によってその力=資本力を拡大していると言える。
すなわち「市場の起源はだましと抜け道である」という点です。
といわれてもなかなかピンとこない人も多いと思います。
市場は特産物や生活必需品の物々交換が起源、と紹介している書籍も数多くありますし・・・
市場の起源とその広がりの原動力は何か、この認識がなければ市場の真髄には迫れません!
そこでるいネットの中から市場の起源について扱っている投稿を紹介したいと思います。
こちらの投稿も是非一読してみて下さい。
市場の起源のみならず、今世界中で起こっている様々な問題の原因の一つがここにある事も分かると思います。
超国家・超市場論9 私権闘争の抜け道が、交換取引の場
なんでや劇場69 ~市場の起源~について
また市場の起源は、
グランド・セオリー4『経済破局は来るのか~金貸しが創り上げた近代市場の崩壊~』にも詳しく載っています。是非ご覧になって下さい!
最後まで読んでくれて有り難うございました!
- posted by yama33 at : 2010年05月16日 | コメント (2件)| トラックバック (0)
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