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2010年10月07日

共同体の原基構造-3~人類の本性は共同性にある

『共同体の原基構造』に迫るシリーズの3回目です。前々回は、私権体制の崩壊⇒共同体の時代が到来しているという状況認識の下、シリーズの課題意識を整理し、前回は、約500万年前~私権時代に転換する約6000年前まで、実に500万年に亘る共同体の歴史の外圧状況を見ていきました。
共同体の原基構造-1~極限時代に見る「人類の本性」
共同体の原基構造-2~極限時代の外圧状況
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今回は、500万年に亘る極限的外圧状況の中で、生き延びるために可能性収束し、強化した共同性(共認機能)について見て行きたいと思います。
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①逆境下で共認機能に全面収束

肢の指の先祖返りによって、樹の上に棲めるというサル時代の最大の武器を失った人類は、想像を絶する逆境に陥る事になる。
鋭い牙も、走力も他の動物に比べて肉体機能が遥かに劣る人類は、地上では狸のような小動物にも負ける存在であり、従って日々の食料も確保できず恒常的な飢えに苛まれ、常に肉食動物の襲来に脅える絶望的な生存状況に追い詰められた。
この様に本能では到底生きていけない(適応できない)状況下で、人類はサル時代に獲得した共認機能(相手と同化することによって充足を得る機能)に全面収束してゆく事となる。
つまり恒常的な飢えの苦痛と怯えを少しでも解消すべく、互いに身を寄せ合い安心充足を得る(親和充足)。そしてその充足(と充足を与えてくれる仲間に対する全面肯定視)を基盤に、仲間同士額を寄せ合い、みんなの表情や身振り手振り(評価)を羅針盤として、日々「どうする」の行動方針(=課題と役割)を模策し闘争共認を確立していったのだ。

人類の本性は共同性にある①』より

②共認充足こそ最大のエネルギー源であり、人間の生きる目的

この日々生きる事さえ絶望的な状況の中で得られる共認充足は、人類にとっての唯一の生きる希望であり、唯一最大のエネルギー源でもあった(つまり生きる目的そのものであった)。
事実、共認機能に全面収束した人類は、その後必然的に共認充足度を上げるベクトルで共認機能をより進化させていくことになる。

例えば人間に固有の「喜怒哀楽」などの感情やその表現手段の多様性はその一例である。笑顔は相手への肯定視をより発展させた表情であるし、涙は悲しみや喜びの共有を通じて集団の成員の一体感を更に高めるべく生み出されたものである。
この様に共認充足度を高めるために、相手への伝達手段や受信能力を発達させていく事で、人類は知能を進化させてきたのだ。
つまり共認機能こそが人類の心の中核であり進化の原動力でもあったのだ。
人類の本性は共同性にある①』より

③自我を全面封鎖した共同体の中で人類の本性=共同性は育まれてきた

この様な状況下では自分勝手な振る舞いや仲間を否定する行為(自己中=自我)は、人類の命綱ともいえる共認充足を妨げ、集団の結束を破壊し、集団の存続を危うくする(ひいては個体の生存も危うくする)ため、徹底的に抑制・封印されてきた。つまり人類の本性は共認充足を中核とする共同性にあるともいえる。
そのように自我(や私権)を全面封鎖した共同体の中で500万年に亙ってこの人類の本性は形成されてきたのだ。
人類の本性は共同性にある②』より

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オーストラリア北部アーネムランドにあるジュリリ(Djulirri)遺跡の岩壁
★まとめ
人類には牙も角も、そして素早い足もなく、樹の上に棲めるというサル時代の最大の武器も失ってしまい、想像を絶する逆境に陥る事になりました。
本能的な武器を全て失ってしまった人類にとって唯一の武器は猿時代に獲得した共認機能だったのです。
自然外圧+外敵圧力+恒常的食料不足
絶望的な境遇の中で、唯一残された可能性=共認機能に全面的に可能性収束することで、人類は奇跡的に生き延びることができのです。
共認機能がもたらす親和の充足は、絶望的境遇の中でも、前向きに生きようとする活力を生み出し、そして親和充足が生み出す肯定視を土台にして課題・役割・評価共認が形成されていきました。
絶望的な境遇の中では、自我=自分さえよければいいと言う思いは発現し得ません。
皆で課題(=食料の確保をはじめ、「生きる」と言う課題)を共認し、役割を共認し、集団を統合する為の評価を共認して、かろうじて生き残れる状況なのです。
人類は500万年に亙って、皆で充たしあい、支えあうことで生き抜いてきたのです。
この共同性こそ、人類の本質・本性と言えます。
言葉を変えて言えば、「共認」こそ原点なのです。
次回は、人類の本性である共同性に基づき、共認形成された規範原理について考えてみたいと思います。

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