2007年02月12日
『先住民族の居住地域』の世界地図とリストの紹介
今日は『先住民族の居住地域』の世界地図と地域ごとの先住民族のリストを紹介します。
これは、国連総会が「人権、環境、開発、教育、保健などの分野で先住民族が直面する諸問題の解決のための国際協力」のための「世界の先住民の国際年」(1993)の資料でです。(国際連合広報センターHPより入手)
先住民族を網羅するような完全なリストではないのですが、
・このブログに登場する先住民族が住んでいる場所はどこ?
・先住民族のことを調べたいけど、世界にはどんな場所にどんな先住民族がいるの?
という方には、調べる足がかりになるのではないかと思います。
●『先住民族の居住地域』世界地図
←クリックで拡大
●『先住民族の居住地域』リスト
※PDFファイルはこちら→http://www.unic.or.jp/centre/indige00.htm
<北極圏>
1.北極圏
アリュート チピュワン イヌイット サミ
2.準北極圏
クリー デネー ナスカピ オジブワ
<北アメリカ>
3.東部森林地帯
アルゴンクィン ハウデノショー(6カ国) ヒューロン ミクマック ポタワトミ ショーニー
4.南東部
チェロキー チカソー クリーク セミノール
5.大平原
アラパホ シャイアン ポーニー シオスー
6.北西高原
ネッパース ワスコ ヤキマ
7.カリフォルニア
カヒュイリア ポモ セラノ
8.西部大盆地
ショショーニ ユテ
9.南西部
アパッチ ディネー(ホピ) ナバホ ズニ
10.北西部太平洋岸
ベラクーラ チヌーク ハイダ クワキゥトル サリッシュ トゥリンギット
11.中央アメリカ
ブリブリ カッチクエル コール チュー コーラ グァィミー フイコール イクシル ケッチ クーナ ラカンドン レンカ マヤ(子孫) ミスキート ナフア ピピル キチェ ラマ セリ スム タラフマラ ヤキ ユカテク ザポテク
12.環カリブ海
アカワイオ バリ(モティロンズ) チョーク グァジロ カリナ コーギ オトマック パエズ ヤラワト ユッパ
<南アメリカ>
13.アマゾン流域
アグアルナ アマラカエリ アミューシャ アララ アラワク アシャニンカ アスリニ ガビアオ カヤポ クリーン-アカロレ マツィゲンカ ムンデュルク ナンビクワラ パラカナ キチュア(東洋系) サネマ セコヤ シピボ ジュアール(ジバロ) テュカノ ウファイナ ワイミリ-アトロアリ ワオラニ(アウカ) ワヤナ ザバンテ ヤグア ヤノマミ
14.マト・グロッソ
ボルボロ ボトクード ジー(中央部) グアト カデュベオ カインギャング カラジャ カヤポ(南部) トュピ
15.グラン・チャコ
アーチェ アヨレオ チヤマココ チリガノ グアナ マタコ ムバヤ トバ-マスコイ
16.西アンデス低地
カヤパス コロラドス
17.アンデス高地
アイマラ ハンカス コラ モホ オタバロ サラサカ ウロス
18.パタゴニア-パンパス
アラクアニアン マプチ ランケル テヒュルチェ
<アジア>
19.北および中央アジア
アイヌ ヒュイ 満州 ミアオ 蒙古 台湾原住民 チベット ウイグル イー ズーアン
20.南アジア
ビールズ チュンカス ダッフラス ダンダミ ガダバス ガロス ゴンド ホス イルーラ・クルンバス ジャングス カドラス カメング カッシス コンズ コリス ロヒット ムンダス ナガ オラオン パサン サンタル サバラス ショレガス トダ・コタス ベッダ
21.チャタゴン丘陵地帯
チャクマ マルマ トゥリピュラ
22.東南アジア
チン モング カチン カレン ケダン リス セマイ シャン
<アフリカ>
23.サハラおよびサヘル
フラニ チュアレ
24.南スーダン
ディンカ ハマール カワーラ ロチュコ モンダリ ニュバ ニュール ラシャイダ シルック ザンデ
25.アフリカの角および東アフリカ
バラバイグ エリテラン マサイ オロモ ソマリ ティグラヤン
26.カラハリ砂漠
サン
27.イトュリ森林地帯
エフェ レセ ムプティ
<オーストラリアおよび太平洋>
28.オーストラリアおよび太平洋
アボリジニ アラペシュ アスマト バンガサ ボントック チャモロ ダニ ダヤク ハヌヌー ハワイ人 イバン イフガオ カリンガ カナック カヤン ケダン マエ-エンガ マオリ ムンデュグミュール ペナン ラパ・ヌイ タヒチ トレス海峡諸島人 ツェンバガ
このリストだけでもすごい数ですね。このブログでは世界中の多くの先住民族などの環境、生活、婚姻様式などが紹介されていますが、それを蓄積して、過去~現在・いろいろ地域の民族の情報を「地図」や「リスト」にまとめられたら、『人類500万年に亙る共同体社会の原基構造』に迫るための貴重なデータベースにるのではないかと思います。
皆さん、どんどん探索・追究していきましょう!!(@さいこう)
- posted by sachiare at : 2007年02月12日 | コメント (5件)| トラックバック (0)
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comments
母系社会は、複雑なしくですね。男・女の役割分化と、集団統合の仕組みが複雑に絡み合っているのでしょうね。
特に、「母系嫁入り婚」は???です。どんな仕組みなのか?、どうしてそうなったのか?、興味が湧いてきます。
確かにトロブリアント諸島人の「母系嫁入り婚」は?ですね。母系と父系(=嫁入り)とが混じり合っているような感じですね。
ヒントとして、トロブリアント諸島の社会が、バンド社会→部族社会→首長制社会と発展してきた、3段階目の首長制社会に達していることと関係がありそうに思われます。
部族社会は、同類闘争圧力に対して部族連合(地域共同体)を組むまでですが、首長制社会になると、もう一段高い次元で部族社会を統合する専業の首長や貴族が登場します。生産物の余剰を首長のもとに供出させ、再配分する経済制度を特徴としています。
みなさん、続きの調査・追求お願いします♪
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