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2007年04月21日

ミクロネシア~はるかなる歳月の歩み

最近、ミクロネシアにハマッています。
いろいろ調べている内に、興味深いサイトを発見しましたので紹介します。
ミクロネシアの島々の共同体社会・習俗について、1800年代初めにヨーロッパ人が始めて島を訪れた時のデッサン、1900年頃の貴重な写真集がコメント付きで収められています。
是非、ご覧ください。(byまつひで)
↓掲載されている写真の事例です。
cover_2.jpg
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『ミクロネシア~はるかなる歳月の歩み』
以下は島々のミニアルバム集であるが、それぞれが昨日のミクロネシアはどうであったかを垣間見させてくれる。それは綴られた文章ならぬ映像による過去の逍遙である。アルバムは定期的に差し替えられており、ミクロネシアン・セミナーの資料コレクションと地域の諸機関が所蔵する写真を特集している。
●精霊たちが徘徊する時代
キリスト教信仰が島の暮らしの大きな一部を占めるようになる前の遠い昔のこと。八百万の精霊たちがそのころの陸と海をさまよっていた。その中には人に優しく、助けを乞うこともできる精霊がいれば、人に敵対的であり、防御が必要な精霊もいた。神聖な神々とは別に、自然の精霊や祖先の霊、また人々から日常活動での助けを求められる精霊がたくさんいた。この最後のグループには、パンの木の実の収穫をもたらしたり、彫刻家や舟大工の手を導いてくれたりする精霊もいた。このアルバムはキリスト教伝来以前の島々における信仰のあらましを紹介する。
●100年前の生活
1900年ごろいったいどのような生活をしていたのだろう?このアルバムで紹介するように当然のことながら各島嶼グループによって異なった生活様式を持っていた。1800年代における変化の足どりは島ごとに、また時には一つのコミュニティー内でも違っていた。おしなべて東カロリン諸島とマーシャル諸島では、パラオやヤップより変化の様子が多く見られた。このアルバムは西洋文明化される以前のミクロネシア文化を鍵穴からのぞき見る程度ではあるが、20世紀初頭のミクロネシアがどのようであったかを一瞥する手がかりとなれば幸いである。
●最初のヨーロッパ人が見たもの
1800年代の初めごろ、フランスとロシアから海軍の艦船が太平洋を調査するためにやって来たときはまだ、東と西はお互いを知るところまでに至っていなかった。島びとたちとヨーロッパ人たちはどちらも彼らが見たものに驚きの目を見張った。ミクロネシア人たちが遭遇したことについておもしろい話を語る一方、軍艦上の将校たちはペンを取り、目撃したものをスケッチした。彼らの絵はしばしば、実際に見たものよりも、見たいと思ったものを描写した。概して後になるほど、スケッチは現実から遠くへかけ離れていった。以下は、島びとたちとヨーロッパ人たちとの最初の出会いのいくつかを再現したものである。

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