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2019年05月21日

★「戸籍制度」がある日本は、世界でも珍しい

江戸時代から明治時代になり、 中央集権の国家体制の下、様々な制度が作られました。
その一つが「戸籍法」です。
これにより家族制度が大きく転換し、人々の意識にもじわじわと浸透していきました。

「戸籍制度」は、私たち日本人には当たり前のような存在ですが、世界で見てみると非常に珍しい制度のようです。 以下リンクリンク より紹介します。

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■海外の戸籍制度
ご存知の方も多いとは思いますが、いわゆる「戸籍」があるのは日本、韓国、台湾の3国です。
韓国については、現在のように家族の中での身分を表す公証制度となったのは日本によって統治されていた時期です。

戸籍とは違いますが、ドイツには「家族簿」というものがあり、家族単位の身分登録が行われています。(他に事件別登録もあったと記憶しています。)この家族簿はナチス時代に人種政策に用いるため導入されたものです。
ただし家族簿には筆頭者が無く、夫婦は書類上平等な形で記載されています。
その他に家族単位の登録を行っているのはスイスです。

家族単位での登録は、国民の管理を目的に導入されているのが目立ちます。これらの国では、国による個人の姓への干渉が比較的強いようです。ドイツも別姓が選べるようになりましたが、婚姻時の姓の指定についてはこまごまとした決まりがあります。

個人単位での登録を行っているのはスウェーデン、オランダです。

人間を単位にした登録ではなく、事件別(出生、結婚、死亡)の登録を行っている国もたくさんあります。完全に事件別で、個人の身分変動を一覧できない仕組みになっているのがカナダ、アメリカです。これらの国では州によっては婚姻にあたって姓の選択の届出が必要ですが、多くは特に干渉していないようです。

事件別登録を行ってはいるけれど、附表などを用いてその後の身分変動を記録し、個人登録に近いことをしているのがイギリス、フランス、中国、旧ソ連諸国です。これらの国はもともと姓の変動が無かったり、法律で管理するような習慣が無かったりします。

現在の中国の身分登録制度は「戸口」と言い、これは日本の戸籍と住民登録制度の両方の機能を併せ持つものなのです。
実際の生活単位を元に登録されるので、一人暮らしの人は「戸主」になりますし、集合住宅などに住んでいる場合はそこの住民全体を一つの「戸口」に登録する事もできます。

というわけで、日本や韓国の親族を中心とする戸籍とは性質がだいぶ違うのです。それで、いわゆる「戸籍」がある国、には入れませんでした。
ちなみに、戸籍がある国でも、台湾は中国に近い制度ではないかと思います。

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注:韓国の戸籍制度は、2008年に廃止になっています。

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