2010年03月21日
日本語の成り立ち(文字編)7~漢字の起源~
『日本語の成り立ち(文字編)』シリーズ。前回は「文字以前の世界」について、古代オリエントの記号や図象を扱いました。今回は、日本語に直結する「漢字の起源」を探るべく、古代中国について追求してみたいと思います。
・漢字の起源は、殷代(紀元前1600年頃~紀元前1046年)における甲骨文字にあると言われています。甲骨文字とは、亀の甲羅や牛や鹿などの獣骨に刻んだ線状文のことです。
・漢字学で著名な故白川静氏によると、古代の中国では、文字には「呪能」の力があると信じられており、貞ト(ていぼく:占いのこと)に使われていたのが甲骨文字である説いています。殷墟で発見された甲骨文字は5000字にのぼりますが、白川氏は更に「漢字には、文字が生まれる以前の悠然なことばの時代の記憶が残されている。」と説きます。
★文字以前の悠然なことばの記憶とは何なのか・・・!?
~以下、松岡正剛『白川静(漢字の世界観)』から中国先史時代を俯瞰します。~
- posted by matuhide at : 2010年03月21日 | コメント (8件)| トラックバック (0)