2010年04月27日
日本語の成り立ち(文字編)10~神話と呪術~
日本語の成り立ち(文字編)9~ト辞と殷王朝の風土・文化的背景~に続いて、神話と呪術について、文字形象を交えて紹介します。
神話は、自然的な世界、神々の世界、そして人間の世界の全体を一つの体系として語るもので、中国では殷王朝しかもっていない。
山東の龍山文化が、周辺の文化に促されながら、中央の覇権を目指して彩陶文化地帯を西進し、それぞれの文化をもつ民族との壮絶な戦いの上に神話が展開される。神話はあまりおとなしいところに生まれるものではない。
英雄的な、悲壮な運命の中で、闘い続けるいくつかの部族たちがいて、その中から自分たちの守護神としての神を作り出す。絶対的な力に依拠して、何とか自分たちの志を遂げたい、そういう野望の上に神話が成り立つ。
写真は殷墟博物館の車馬坑。こちらからお借りしました。
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- posted by okatti at : 2010年04月27日 | コメント (0件)| トラックバック (0)