2010年04月30日
日本婚姻史2~その4:夜這いの解体と一夫一婦制の確立1
前回の『日本婚姻史2~その3:夜這(オコモリ)は女性から若衆への期待』では、かつての村落共同体では、女性の充足性が集団を存続させる活力となっているという分析を行いました。
オコモリに臨む女性は、「この子を一人前にする」という使命感、「わが子のように可愛い」という肯定視(母性)、「いてくれてありがとう」という感謝など等、「充足存在」と呼ぶにふさわしい心持であったのだと察します。若衆にとっても、そのような充足にあふれた女性は、年齢など関係なく大変魅力的に映ったことでしょう。(リンク)
こうした『夜這い』のシステムが、なぜ戦後急速に衰退して行ったのでしょうか。夜這いが解体され一夫一婦制の確立していく過程を、今回から4回のシリーズで解明していきます。

- posted by kato at : 2010年04月30日 | コメント (8件)| トラックバック (0)
