2020年07月21日
言語の進化過程(8) ~セム語、ハム語、印欧語における、前関詞、冠関詞の発達と、それによる関詞の消滅。
日本語に比べて、英語はめんどくさい言語だと思ったことの一つに「格変化」があります。主格、所有格、目的格などで語彙が変化する。英語を習い始めたとき「I,my,me」「you,your,you」などと暗唱したのではないでしょうか。さらに複数形になると「we,our,us」になる。。。 日本語なら「私は、私の、私に」で済みますし、「~たち」と言えば複数形になります。
★言語の進化過程で、なぜ「格変化」や「人称」が必要になったのか? 『るいネット」の記事から紹介します。(リンク)(リンク)
より詳しく、あるいはより正確に伝える必要から、文言が長く複雑になると語順だけでは意味が伝わり難くなる。そこで文言の中の動容詞に対する各品詞の関係(役割or位相)を明示するために生み出されたのが、各品詞の後ろor前につけられる関係詞である。
/関詞(助詞) て、に、を、は、が、の アルタイ語
関係詞-冠関詞(冠詞) eim、eines、einem、einen セム語、独語
le、la、les (the) 仏語(英語)
\前関詞(前置詞)
侵略戦争が常態化したイラン高原やコーカサスや地中海では、伝えるべき言葉の緊急性が一気に高まると共に、言葉の正確さが極めて重要になった。その結果、とりわけ侵略の張本人であるセム族では動容詞が文頭に来ることになったが、侵略された側のハム族や印欧語族においても、対象詞の次に動容詞が来ることになった。つまり、語順が大きく変化した訳である。
- posted by KIDA-G at : 2020年07月21日 | コメント (0件)| トラックバック (0)