2020年07月22日
殖産分断を引き起こした犯人は?
前回の記事では、母親の「勉強しなさい!」は子供の為ではなく、母親自身の子育て不安から発せられる言葉であること。そして、その母親の子育て不安は、母親の役割が子育てのみとなり、かつ母親一人に集中しているという、核家族の問題を述べました。今回は、核家族が何故生まれたか、その主軸にある「殖産分断」が何故起きたのかを記事にします。
現在は、仕事等の生産活動は「企業」、出産や子育て生殖活動は「家庭」というように、生産と生殖は別々の集団が担っています。これを殖産分断と言います。現代は殖産分断が当たり前のように思ってしまいがちですが、生物界に殖産分断は見当たりません。人類史をみても殖産活動は同じ集団で行われるのが通常で、日本でも戦前までは殖産一体が過半です。つまり現代の殖産分断の状況は、人類史や生命原理に反した特殊事態である可能性が濃厚です。事実、生産圧力の無い家庭は、“外圧にもまれて成長する”という最も根本的な子育て機能を全面的に喪失しています。子ども達の生きる力が育まれないのも当然です。
何故、殖産分断は起きてしまったのでしょうか。
- posted by KIDA-G at : 2020年07月22日 | コメント (0件)| トラックバック (0)