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2008年01月11日

日本人::勤勉性の源泉は何か!?

本ブログの掲示板「東洋と西洋」というカテゴリーに関連して、今回は“日本人の勤勉の源泉はどこからくるのか?”というテーマについて考えたいと思います。
勤勉と技術と経済』(石田蕙一東大名誉教授)に、日本人の勤勉性について興味深い論説がありますので、紹介したいと思います。
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石田蕙一氏は、日本と大陸(中国・朝鮮半島etc)の文明の違いは大きく、世界文明は日本・欧米・大陸と三分割して考えるべきだという立場をとっています。
その上で、日本人の「勤勉の源泉」について以下のように述べています。

人が数人で話をしているところを遠くで見れば、それが日本人か欧米人か大陸人か直ちにわかる、と言う。顔を縦に振りながら話すのは日本人。顔を横に振っていれば欧米人。顔を縦にも横にも振らなければ大陸人だそうだ。日本人は、相手の同意を求めながら、相手に同意しながら(意を組みながら)会話する。欧米人は、自分の意見を言い、その論拠を説明して説得しようとする。ところが大陸人は、各自が意見を述べるが古事ことわざ格言のごとく言いっぱなしである。
日本は、それで八方美人とも言われる。話す相手ごとに違うことを言うとも言われる。とにかく、異論を述べて気まずくならないように、相手の意を組んで同意できることを探す。自転車で出会い頭に衝突した二人が互いに「すみません」を繰り返している。両者にそれぞれ謝るべき落ち度があったのか、あるいは一応謝って置いた方が気まずくならないだろうと先読みをしているのだろうか。その結果として何時の間にか、相手の言うことにも一理がある、と日本人は思ってしまう。日本人は、相手の立場に立って考えるのが、得意である。
日本人のDNAは十万年の時間をかけて出来たが、勤勉な性格は一万年の時間をかけて、技術は一千年の時間をかけて洗練され蓄積され、経済力はたった百年以内の成果である。
日本人の勤勉さは日本の扇状地に発展した水はけのよい田んぼによって育まれた。扇状地の田んぼに流す水は、用水と悪水と言う人工の通り道で配られ、水口の開け閉めによって流れは左右される。上の上から下の下へ水は流れる。村の寄り合いで、水の道は決められ皆の協力で作られた。全ての人が我侭を通すわけには行かない。全ての人は協力して次善で我慢しなければならない。手前勝手な人が大きな声で言っても賛成は得られない。勤勉な人が発言すれば、小さな声で人知れず言っても、平生の行いからそれが村の約束になった。勤勉さは長年のうちに皆が見て判断した。この勤勉さは現実的な皆が知っている事実である。皆が眼で見て、肌で感じた現実であり周りの人から聞ける事実でありこれからも期待できる(全員の眼に見える)真実なのである。

勤勉な性格が1万年かけて形成されたのだとすれば縄文時代まで遡るわけであり、「本源的共同体社会⇒同化能力」を下敷きに「地形的環境⇒生産様式」が複合して、日本人の勤勉性が形成されているのでないでしょうか!
読んでくれてありがとう。本年もよろしくお願い致します。(マツヒデ)

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今でも若者宿を残していると言うのは、良いですね。
年頃になると、育ての親から半独立してネオヤに厄介になる制度です。
『宿を提供する家の主人をネヤオヤ(寝屋親)』に見守ってもらいながら、育ての親から離れて仲間の規律の中で生きる集団性を身に着ける制度とも見えます。
親離れ、子離れと言われる親子関係を考える上で、貴重な参考事例だと思いました。

  • 猪飼野
  • 2008年3月26日 16:20

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共同体社会と人類婚姻史 | 「寝屋子制度(若者宿)」が残る答志島[三重県]

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