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2008年09月09日

「女性は結婚しなくても幸せ」55%、「結婚した方が良い」65%

 「女性は結婚しなくても幸せ」55%…読売調査より

「女性は結婚しなくても幸せな人生をおくることができる」と思う人は55%で、「そうは思わない」は39%にとどまることが、読売新聞社の年間連続調査「日本人」でわかった。

1978年の調査では「女性は結婚しなくても幸せ」という考えに賛成の人は26%に過ぎず、「反対」が50%を占めていたが、この30年で結婚への意識は変化した。
今回の調査は「結婚観」をテーマに9、10日に面接方式で実施した。
「結婚したら男性は仕事、女性は家庭のことに専念するのが望ましい」と思う人は30%で、「そうは思わない」は68%となった。「男性は仕事を追い求め、女性は家庭と家族の面倒をみる方が互いに幸福だ」という意見への賛否を聞いた78年の調査では、「賛成」71%、「反対」22%だった。
ただ、「人は結婚した方がよい」と思う人は65%で、「必ずしも結婚する必要はない」の33%を大きく上回り、結婚そのものは肯定的に受け止められていた。「結婚した方がよい」は、5年前の03年の54%から11ポイント増え、結婚は望ましいと考える人が急増した。
(2008年8月27日03時06分 読売新聞)


この意識潮流はどういうことなのか?考えてみました。
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江戸時代以前は、田舎でも都市でも女性は働いていた。だから結婚して駄目なら別れてれば良いので結婚する事に拘りはなく、結婚は恋愛でなくて生活、育児そのもので、女性は社会の大事な労働力として期待されていた。
大きく変化するのは、明治・大正の市場化以降である。
日本の近代化は一貫として、田舎の農村から都市に移民して、働く場が工場や会社と言うサラリーマン(全てをお金で買う)に成った。
男は工場や会社で働いたが、村落共同体から脱出してきた都会の核家族では、女は集団の仕事から切り離されて、家で家事・育児をするという専業主婦(夫の給与だけが頼り)と言う身分が都市化と共に広がった。女性は社会から労働力としての役割を期待されなくなっていく。
このように大きく変化してきたポイントは
女性から集団課題の労働を取り上げて、家庭に閉じ込めた(主婦の登場)
男の稼ぎに頼ると言う、結婚しないと生きてゆけない存在になった。
周囲の人に決めてもらえた結婚ではなく、「自分」を中心にした恋愛を経てから結婚に至るという意識「恋愛至上主義」が普及した。
次第に「お見合い」などの周囲が進める結婚制度は破綻して、現代は結婚相手を自分で見つける(集団は関与せずの)制度になった。
最近になってようやく、女性も社会に出てサラリーの稼ぎで暮らせるので、生活の為の結婚は不要に成った。
社会が相手を世話してくれる結婚制度が崩壊して、自分で探す制度になったが、相手にめぐり合わない。
経済的に一人でも暮らせる。+相手も見つからない。と言う状況下で
「女性は結婚しなくても、十分に幸せな人生を送ることが出来る」55%(男性51%、女性58%)過去最高値
しかし、一方で
「結婚した方が良い」03年54% → 08年65%  と急増したのは何故か?
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不安発の要因として
バブル時代に、高い収入を得て男女友達がいて、結婚しない事がかっこよく見えた。が、実際の独身者が中年に成って見ると、憧れの生活では無い。
格差社会は一人での生活に経済的不安も大きくした。
プラス発の要因として
若者達から、私権性が衰退してきた結果、男女関係に駆け引きが薄れて、本源的な男女関係の可能性尾W感じるようになった。
上記の意識が混濁しながら、結婚に終息したいのだが、現在の「結婚」と言う制度では、今ひとつ踏み切れない。
これが「女性は結婚しなくても幸せ」55%、「結婚した方が良い」65%の意識の原因ではないのだろうか。

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comments

大作ですね。
8月から12月までの4ヶ月でよくここまで調べたという感慨とまだまだ未解明の穴がたくさんあるという課題の両方が見えてきます。
むしろ調べる事でようやく本来の課題がおぼろげに見えてくるという処でしょうか。
また来年も、日本の起源解明していきましょう!当ブログでもこの記事を紹介しておきます。
by匠たくみ

コメントありがとうございます。
>むしろ調べる事でようやく本来の課題がおぼろげに見えてくるという処でしょうか。
同感です。
整理しながらまだ穴があるな、その正体もおぼろげ、という非力さも同時に感じました。
これからもともに解明してゆきましょう。よろしくお願いします。

  • 2008年12月23日 00:24

進化系統樹作成の根拠となっているDNA解析ってどの程度あてになるの?

前のエントリーで、進化系統樹の根拠となっているDNA解析の基本概念を押さえなおしたが、よくよく考えてみると疑問も多々浮かんでくる。
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