2008年09月11日
DNAでたどる日本人の成り立ち2 人口構成比の試算
DNAでたどる日本人の成り立ち1で、崎谷満著『DNAでたどる日本人10万年の旅』より、Y染色体のDNA多型分析による日本人の成り立ちを概略押えたので、それをもとに日本人を構成する人々がいつ、どれくらいやってきて、どのように増加していったのかの試算を行いました。想定の仕方によっていくつもの試算パターンがあり得ますが、ここでは1パターンのみを示します。
九州、四国、本州の平均値と思われる構成比を以下のように想定しています。
各地域の単純平均より、東京の人口比の大きさから東京比率をやや重視した比率にしています。またO3系統のうち漢民族に特異なO3eは、上記著書では「東京で9%」という記述のみで他の地域は不明だが、無視できない比率であり、かつO3とO3eは流入時期および民族が異なるので、分けて試算しています。O3は縄文後期に雑穀農耕を持ち込み、O3eは古墳時代以降の支配氏族。
九州 四国 東海 関東 東北 平均値
徳島 静岡 東京 青森 (想定)
C3(旧石器シベリア) 8 3 2 2 0 C3 3
C1(縄文期貝文文化) 4 10 5 1 8 C1 5
D2(縄文文化) 26 26 33 40 39 D2 34
N(ウラル系) 4 7 2 0 8 N 3
O2b(長江文明) 32 33 36 34 31 O2b 33
O3(華北) 26 21 20 23 15 O3 14
O3e 8
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- posted by okatti at : 2008年09月11日 | コメント (16件)| トラックバック (0)