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2007年04月25日

◆「溺れた人々」という意味の名を持つ部族

東南アジア・マレー半島の海に「溺れた人々」という意味の名を持つ部族が存在します。
雨季の間だけ海辺の家で生活し昔ながらの生活を今も続けている様です。
『<双系>は母系部族と父系部族の姻戚関係構築から始まった』
(nandeyanenさん)がすでに述べられているように、「父系部族に追い出されたマレー半島原住の母系部族が押し出されて島々に渡って行った・・・」という事は想像に値します。
そのスンダランドが海に沈み掠奪闘争が玉突き伝播した結果、追われた弱部族と思われるこの集団は、航海術などを得てこの様な適応をしてきたのではないでしょうか。
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『家船』で生活
宜しくどうぞ。

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2007年04月21日

ミクロネシア~はるかなる歳月の歩み

最近、ミクロネシアにハマッています。
いろいろ調べている内に、興味深いサイトを発見しましたので紹介します。
ミクロネシアの島々の共同体社会・習俗について、1800年代初めにヨーロッパ人が始めて島を訪れた時のデッサン、1900年頃の貴重な写真集がコメント付きで収められています。
是非、ご覧ください。(byまつひで)
↓掲載されている写真の事例です。
cover_2.jpg
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2007年04月19日

<双系>は母系部族と父系部族の姻戚関係構築から始まった

<双系>社会と呼ばれるインドネシアやマレーシアのあるスンダランドには、地理的に考えて日本よりも早い時期から掠奪闘争が玉突き伝播していたと思われる。
掠奪が伝播するまでは漁労、採集を営む母系の原住部族だけだったが、6千年前イラン高原に端を発する、略奪闘争が西方向にも玉突き伝播してくる過程の中で、敗れた(父系転換)部族が海岸線沿いに逃げ延びて来て、大陸の果て=マレー半島あたりに到着した。
スンダランド一帯では14000年前から海面上昇が始まっており、6000年前以降は既に現在の地形に近い群島状態にあったと考えられる。
02a.jpg
↑薄い所が水没した元陸地

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2007年04月10日

日本の婚姻通史

出自規則の転換要因のマードック説は大変面白かったです。このあたりを検証する意味でも、日本の婚姻史は参考になります。というのも世界の中でも日本は、群婚から母系氏族、そして父系制にダイナミックに転換した歴史が精緻に追跡できる、非常に希で興味深い民族だからです。どのようにして転換していったのか、シリーズでレポートしたいと思います。今日は婚姻通史を示します。参照:高群逸枝著『日本婚姻史』
原始(無土器・縄文)・族内婚―――――――┬―【群婚】群
原始(縄文・弥生)・・・族外婚―――――――┘       母系氏族

大和〔古墳〕・・・・・・妻問婚 ――――<通い>┬―【対偶婚】父系母所
飛鳥奈良平安(初)・前婿取婚 ――┬婿取婚┘   <群婚的多夫多妻遺存>
平安(中)・・・・・・・純婿取婚―――┤ <住み>  <過渡的父系氏族=氏族崩壊>
平安(末)・・・・・・・経営所婿取婚―┤
鎌倉南北・・・・・・・擬制婿取婚 ――┘

室町安土桃山江戸・・嫁取婚―――――――【一夫一婦(蓄妾)婚】父系<家父長>

明治大正昭和・・・・・・寄合婚―――――――【純一夫一婦婚】双系<個人型>

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2007年04月09日

アボリジニの「スキンネーム」は、権力集中防止策?!

アボリジニの「スキンネーム」は、権力集中防止策なのでしょうか。周りに住んでいる人たちとの関係を定めて、「いいなずけ」間でも決めたりしているようです。 🙄

『こうして、社会全体が緊密な親族の網の目によって結びつく。興味深いのは、一六種類の名前のあいだで、相互依存的な権利と義務の関係が生まれる点である。例えばジャバラは、ナニリにはいろいろと要求できるが、ナニリの母であるナンガラには、話しかけることすら許されない。男女それぞれ八種類のスキンネームは、世代が変わることで循環するようになっているから、どの人物にも、必ず自分が要求する権利をもつスキンネームの集団があり、逆に自分が命令に従わなければならないスキンネームの集団がある。結果として、どの集団も社会全体に対して絶対的な権威をもつことができない。中央集権的な政治機構をもたずに、社会運営が行なわれる。権力が一ヶ所に集中することがない、このアボリジニ独自の親族‐政治システムは、長いあいだ人類学者の関心を引いてきた。これを国連で採用してみてはどうだろう、と思うのだが。』(生命あふれる大地~アボリジの世界)


 アボリジニあれこれー素足のアーティーストに魅せられて 
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写真は「Lightning Man(稲妻の男)」という、カカドゥ国立公園内にあるアボリジニのロック・アート。

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2007年04月07日

出自規則の転換要因

ミクロネシアの諸社会においては、出自規則の中に母系父系の流れが混在しているように見えます。これは、元来母系制であった出自規則が父系制へ移行、あるいはその解体過程の形態であるとする説があります。
その代表格として、アメリカの文化人類学者G.P.マードック(1897~1986)を紹介します。
彼は世界中の200以上の民族集団を調査し、主要な生産形態と出自(母系父系・双系)の相関関係を研究したことで知られています。マードック研究成果を、以下の資料を基に整理してみました。
(参考資料)
『ミクロネシアにおける土地所有体系と出自集団の関係』(有道純子)
『出自の規則』(蛭川立)

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2007年04月04日

アボリジニの「半族→クラン→スキンネーム」について

今日はアボリジニのスキンネームシステムに続けて、言語形態とスキンネームについて少し書いてみたいと思います。
オーストラリアのアボリジニと言っても砂漠地帯に住むアボリジニと、そうでないアボリジニでは全く文化が異なっているようです。
砂漠地帯   :母系社会
砂漠地帯以外:父系社会
となっており、それによっておおまかに2系統の言語に分かれ、そこに文化差が生じています。そこから細かく分けると約500~600近い言語形態に分かれるようです。
↓↓↓アボリジニの伝統的民族楽器ディジュリドゥ(イダキ)を演奏している写真です。
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2007年04月03日

アボリジニのスキンネームシステム

オーストラリアの原住民、アボリジニのスキンネームという婚姻etc.に関わる興味深いシステムについて、紹介したいと思います。
aborigini.jpg
以下、生命あふれる大地 ~アボリジニの世界 より引用
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2007年04月01日

インドネシア・カリス人の<双系社会>~その形成過程は?

『<双系>とは集団を分割しない婚姻・家族制度では?』を受けて、引き続き<双系>社会について考えて見ます。
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カリス人は、インドネシア共和国の西カリマンタン州に住む人々で、現在の人口は約三百万人。川沿いに展開する森を切り開いて、焼畑稲作によって生計を立ててきました。
カリスの親族組織は<双系>的で、カリス社会のメンバーは、父親(ama)と母親(andu)を通じて辿ることができる親族(sinsama)に、同等の社会関係の比重を置いています。

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2007年03月29日

「メティス」は、政策上の分類(?)

もともとカナダの先住民族とは大きく3つのグループが認定されているそうで、それぞれ、①ファーストネーションズ(先住民族インディアン)、②メティス(先住民とヨーロッパ人の両方を祖先とする人々)、③イヌイット(北極地方の人々)と呼ばれているそうです。
[『カナダ先住民族(太平洋岸インディアン)の信仰』
http://www.jinruisi.net/blog/2007/03/000138.html
先住民族を調べたくて、「メティス」を知らべてみました。
すると、民族文化よりも、その発生歴史が浮かび上がってきました。

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