2009年08月11日
続、豊かになってゆくのに、少子化が進むのは何で?
少し前の発表で、出生率微増というニュースを耳にしましたが、絶対数は減少という事実を聞いて、出生率って何?と疑問がわいてしまいました。
※画像は一万年堂出版社さんからお借りしました。
前回http://bbs.jinruisi.net/blog/2009/07/000626.htmlに引き続き、
「豊かになってゆくのに、少子化が進むのは何で?」を、
『子育ても集団課題から個人の課題に変っているのでは?』という視点で追求してみたいと思います。
まず、いつものをヨロシク。
市場化がもたらした豊かな生活は、結果的に集団の解体を促進し、より個人へと細分化が行われました。
実際にもてはやされた観念として「恋愛至上主義」や「自己実現」という観念がありますね。
<恋愛至上主義>
前回の記事で紹介がありましたが’65を境に見合い婚→恋愛婚への逆転は自由な婚姻が現実のものとなりました。
<自己実現>
男はもちろんのこと、女の社会進出が男も女も自立出来る環境が整った事で、自己実現はもはや男女問わずの個人レベルでの課題となりました。
以上の事は市場システムにとって大変有利に働く事は、もう周知の事実ですね。
そして現代では、子どもさえも「消費者」として生まれ「消費者」として成長する事を強いられるという構造になってしまいました。
例えば・・・
自己実現や学歴社会で育った「親」からの過剰期待→塾通い、習い事、私立学校志向
快適で便利な社会が目の前にあり、金があれば何でも解決する。
といった環境が整えられてしまえば、「誰かに何かを供給する」という体験はなかなかできない事になってしまう。
まさしく子供さえも「消費特権階級」であり「自己を確立」する事が目的化されてしまう事となってしまったのです。
こうなれば、幼児期からの子育てにもお金が掛かる構造となり、大学までの学費の総費用が数千万という事になってしまう。
これでは、お金がいくらあっても足りないし、子を授かっても「大変」という感覚が頭をよぎるのは仕方ないのかも知れない。
要するに、生産者という期待が無くなり、完全に消費者となってしまった事にその原因があるのではないでしょうか?
今、求められる少子化対策とは、集団の再生が期待されるのだと思います。
読んでくれてありがとう。
- posted by minene71 at : 2009年08月11日 | コメント (11件)| トラックバック (0)
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◆婚姻史の本質=「外圧の変化に適応→多用な婚姻様式」
は、とても重要な認識だと思いました。
そして、上記の認識に照らすと
現在の、婚姻に関る様々な問題「未婚」「sexレス」「少子化」などが次々に出ていることは、外圧変化に婚姻形式が古くて適応できていない。
つまり婚姻形式は大変化中である。
その様に見えてきます。
その辺りを、引き続き分析を期待します。
セックス頻度と性生活の満足度(2005年)データを紹介
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2318.html
日本人の性生活は、他国と比べ、頻度、満足度共に最低となっているようです。
>現在の、婚姻に関る様々な問題「未婚」「sexレス」「少子化」などが次々に出ていること
すっかり日常用語となってしまったsexレス。
でわ昔の日本人はどの程度SEXをしていたのでしょう?
戦後の日本(昭和28年)と現在を比較した記事が以前にUPされていました。
http://bbs.jinruisi.net/blog/2009/07/000623.html
たしかにこのデータからみると現在に比べればどの世代も回数は多いと思います。
もう少し遡って江戸時代の性事情はどんなだったのでしょう?ちょっと面白いサイトに、かの小林一茶は3~5回/日 毎日?SEXをしていた!?とか、SEXを禁止する日=性交禁忌の日が定められていたとか面白い記事がのっていました。
http://blog.goo.ne.jp/yousan02/e/d4f3e392d2346fa8204150070630fce6
裏を返せばそれだけSEXが盛んだったということでしょう。
なのになんでこんなにSEXは衰弱してしまったのでしょうか?
引き続き、おもしろそうなテーマが並んでいますね♪
>性(欲)が衰弱した理由はどこにあるのか
性欲とどのような関係にあるのか不明ですが、精子数の激減というのも、ひとつの理由にあるような気がします。
現象的には性欲の低下を示すセックスレス等とほぼパラレルに進行しており、また、本能に少なからぬ影響を与えているであろうことは容易に想像できます。
精子数の激減については、「環境ホルモンの精子への影響について」(http://www.asahi-net.or.jp/~xj6t-tkd/env/sperm.html)や、「精子半減のメッセージ」(http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=74149)などが参考になります。
「性欲」と一口に言っても、いろいろな観点があると思いますので、様々な視点から見た上での共通構造のようなものが抽出できれば非常におもしろいですね☆
記事を楽しみにしています♪
まずは婚姻に関わる問題の実態から押さえていきましょう。
以下のデータが参考になります。
「年齢別未婚率の推移」
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1540.html
・・・1970年ごろから一貫して未婚率上昇。
近年は特に20~30代男性の未婚率上昇が目立つ
「出生率の推移」
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1550.html
・・・75年ごろに出生率1.0代に突入。以降も下げ留まらず。
「セックスレス割合の推移」
http://www.jfpa.or.jp/02-kikanshi1/659.html
・・・2008年データでは、36.5%の割合でセックスレス
「30させごろ40しごろ」http://pub.ne.jp/jyukujyo/?monthly_id=200906なんていう諺もあるようです。
昔の性生活は、現代とだいぶ違う感じがしますね。
こんばんわ。
いつも楽しく読んでいます。
性(欲)衰弱にういて、近年の中高大学生の性行動について以下のサイトより紹介したいと
思います。
http://www.jase.or.jp/jigyo/youth.html
見られる傾向は3点あります。
①:男子大学生の上昇に歯止めがかかる。
キス経験や性交経験は大学生を中心に1970年代から80年代に経験する者が増えてきたが、1990年代以降はとりわけ男子大学生で上昇に歯止めがかかる傾向がみられた。一方、女子高・大学生の割合が増加傾向になっています。
②:性行動の低年齢化
1990年代に入って、とくに高校生のデート・キス・性交経験、中学生のデート・キス経験を中心に経験率の大幅な上昇がみられた。
③:性行動の低年齢化は女子の割合増加が影響している。
1999年から2005年にかけて、高校生のキス経験率や性交経験率が女子が男子を上回る兆しがみられ、1990年代以降の性行動の低年齢化がどちらかといえば男子よりも女子によって担われている傾向もうかがえた。
るいネットで、セックスレスについてのデータがありましたので、紹介します。
●セックスレス関連資料
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=86699
>91年までの統計によるとセックスレスの主な原因は、勃起障害(32.9%),性的回避(14.3%),性嫌悪(8.6%)性欲低下(8.6%)などであり、このうち特に「回避型人格障害→性的回避」が注目された。人間関係を築くのが面倒、こんな事を言ったら変に思われるのではないか、失敗して嫌われると思うと相手に近づけない、恥をかくことを恐れるあまりセックスもできない、といったタイプ。
セックスレスの原因を84年から91年までと92年から2000年までに二分すると、最近では、かつてはゼロに等しかった男性の性嫌悪症が急激に増加。<
性欲障害、性嫌悪について、更に追求した投稿もありました。
●性の相談内容の変化~「性欲障害」や「性嫌悪」が上昇
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=148708
>主訴に関して、男性の場合は「勃起障害」が50%を超えて第1位を占め続けていた。しかし99年に50%を切り、それ以降も減少を続けている。これに対して、かつては例外的な主訴であった「性欲障害」が95年以降は毎年20%を超え、年によっては主訴の第1位になる。
(中略)
一般的な傾向としては、性欲障害を訴える相談者で、「若い方たちの性に対する淡泊さが目立つ」と次のような対応を指摘する。「セックスするなんて、面倒だから」「なんでわざわざセックスをしなければならないのか」といった声を聞くことが増えている。<
また、このような深刻な夫婦問題の中で、「セックスレスキュー」という仕事?もあるようです。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=181206
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