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2009年12月29日

遊牧部族の父系制社会から私有婚誕生までの歴史構造-3<略奪闘争、同類殺し(=戦争)は本能には無い。鍵は集団の「共認内容」>

みなさん、こんにちは。
行き詰まりを見せる現在の婚姻制度=私有婚制度の成立構造を解明し、私有婚制度の本質とは何か?に迫るシリーズ『遊牧部族の父系制社会から私有婚誕生までの歴史構造』。第3回をお届けします。
第1回<遊牧部族の父系制転換1>では、母系制であった集団が、「遊牧」という生産様式への転換により、父系制へと転換していく流れを押えました。
第2回<遊牧部族の父系制転換2>では、遊牧は、家畜を連れて小集団で独立して移動する過酷な生産様式で男たちの縄張り防衛力が重要となる。すると、集団の戦力を維持するために男残留する必要が生じ、人類史上はじめて母系制から父系制へと転換。そして、父系制(女が移籍)に転換すると、必然的に女の不安が増大し、それに応えるかたちで自集団の蓄財意識が強くなり、次第に私益的色彩が強くなってゆく、までの流れを押えました。
父系制に転換した遊牧部族が、人類史上初の「略奪闘争」の引き金を引き、それを契機に婚姻制度は「私有婚制度」へと転換していく、、、。今回は、その略奪闘争つまり「同類殺し(=戦争)」が起こる構造、最基底にある婚姻制度との関係に迫ります。
一般動物は、同類を殺すことはありません。ところが、例外的にサルの中で最も知能が発達したチンパンジーは同類闘争で敵集団のチンパンジーと殺しあうことがあるそうです。そのチンパンジーは父系集団。
父系制に転換した遊牧部族と、父系集団のチンパンジー。この二つの集団の共通項である「父系制」をキーワードに「同類殺し」の構造を考えてみます。
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◆同類闘争は本能にはない

一般動物は、同類を殺すことはない。オス(一部メス)にはメスの獲得のために同類のオス同士が争う、「性闘争」の本能が備わっているが、しかし殺すまで戦ったのでは種は滅んでしまうので、敗れたほうが勝者に従う「敗従本能」が同時に付帯されているからである。つまり本能では同類は殺さない。もちろんこれは一般のサルもそうである。
ところがサルの中で最も知能が発達したチンパンジーは、規範を破った(浮気をした)メスを(見せしめのために)殺すことがある。更にはチンパンジー集団同士の同類闘争で敵の集団のチンパンジーと殺しあうこともある。(「サル学の現在」立花隆編 平凡社より)
本能に無いこの所業は何故生まれたのであろうか?
『父系集団チンパンジーと略奪部族の同類殺し 1』

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<牙をむくボノボ(ピグミー・チンパンジー)>写真はコチラから
◆共認内容によって、本能には無い同類殺しが生まれた(チンパンジーの父系集団から)

チンパンジーが父系集団へと転換した理由はサル同士の種間闘争を勝ち抜くためにオスを残留させたほうが有利だったからである。逆にいえばオス残留に転換できたことで樹上の覇者となることが出来たともいえる。ところが父系集団に転換した途端に極めて厄介な事態にチンパンジーはぶつかったと思われる。
生殖存在であるメスは闘争集団に対する収束力(帰属性)が極めて貧弱であり、自らが生まれ育った生殖集団=闘争集団においてはじめて集団に全的に収束できる。ところが移籍した新集団においてよそ者であるメスは集団に対する帰属性が弱く、従って度々(浮気などの)規範破りを犯すことになったと考えれられる。チンパンジーはそのような集団破壊行為に対して、闘争集団としての規律を維持すべく規範を破ったものに対する「死の制裁」の共認を強く形成する必要があったのではないかと考えられる。そのようにして規範共認によって、本能には無い同類殺しが生まれたのではなかろうか
それ以降チンパンジーは敵に対しても「仲間」を傷つけるものに対して、いわば制裁規範という形で同類である相手のサルを殺害するに至ったのではないだろうか。いずれにしても「共認内容」によって初めて本能には無い同類殺し(戦争や死刑)が可能になったということである。
『父系集団チンパンジーと略奪部族の同類殺し 1』

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<狩をするチンパンジー・・・獲物は同類ではないですが、>写真はコチラから
◆父系制転換による共認内容の変貌

ところで、遊牧民族たちは(後の私権時代人も)人類史上初めて父系に転換する。そして彼らが最初の略奪闘争(戦争)の引き金を引いたとされている。弓矢の発明による外圧の低下及び出身氏族がバラバラの女達の集団収束力の低さという二つの理由によって彼らの集団は度々規範破りを犯すものが登場したと考えられる。
チンパンジー同様彼らは集団秩序を破壊するものに対して強い制裁を課す必要に迫られた筈である。実際略奪部族は婚姻規範を破ったものに対しては処刑という強い処罰を課している事例が多い。そのような内部の制裁共認を土台にして、仲間を傷つけた敵に対する制裁=敵である同類殺しと略奪が成立したのではないだろうか。
つまり大きく見て人類は自然外圧の克服と父系制への転換によって、旧いチンパンジーの習性=共認内容に逆戻りしたことになる。
(逆にいえばこのことは、人類は外圧条件⇒共認内容次第では、「戦争を無くすこと」が可能となることも暗示している)
『父系集団チンパンジーと略奪部族の同類殺し 2』

◆今回のポイント

・同類殺しは本能では無い
・「共認内容」によって初めて本能には無い同類殺し(戦争や死刑)が可能となる
・集団(社会)の根底にある婚姻制度が、集団の共認内容を左右する
・父系制社会は、集団統合のために「力の原理」(制裁や処罰など)の共認が必要となる

略奪闘争(同類殺し)開始の鍵は、集団の「共認内容」にあります。(だから、共認内容さえ変えられれば「戦争をなくすること」も可能なはず)
では、父系制に転換した遊牧部族の「共認内容」がどのように変化し、略奪闘争の引き金を引くことになったのか?その共認内容とは何か? 次回、ここに迫ります。こうご期待!
(今回紹介した記事の発信以降、るいネットで新たな認識が発信され、より緻密に構造化されています。それらの新しい認識を組み込み記事にする予定です。お楽しみに!)
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comments

こんにちは。
兄妹で婚姻していたと言うのは、驚きです。
でも考えてみれば、まだ集団規模が小さい始原人類では、必然的に近親婚となりますよね。
そう考えてみると、近親相姦のタブーと言うのは、近・現代的価値観なのでしょうか。
興味を持ちました。
そういえば、古代日本でも小野妹子とか、「妹の子」って表現してますよね。
これも近親婚と関係あるのでしょうか。。。いろいろ追求すると面白そうです。

  • KAZUMA
  • 2010年4月17日 19:32

>ベネズエラ海岸地方の諸部族最初に訪れた航海者の記録によると、160人を収容する共有の大家屋に住み・・・
単純に疑問なんですが、160人って集団統合できる規模なのでしょうか?
これってどれくらいの胞族数なのでしょうか?
3列3段では納まりそうにないですよね。

  • mr-ran
  • 2010年4月17日 19:39

>父母の兄弟姉妹は全て自分の父母、その子供たちは全て自分の子供、その子供たちは全て自分の孫とされる。即ち、男にとって姉妹とは、全て自分の妻であると同時に兄弟の妻であり、自分の子と兄弟の子を判別するのは不可能であるから、全て自分の子供となる。<
婚姻史を勉強していると、現在の感覚ではとても考えられないような婚姻関係が出てきます。この兄弟婚は特にそうですね。現在の可能性のない一対婚にこだわるより、
まず、様々な婚姻形態を勉強し、一からどこに可能性があるのか?を考えた方が良さそうですね。

  • yooten
  • 2010年4月17日 19:43

外圧と婚姻が密接に関わっていることが整理されていて、わかりやすかったです。
>生存圧力が弱まると、(中略) 首雄集中婚は崩れ、乱交制へと移行していったものと推測されます。
外圧が弱まると、闘争過程が少なくなるため、男の能力評価が見えにくくなります。これも乱交制へと移行した理由として考えられそうですが、どうでしょう?

  • tani
  • 2010年4月17日 19:45

>採取生産の時代には、まだ専門(職能)分化が進んでいないため、集団の分化においては血縁がその基準となっていたと考えて間違いないでしょう。その場合、乱交化している状況では血縁関係は女の方から辿らなければわからないため、必然的に母系社会となります。
なるほど~、女であれば自分が生んだ子供のことはわかるということですね。

  • hikaru
  • 2010年4月17日 19:48

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