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2022年04月19日

同類の存在に対する感謝感から、万物に対する感謝感へ

(※画像はこちらからお借りしました)

 

「同一視充足」から「存在への感謝感」へと、共認充足の位相が深まった原初人類。

それによって性機能を進化させ、同類を超えて万物と一体化できるほどに一体化回路を発達させた人類は、ついに自然の背後に精霊を見出し、火を制御・使用できるようになります。

>自然のあらゆる対象には、その一つ一つに、人と同じような感情や欠乏があるという感覚。極限時代の始原人類はこの「万物の背後に精霊が宿っている」ことを見出したことで、自然の気持ちになり、精霊の欠乏や期待に応えるようにして、火を制御できるに至ったと思われます。

 

火が使用できるようになったことで、人類はようやく洞窟の外でもある程度行動できるようになるのですが、それによって感謝感の中身やオスメス関係にどんな変化があったのかを、今日は追求してみたいと思います!

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火が使用できるようになったとはいえ、洞窟の外は相変わらず危険がいっぱいです。

それでも何とか食べ物を確保し、外敵から命からがら逃げ帰ってくるオスたち。何人かはその中で命を落とした者もいたでしょう。

 

生きて戻ってきてくれること、生きてくれていることそのものへの感謝感。

ここで、自身の共認非充足発の感謝感から、自分を含むみんなや種全体の期待発の感謝感へと、さらに一段階変化しています。

メスたちのオスに対する感謝感は、そんな風に深まっていったのではないでしょうか。

 

しかも、オスたちの追求はそれに留まりません。

洞窟に戻ってからも、外の世界でキャッチした未知なる対象や新たな外圧を何度も何度も再現を繰り返す中で、実態や特性を掴み、法則や本質を見出し、突破口や可能性を探りあてていきます。

そしてそこで優先的に再現される内容は、恐らく最も危険性の高い対象や場面だったに違いありません。(生存のために最も重要な追求対象だから)

 

その再現過程そのものは、オスたちにとっては、充足行為です。無事帰還できた安堵感もあって、その再現(追求)は熱を帯びて繰り広げられたことでしょう。

ですが、それを聞いているメスたちにとっては、想像を絶するような危機の連続であり、同化すればするほどに身が縮むような恐怖に苛まれ、無事に生きて戻ってこれたことが奇跡の連続のように思えてなりません。

 

だとすると、そんなメスたちには、無事生還してくれたオスにはもちろんのこと、オスたちを無事に帰してくれたあらゆるものがすべて、感謝の対象として映ったのではないでしょうか。

外敵であるはずの猛獣にさえ、どこかで諦めて見逃してくれたのだと、近くに生えていただけの木々さえ、身を隠させて守ってくれたのだと、空に浮かんでいただけの雲にさえ、帰る方角を教えてくれたのだと、万物に感謝の想いが溢れてきたと思うのです。

(※画像はこちらからお借りしました)

 

同類の存在に対する感謝から、オスたちを守り導いてくれた万物に対する感謝へ。

それはもしかしたら、危険と隣り合わせだった当事者であるオスたちよりも、当事者になりきれなかったメスたちから生まれたのかもしれません。

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