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2009年06月27日

共認機能による実現態を探る vol.3

vol.1vol.2、では、重層社会を実現したゲラダヒヒ(母系)のボスは、メスたちの共認により決定することを紹介しました。
vol.3からは、何故 ゲラダヒヒとマントヒヒのみが、共認機能により、高度な重層社会を実現し得たのか 地域特性(外圧状況)を踏まえ、その謎に迫ってみたいと思います。
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上図を見て解るように、同じヒヒ属≪マンドリル・アヌビスヒヒ・マントヒヒ・ゲラダヒヒ≫でも、生息環境は多様です。右に行くほど共認機能により高度な集団を形成しているように見受けられます。
何故?共認機能は何によって進化しているのか?
それではアフリカのエチオピアに重層社会を覗きに行って見ましょう
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劣悪な環境に適応するための共認機能の進化★★★★★★★★★★★★
図解を、見てもらうとわかるように、左の森林に比べ、右に行くほど劣悪な環境(外圧 )に、なって行っています。
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もともと森林に住んでいたヒヒの中で、種間闘争により敗れたものが、森林から追いやられ、劣悪な環境のサバンナに適応し、そこも追いやられたものが、乾燥サバンナ(砂漠)に適応し、そこも追いやられたものが崖を登り高地に適応せざるを得なかったことが想像できると思います。
つまり森林を出て、劣悪な環境に適応せざるを得なかった種が、共認機能を更に進化させていることが解ると思います。
しかし、その劣悪な環境とは、どんな外圧なのかという疑問も覚えますよね。
環境圧力?、外敵圧力?、また同類圧力?、共認機能の進化の要因としては、どういった外圧構成故か?
このシリーズでは、この点をまず考えてみたいと思います。
そして、父系・母系が出来るのはなんでか?
そして、骨を主食としていた人類は、上図のどこに住んでいたのか?
そして、人類は、いつの時代に共認機能を進化させ、重層社会を構築し得たのか?
そして、何故人類は、さらに観念機能を創造し得たのか?

を、解明していきたいと思います。
今回は、まずは、このシリーズの登場人物(猿物?)の紹介を簡単にさせていただきます。
■マンドリル★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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マンドリルのオスの派手な顔は、強さを表し、大人になった証拠でもありますが、うっそうとした森で仲間を見分けるのにも役立つらしいのです。個性(主としてノ特徴)とは、自然界を生き抜く力と言えます。
<生態>
熱帯雨林の林床に生息する。樹上に登ることもあるが、あまり高いところへは登らない。250頭程度の群れを形成し、そのなかで1頭のオスは20頭程度のメスを従えたハーレムを形成している。野生での生態はよく知られていない。一般的に行動に攻撃性がないとされる。
食性は雑食で、果実、種子、昆虫類、小動物等を食べる。
繁殖形態は胎生で、1回に1匹の幼獣を産む。妊娠期間は約150-180日。
■アヌビスヒヒ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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サバンナには、コピエ(Kopje)と呼ばれる岩山が点在しています。険しいコピエには、ヒョウやライオンは中々登れません。そこで、アヌビスヒヒは、夜は安全なコピエで眠り、朝になると草原で食べ物を捜します。いわば、コピエはホテル、草原は食堂なのです。肉食獣に襲われたときも、コピエに逃げ込みます。草原の豊かな食べ物と、安全な岩山を巧みに利用するアヌビスヒヒ。進化によって、こういったチエを身につけたことが、繁栄につながったのでしょう。
<生態>
草原や岩場に生息する。昼間は1頭のオスと数頭のメスや幼獣からなる小規模な群れで草原で食事を取り、夜間になると100頭以上にもなる大規模な群れを形成し崖の上等で休む。威嚇やディスプレイとして上唇を裏返し犬歯を剥き出しにする行動を行う。
食性は植物食傾向の強い雑食で、木の葉、果実、種子、昆虫類等を食べる。
繁殖形態は胎生で、1回に1頭の幼獣を産む。
■マントヒヒ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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300万年以上昔。木の上を生活の場にしていたオナガザルの一部が地上で暮らすようになった。これがヒヒの祖先になったと考えられています。マントヒヒの若いオスは、幼いメスをさらってきたり、手なずけたりして、「養女」として育てます。年とともに、子ザルも、オス自身も成長します。年を経たオスは、ふさふさとしたマントをまとい、数頭のメスを引きつれ伸し歩くようになる。時には、他の群れのメスを奪おうと襲いかかることもあるようです。
<生態>
草原や岩場に生息する。昼間は1頭のオスと数頭のメスや幼獣からなる小規模な群れで移動しながら食事を取り、夜になると100頭以上にもなる大規模な群れを形成し崖の上等で休む。威嚇やコミュニケーションとして口を大きく開け犬歯を剥き出しにする行動を行う。
食性は雑食で、昆虫類、小型爬虫類、木の葉、果実、種子等を食べる。
繁殖形態は胎生で、1回に1頭(稀に2匹)の幼獣を産む。
■ゲラダヒヒ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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標高4000mの高地に生きるゲラダヒヒ。彼らには、気持ちや意図を伝えるための「言葉」がおよそ30種類もあると言われています。その「言葉」とは、鳴き声や顔の表情、ジェスチャーなどを組み合わせたものです。彼らは、そうした「言葉」によって、仲間や他の群れとのコミュニケーションをはかり、平和な社会を築いて、厳しい環境を生き抜いてきたのです。つまり、彼らには、そうした「言葉」を使い分ける能力が生まれつきそなわっているように、進化したのです。
<生態>
草原や岩場に生息する。昼間は1頭のオスと数頭のメスや幼獣からなる小規模な群れで草原で食事を取り、夜間になると100頭以上にもなる大規模な群れを形成し崖の上等で休む。威嚇やディスプレイとして上唇を裏返し犬歯を剥き出しにする行動を行う。
食性は植物食傾向の強い雑食で、木の葉、果実、種子、昆虫類等を食べる。
繁殖形態は胎生で、1回に1頭の幼獣を産む。
★参考文献・参考写真
ダーウィンの動物大図鑑
『人類進化のかくれ里-ゲラダヒヒの社会-』河合雅雄著書
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以上が、簡単ですが、このシリーズの登場人物(猿物?)の紹介です。
初期人類は、進化上枝分かれしたチンパンジーではなく、上記のヒヒたちと同じ生息域で生存していたと考えられています。
このシリーズでは、ヒヒたちの共認内容を探る事で、共認動物たる人類(初期人類)の、共認機能・観念機能の進化の謎を探ってみたいと思います。
次回は、共認機能の進化の要因として、環境圧力・外敵圧力・同類圧力は、どういった外圧構成故か?を探ってみたいと思います。
To be continued.

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