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2009年12月10日

本格追求シリーズ1 人類の”性”の本質を探る<人類の性欲構造2 私権時代特有の自我・独占の性>

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性衰弱の原因構造が、秩序の崩壊→「性は、それどころではない」という構造であきらかになった以上当面「性」は棚上げにされ、新秩序の形成が最優先の課題となる。
一方「性(婚姻・男女役割)規範」の構築は秩序の基底をなすものであり、性の充足は人類にとって最大の活力源であったことは人類史を通じて普遍的な構造。
現在衰弱している性は「私権時代特有の自我・独占の性」であり、これをリセットすることと平行して新しい性規範の探索(=今後の新しい男女関係と性の再生)は不可欠な課題。
今回はその探索の第1弾として、私権時代特有の自我・独占の性の構造をあらためて検証してみます。

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■私権時代特有の自我・独占の性
私権時代の性欲の衰弱過程も2段階あると考えられる。
●1段階目は私権の性の衰弱。
私権時代の性欲の根底には、性闘争本能がある。

性闘争=縄張り闘争であり、同じ種族の仲間(成体)を「敵」と見なす本能なので、人類にとっての「縄張り」である「私権闘争」や、「自己肯定・他者否定」である「自我」と極めて結びつき易い。
言い方を変えれば、私権時代の「自我・私権闘争」とは、「私権を媒介にした(本能である)性闘争」に過ぎないとも言える。
すなわち、私権時代=有史以来の文明社会とは、本能原理に基づいた社会に過ぎなかったともいえるわけです。

リンク 
私権時代の男はなにごとにも優先して女の獲得闘争に明け暮れ、より商品価値の高い女を独占するために⇒財(お金)を手に入れる⇒地位を手に入れる⇒学歴を手に入れる の努力を行ってきた。
高い私権を獲得した人物(社長や会長・理事長など)が銀座のママのパトロンになったりするのは私権闘争の勝者であることの証でもあった。
このような性闘争の原動力には、「みんながうらやむ」という評価と一致していることがある。
これをもう少し構造化すれば、
哺乳類特有の性闘争本能
↓↓
なわばりの確保
↓↓
私権の獲得

評価の獲得

自我の充足
となる。
この性欲構造(男の場合)のポイントは、 “闘争勝利の証としてのセックス”“自我充足のための身勝手なセックス” という点。
哺乳類の場合は本能発で性闘争を強化させているが、人類の場合これに共認欠乏(評価欠乏)が塗重なり、自己肯定=みんながうらやむという評価と一致することが最大の活力源となって性闘争(性欲)を発現させてきた。
この構造は私権欠乏の衰弱(=性の獲得を誰もうらやましがらない)とともに概ね2,000年頃 ほとんどなくなってしまった。
●2段階目は性の充足感の低下。
性の充足は人類にとって最大の活力源であり、日本においても戦後あたりまでは性はおおらかで、日常のものとしてその充足をみなが体得していた。
リンク 
性の充足は頭で考えるものではなく、だれもが潜在的に感じ取っていたものであった。
しかし現在はセックスレスは日常化し、無理やり性欲をかきたてるための薬(バイアグラなど)の開発が続いている。
最近では女性版バイアグラ 🙄 ともいうべき フリバンセリンという新薬がドイツで開発され話題を呼んでいる。
ドーパミン回路を刺激して性欲を促す効果があるようだが、日本での反応は冷ややかなものともなっている。
識者によれば性欲の衰弱が顕著なのは日本人の場合主に男性であり、女発のドーパミン刺激の性欲に対して男はますます引いてしまうだろうという予測を立てている。
彼によれば男性のセックスレスの原因はAVなどの射精産業の発達により、セックスが煩わしく、恋愛が楽しいものだと思わないという分析を述べている。
また現在問題となっている理由なき殺人や不可解な社会現象の根底にある精神破壊の要因に、共感力の欠如があり、これとセックスレスを関係づける論評もある。
「“セックスは心と心の交わり=心の目交い”である。」といわれるようにもっとも深い共感が得られる行為。かつての日本人がおおらかな性を謳歌していた時代、現在のような精神破壊は現在よりも少なかったと推測される。
■まとめ
私権欠乏が社会の活力源であった時代から仲間充足・社会収束に移行しつつある現在においては、自身の力(財力・地位など)の象徴として女を独占したり、将来にわたる家族設計(結婚)に可能性を感じて交際をすることはほとんど不可能となってきている。
性の棚上げ状態は特に男子には顕著にみられ、性充足がなくてもまったく問題ないという意見があちこちで聴かれる。
しかし性捨象の問題は男女関係という枠にとどまらず、精神欠陥・精神破壊につながる問題でもあるという視点も見逃せない。私権欠乏発の性欲の再生は不要だが、共感力(共認充足)の再生は新規範をつくりだす基礎ともなる。
一方で女性の性欠乏はどうなっているのか?。社会全体の収束不全の中、男と同様に性捨象が進行している様子であるが、このあたりの意識潮流分析も今後追求してみたいテーマです。
るいネット
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