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2009年12月23日

本格追求シリーズ1 人類の”性”の本質を探る<人類の性欲構造4 人類の性システム>

前回http://bbs.jinruisi.net/blog/2009/12/000712.htmlに続き、性のスイッチはどのように入るのか?を扱いたいと思います。今日は人類の性システムの特徴を探るため、他の哺乳類と比較しながら見ていきます。

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●哺乳類一般の性システム 性周期と排卵要因その1

生まれてくる子は適応弱者なので、育ちやすい環境に生まれるように受精の時期を選ぶ必要があります。これが繁殖期です。哺乳類のメスは、この繁殖期に発情と非発情の繰返し周期(性周期)を持っています。繁殖期にさらに排卵期を設定して、受精同期タイムを絞っているわけです。
哺乳類が過酷な外圧状況に置かれていたこと。そのために確実に成体出産するという胎生を取り入れたこと。さらに温度変化に適応できる高度な恒温システムを作り上げたこと。など、哺乳類特有の条件が考えられます。特にメスが発情(内部刺激)をオスに伝えることで、遠くのオスを引き寄せ、淘汰態として「性闘争を激化」させるためというのが第一要因ではなかったかと思います。

子育てしやすい時期の出産を目指した発情に、性闘争を組み込んだシステム。これが哺乳類の繁殖期なのですね。しかし実は、サル・人類には繁殖期がありません。なぜ無くなったのでしょうか?次にサル・人類の性構造をおさえていきます。
●サル・人類の性システム 性周期と排卵要因その2

サル・人類の性システムの特徴として上げられることは、発情期がなくなった、つまりいつでもメスはオスを受け入れるようになったことでしょう。オスは完全に性周期もなくなっています。なぜ無くなったかといえば、二つほど考えられるのではないでしょうか。
一つは、サルは常に、性闘争(同類闘争)を行うようになり、淘汰態として激化させるための発情が不要になったから。そして、もう一つは、性が受精のためだけではなく、不全を解消し最大の充足を得られるように進化したから。
集団の中でメスザルの性周期は(人の月経も)同期しやすいといいます。また人類においては、悩み事があったり不全を感じたりすると、性周期がズレてくるともよく聞きます。性周期は外圧環境で決定される性本能ではなく、第二の本能である共認機能によって決定されています。

哺乳類一般は、自然外圧に強く支配された性システムであるのに対し、サル・人類は、共認機能により、性周期(本能)をコントロールするシステムのようです。
●性システムの進化系統
性周期と排卵要因その1 その2 哺乳類における雌の排卵形式(=閂本能)とオスの性闘争本能の関係性 のるいネット3投稿を元に、性システムの進化系統を図解、整理していきたいと思います。
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サル・人類の性は、共認機能により、本能を再統合するシステム。性充足の機会を多くし、一斉に子供を産み、みんなで育てて守る。その方が集団として「繁殖」も「性」も充足できるから、このような性システムを獲得したのではないでしょうか。
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