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2010年06月01日

日本語の成り立ち(文字編)13~まとめ~

少し間が空きましたが、本シリーズをまとめて紹介し、終わりたいと思います。
本シリーズでは、
日本語の成り立ち(文字編)1~はじめに~ に続く、
日本語の成り立ち(文字編)2~日本語(文字)の優秀性~
日本語の成り立ち(文字編)2’~同化&造語能力の秘訣は柔軟性~
において、本家中国をはるかに凌ぐ(+他の漢字輸入国にはない)高い造語能力と、それを可能にした秘訣が日本語の柔軟性にあることをみました。
そしてそれは、約1000年にわたる格闘の末に日本語化した過程を通して獲得したものだったのです。↓
日本語の成り立ち(文字編)3~漢字の輸入と格闘~
日本語の成り立ち(文字編)4~万葉仮名の発明;縄文以来の言霊を生かす~
日本語の成り立ち(文字編)5~平仮名・片仮名の発明~
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このような優秀な日本語を形成しえたのも、表意文字「漢字」と出会ったがゆえの格闘の成果であったとも言え、改めて私たちは漢字の起源を探る旅に出ました。↓
日本語の成り立ち(文字編)6~文字以前の世界 画・記号・絵文字~
日本語の成り立ち(文字編)7~漢字の起源~
日本語の成り立ち(文字編)8~ことばから文字へ~
日本語の成り立ち(文字編)9~ト辞と殷王朝の風土・文化的背景~
日本語の成り立ち(文字編)10~神話と呪術~
日本語の成り立ち(文字編)11~殷の家族関係~
日本語の成り立ち(文字編)12~殷周革命;文字の力~
漢字が生まれた殷、そして殷を倒した周と、二つの古代王朝をみたわけですが、ともに漢字(文字)を持っていた(周は殷以外で文字を取り入れた唯一の部族であった)ことは、部族間統合において観念力の一段の進化が必要であったことを暗示しています。
そして、殷の時代=神話統合から、周の時代=天の思想へと、より抽象的で普遍性の高い方向へと進化していることが伺え、諸子百家へつながっていく胎動を感じ取ることができます。
同時にこの時代は、
原始共同体から→武力支配国家へと、私権社会に転換する時代 であり、
現代が全く逆の、
私権統合の崩壊から→共認社会への大転換(大逆流)の時代
であることと対照的です。
この大転換の時代には、来たるべく次代の「統合気運」を受けて新思想が生まれることによって、新社会の秩序が形成されます。
いまと対照をなす一時代前の、古代王朝から古代国家形成にいたる概略年表を下に掲載して、このシリーズを終えたいと思います。
↓クリックすると大きくなります。
image002.jpg

長らくお付合い、ありがとうございました。

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