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2010年09月08日

日本人の可能性⑨~漢字が同化能力を伸ばす-5

今回は「漢字が同化能力を伸ばす」シリーズの第3回目です。
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古代日本人が漢字との格闘の末に成立した日本語の表記法は、表音文字と表語文字を巧みに使い分ける、漢字、ひらかな、カタカナ混じりの世界でももっとも複雑 な、しかし効率的で、かつ外に開かれたシステムとして発展した。
先ずはクリック願います。

ありがとうございます。
では、いつものようにるいネットの投稿から引用してゆきましょう。
(もとの引用先はこちら

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■漢字かな交じり文の効率性■

 漢字が優れた表記法であることは、いろいろな科学的実験で検証されている。日本道路公団が、かつてどういう地名の標識を使ったら、ドライバーが早く正確に認識できるか、という実験を行った。「TOKYO」「とうきょう」「東京」の3種類の標識を作って、読み取るのにどれだけの時間がかかるかを測定したところ、「TOKYO」は1.5秒だったのに対し、「とうきょう」は約半分の0.7秒、そして「東京」はさらにその十分の一以下の0.06秒だった。

 考えてみれば当然だ。ローマ字やひらがなは表音文字である。読んだ文字を音に変換し、さらに音から意味に変換する作業を脳の中でしなければならない。それに対し漢字は表意文字でそれ自体で意味を持つから、変換作業が少ないのである

  

日本人はこの優れた、しかしまったく言語系統の異なる漢字を導入して、さらにそこから、ひらがな、カタカナという表意文字を発明した。その結果、数千の表意文字と2種類の表音文字を使うという、世界でも最も複雑な表記システムを発明した。たとえば、以下の3つの文章を比べてみよう。

朝聞道夕死可矣
あしたにみちをきかばゆうべにしすともかなり
朝に道を聞かば夕に死すとも可なり

  

漢字だけ、あるいは、ひらがなだけでは、いかにも平板で読みにくいが、漢字かな交じり文では名詞や動詞など重要な部分が漢字でくっきりと浮かび上がるので、文章の骨格が一目で分かる。漢字かな交じり文は書くのは大変だが、読むにはまことに効率的なシステムである

  

情報化時代になって、書く方の苦労は、かな漢字変換などの技術的発達により、急速に軽減されつつあるが、読む方の効率化はそれほど進まないし、また情報の洪水で読み手の負担はますます増大しつつある。読む方では最高の効率を持つ漢字かな交じり文は情報化時代に適した表記システムであると言える

  
■漢字教育で逞しい子どもを育てよう■

英国ケンブリッジ大学のリチャードソン博士が中心となって、日米英仏独の5カ国の学者が協力して、一つの共通知能テストを作り上げた。そのテストで5カ国の子ども知能を測定したところ、日本以外の4カ国の子どもは平均知能指数が100だったのに、日本の子どもは111だった。知能指数で11も差が出るのは大変なことだというので、イギリスの科学専門誌「ネイチャー」に発表された。

 博士らがどうして日本の子どもは知能がずば抜けて高いのか、と考えた所、この5カ国のうち、日本だけが使っている漢字に行き着いたのである。この仮説は、石井式で知能指数が130にも伸びる、という結果と符合している。

  

戦後、占領軍の圧力や盲目的な欧米崇拝から漢字をやめてカタナカ書きやローマ字書きにしよう、あるいはせめて漢字の数を減らそうという「国語改革」が唱えられ、一部推進された。こうした科学的根拠のない「迷信」は事実に基づいた石井式漢字学習によって一掃されつつある。

 

国語力こそ子どもの心を大きく伸ばす基盤である。国語力の土壌の上に、思考力、表現力、知的興味、主体性などが花開いていく。そして国語を急速に習得する幼児期に、たくさんの漢字を覚えることで、子どもの国語力は豊かに造成されるのである。

石井式漢字学習によって、全国津々浦々の子供たちが楽しく漢字を学びつつ、明日を担う日本人としての逞しい知力と精神を育んでいくことを期待したい。
(文責:伊勢雅臣)

*********************************
以上引用終り
改めて日本語の素晴らしさ、効率性、便利性などの機能性を実感すると共に、こんな日本語を創ってくれた先人に感謝するしかありませんが、では何故、
>この優れた、しかしまったく言語系統の異なる漢字を導入して、さらにそこから、ひらがな、カタカナという表意文字を発明した。その結果、数千の表意文字と2種類の表音文字を使うという、世界でも最も複雑な表記システムを発明<
できたのでしょうか。
“>国柄探訪:漢字と格闘した古代日本人
外来語を自在に取り込める開かれた国際派言語・
日本語は漢字との国際的格闘を通じて作られた。より引用します。

■カタカナ、ひらがなと訓読みの発明■

日本人が最初に接した文字は不幸にもアルファベットのよう な表音文字ではなく、漢字という表語文字だったが、それを表音文字に改造することによって、古代日本人はその困難を乗り越えていったのである。

しかし、同時に漢字の表語文字としての表現の簡潔さ、視覚性という利点も捨てきれない。mountainをいちいち、「末宇无天无」と書いていては、いかにも非効率であり、読みにくい。
そこで、今度は漢字で「山」と書いて、その音を無視して、mo utainと読んでしまう「訓読み」という離れ業を発明した。こうして「やま の うえ」という表現が、「山の上」と簡潔で、読みやすく表現でき、さらに「やま」「うえ」という日本語の言霊も継承できるようになったのである。


■日本語の独自性と多様性■

こうして漢字との格闘の末に成立した日本語の表記法は、表音文字と表語文字を巧みに使い分ける、世界でももっとも複雑 な、しかし効率的で、かつ外に開かれたシステムとして発展した。

それは第一に、「やま」とか、「はな」、「こころ」などの 神話時代からの大和言葉をその音とともに脈々と伝えている。日本人の民族文化、精神の独自性はこの大和言葉によって護られる。第二に「出家」などの仏教用語だろうが、「天命」とい うような漢語だろうが、さらには、「グローバリゼーション」 や「NGO」のような西洋語も、自由自在に取り入れられる。
多様な外国文化は「大和言葉」の独自性のもとに、どしどし導入され生かされる。

外国語は漢字やカタカナで表現されるので、ひらがなで表記された大和言葉から浮き出て見える。したがって、外国語をいくら導入しても、日本語そのものの独自性が失われる心配はない。その心配がなければこそ、積極果敢に多様な外国の優れた文明を吸収できる。これこそが古代では漢文明を積極的に導入し、明治以降は西洋文明にキャッチアップできた日本人の知的活力の源泉である。

多様な民族がそれぞれの独自性を維持しつつ、相互に学びあっていく姿が国際社会の理想だとすれば、日本語のこの独自性と多様性を両立させる特性は、まさにその理想に適した開かれた「国際派言語」と言える。この優れた日本語の特性は、我が祖先たちが漢字との「国際的格闘」を通じて築き上げてきた知的財産なのである。


(文責:伊勢雅臣)
以上引用
先人達が生み出してきた日本語(日本人)は言霊を失うことなく、外来語である漢字を取り入れた日本語の漢字、かな、カタカナ混じりのシステムは現在でも漢字に限らず英語でもどんな外国語でも自在に取り入れられるのは現在もその機能を失っていません。ではなぜそんな言語を日本人は創造できたのでしょうか。
それは、日本人の共認体質⇒同化能力の本質部分に密接に関わっているのではないでしょうか。日本人の共認体質を失うことなく対象に同化していく、その為の言語として漢字、かな、カタカナ混じりの言語システムが不可欠であった、それが日本語であったのでしょう。
「日本人の可能性」シリーズも今回で11回です。次回はいよいよ最終回、『日本は亜細亜の図書館だった』というテーマを扱いながら、まとめを行いたいと思います。ご期待ください。

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