2010年01月29日
日本語の成り立ち(文字編)1~はじめに~
日本語の成り立ちシリーズに続いて、新シリーズ『日本語の成り立ち(文字編)』を始めます。
前シリーズ最後の日本語の成り立ち9で、「日本語は縄文文化と共に始まり、1万年にわたる伝統をもっている」こと、そして以下のような足取りをたどって弥生語が形成されたと推考されました。
原縄文語→前期九州縄文語┬→表日本縄文語───────→山陽・東海方言
├→裏日本縄文語─┬─────→東北方言
│ ├→弥生語─→関西方言
├→後期九州縄文語┴─────→九州方言
└→琉球縄文語────────→琉球諸方言
弥生語は、日本語の成り立ち8にあるように、奈良時代まで引き継がれていく、いわゆる「上代特殊仮名遣」の甲乙の区別をもち、京都平安末のアクセント体系につながるアクセントを、無アクセントの縄文語の上にかぶせた。
弥生語はその後「大和言葉(やまとことば)」となり、漢字と出会い、文字を獲得することになります。
新シリーズ『日本語の成り立ち(文字編)』では、この漢字との出会いから苦渋にみちた試行的な作業の末に漢字を国語化したこと、(右図は日本語を表記するために漢字の音を借用して作られた文字-万葉仮名。『万葉集』額田王の歌。Wikipediaより)
さらにさかのぼって文字(漢字やオリエント文字)の起源、そしてメインテーマである漢字の世界観に迫ります。
大体以下のシリーズ構成を予定しています。
1.はじめに~シリーズの構成 1回
2.日本語(文字)の優秀性 1回
3.漢字の国語化(万葉仮名と2種のかな) 2回
4.文字(漢字とオリエント文字)の起源と盛衰 2~3回
5.漢字の世界観 5~8回
計11~15回
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- posted by okatti at : 2010年01月29日 | コメント (5件)| トラックバック (0)