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2020年04月28日

言語の進化過程(3) ~追求すべき対象が増えていくと共に、より正確に捉えることができる方向に言語が進化していった。

現代の言語学は、インド・ヨーロッパ語族という括りがあるように、各言語の「語彙」や「文法」を比較することで共通の祖語や派生語を追求する方法をとっています。しかし、この方法(切り口)では、言語の系統樹は作れても、言語がどのよう生まれて進化していったかを辿るには限界があります。

★言語(言葉)は、何のために、どのようにが生まれたのか!?
本質部分を追求するには、何より始原人類の置かれた状況(外圧)に同化することが必要になります。
前回に続き、『るいネット』の記事から言語の進化過程を紹介します。(リンク)(リンク

◆観念機能が発達するにつれて、追求すべき対象が増えてゆくと共に、より正確に捉えることができる方向に、言葉が進化していった。

人類が最初に見た「精霊」は、おそらく生命力の塊のようなものだったろう。しかし、それが言葉として発せられた時、おそらくその言葉は「ぴかぴか」とか「くるくる」というような擬態語だっただろう。そして、その擬態語には、生命の躍動感が込められていたに違いない。
人類の最初の言葉が擬態語や擬音語であったことは、乳児が発する言葉からも、又(最後まで侵略による破壊を免れた)縄文語→日本語に残る擬態語・擬音語の多さからも伺うことができる。

その後も、人類の最初の言葉である擬態語や擬音語は「ざわざわ」「バタバタ」「ヒュー」等、様々な事象に応じて形成されていったが、擬態語や擬音語では言葉の数に限界があり、かつ正確さに欠けるという欠陥がある。
他方、観念機能が発達するにつれて道具が進化してゆき、それにつれて人類の生存力が上昇し、それにつれて人類が洞窟の外に出る時間が少しずつ増えてゆく。従って、それにつれて、未知なる対象(答えを出すべき追求対象)と伝えたい言葉の数も増えてゆく。

未知なる対象を前にして、人類は500万年に亘って進化させてきた「どうする?」発の追求充足回路をフル稼働させた。おそらく、そこで絶え間なく発せられたのは、「何?(どういう事?)」という疑問詞であり、その、「何?」に対応する答えとして、言葉の数が増えていったと考えられる。
しかし、「何?」の内容は多様である。最初は、事象の動容を問う「何?」に応える【動容詞】だけだっただろうが、次にその動容の程度(強弱・緩急)を問う「何?」に応える【緩急詞】や対象に対する評価を伝える【評価詞】が生み出され、最後に対象(正体)を問う「何?」に応えて【対象詞】が生み出された。
これらの品詞の内、動容詞と対象詞がより客観的な表現であるのに対して、緩急詞や評価詞はより情感的な表現であり、それらをまとめて【情感詞】と呼ぶこともできる。
そのように「何?」の中身は4種類あるが、しかしそれらはあくまでもある一つの事象についての「何?」である。従って、一つの語幹を語尾変化させることによって、動容詞や心情詞や対象詞を使い分けた(品詞を分化させた)のは、極めて合理的な当然の進化だろう。

◆「何?」の内容に応じて、4種類の品詞が生み出された。

こうして、擬態語は「ぴかぴか」→「光る」「光」、「あかあか」→「明ける」「明るい」「赤」、「くろぐろ」→「暮れる」「暗い」「黒」等、動容詞(≒動詞)、情感詞、対象詞(≒名詞)に分化され、同時に情感を表す言葉は緩急詞・強弱詞(副詞)と評価詞(形容詞)に分化されていった。
この分化は、洞窟から出るにつれて「何?」の対象が増大し、擬態語・擬音語だけでは対応し切れなくなったからであるが、おそらく重心は対象詞ではなく対象に対する情感を表す情感詞の方にあったと思われる。そして、同じ情感詞でも、「早く、遅く」「強く、弱く」等の緩急詞(副詞)は動容詞の前に付き、「良い、悪い」「きれい、汚い」等の評価詞(形容詞)は対象詞(名詞)の前に付くことになる。この語順規則は、「規則」として意識する必要もないぐらい、自然なつながり方であったろう。

更には、言葉が分化されてゆくにつれて「何?」の内、時間や空間に関する「何?」は、「いつ?」「どこ?」という疑問詞に分化され、その疑問に応えて時や所や方向を示す時詞や所詞・向詞が生み出されていった。そして、ある程度の言葉が蓄積されると、「何?」は更に高度な「何で?」の追求に移行してゆく。

    / 「いつ?」       → 時詞「今、昔」「日時」
疑問詞 - 「何?(どういう事?)」→ 「何で?」
\ 「どこ?」       → 所詞・向詞「ここ・そこ」「地名」「上・下」「左・右」

時や所を示す必要がある場合、時詞は文頭に、所詞・向詞はその次(二番目)に来ることが多い。その語順上の優先性は、時や所に対する意識、更にはその前の「何?」という意識が別格であり、始原であったことを物語っている。

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2020年04月28日

【世界の各部族の婚姻形態シリーズ】性権力→滅亡総括型部族

女性の性的価値が増大したことにより集団の統合力が弱体化、存亡の危機を体験したことで、総括として性権力封鎖の規範をつくり上げた部族を紹介します。
このように、婚姻様式は一つの形が絶対的なものではないということ。
集団のおかれた外圧状況に応じて変化してゆかなければ滅亡してしまうということを忘れてはならないと思います。

今回紹介する部族は以下です。
・バンプティー・ピグミー:中央アフリカザイール北東
・始原ユダヤ人
インクより紹介します。

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■バンプティー・ピグミー:中央アフリカザイール北東
(1957 年急速に減少したピグミーの絶滅をくいとめる方法を探すために、一年半彼らと生活を共にした人類学者ハレットの記録。)

・生活形態-コンゴ北東部の熱帯雨林で狩猟・採集。食生活はほとんどが女の採集によって支えられている上に、狩猟以外の労働(ex.小屋作り)は全て女が行う。ピグミーには、旧約聖書によく似た神話――神は男女一組の人間を創り、地上の楽園に住まわせたが、邪悪な女が気の弱い男をそそのかして、神に禁じられていた木の実を食べてしまったので、楽園から追放され放浪生活を送ることになった――があり、神と男を裏切った女は、その罪を償うために夫のかわりに果てしなく重労働を続けなくてはならないとされている。(バンプティー族の起源は不明だが、前2500 年エジプト第4王朝の探検隊の記録に、その地に住んでいたことが記されており、4000 年以上前から密林のジプシーだった。)

・集団-夫婦(一対婚?)を一単位とした小家族が数個集まった父系バンド(=移動地域集団)。一ヵ所で2週間程度生活するが、指導者はいない。

・結婚-女は10 歳、男は13 歳が適齢期。金で妻を買い取る風習はなく、結婚は厳粛な儀式であると同時に厳しい試練。式は互いの腰帯を取りかわし、小屋で数時間お互いの全てを語り合った後、2~3日間壷一杯の水だけで過ごす。その後夫婦の契りが許されるが、一晩に4~5回妻を性的に満足させなければ、一人前の男性とは認められない。

・子供-妻に求められる第一条件は多産であり、15~20 人産むが、大半が乳児期に死亡する。

※乱交制の下で、女の性的商品価値=性権力が増大、男は女の言いなりになり、弱体化する。結果、滅亡の危機を体験し、その総括として、性権力封鎖の規範をつくり上げた。おそらくこの部族は、女の役割規範を、性役から従役にシフトさせること(重労働)によって、性権力を封殺しようとしたのだろう。多産についても、妊娠期間中の母性本能△によって女の悪魔性を押さえ込もうとしたもの。(一晩4~5回妻を満足…という規範は、一刻も早く妊娠させて、性役から解放されたいというのが本音?)

性権力の総括において母系制も総括され、集団の分割基準を血縁からサブリーダー中心の分割に移行。結果、父系・上位集中婚となったが、外圧が弱まるにつれて、短偶婚、一対婚に解体されていった。この部族が住むコンゴ北東部は地理的に閉鎖されており、同類闘争圧力は極めて弱く、集団統合を必要としないために、上位のバンドを持たず、数家族のみのバンドで移動をすることが可能となっている。

■始原ユダヤ人

約5千年前、メソポタミア(?)から南アラブに追われ、遊牧から農耕の移行期にあって遊牧を生業とせざるを得なかった部族が、ユダヤの始原。(彼らの生産様式は、カインとアベルの説話から覗い知れる。)5千年~3千年前、南アラブの地域は草原→砂漠化の移行期にあり、砂漠化につれて放浪・交易の生活手法を生み出した。約3千年前に、ソロモンを中心とする遊牧王国を建設。ソロモンは1000 人の妻を持つとされ、この段階での婚姻制は、遊牧民に広く見られる一夫多妻制であった。

その後、彼らはモーゼの十戒に見られるような、不倫の絶対タブー(死刑に値する)、婚前交渉のタブーという極めて厳格な一対婚規範を確立している。

※〈狩〉・〈採〉ともに、母系制を通過するのが普遍的で、アダムの骨からイブが生まれたという男性優位の神話は、滅亡という大転換から父系へ移行しない限り成立しない。ソロモンの時代の一夫多妻制は、基本的に女の買い取り制度であり、女の性的商品価値→性権力は上昇してゆく。

この前提の下に、王国の滅亡を事前に察知した男たちが分派、性権力を総括して(禁断の実=原罪の説話は

この時作られた)、厳格な一対婚規範を構築した。(他の滅亡総括型部族、あるいは掠奪婚型部族が、ごく少数の男たちの手による再建であるのに対して、ユダヤ人は既に王国を建設し、そこからかなりの勢力を持った集団が分派したものと考えられる。)従って、始原ユダヤ人は、基本的に滅亡総括型部族と位置付けるのが正しい。但し、ユダヤの旧約聖書には、異民族からの掠奪を奨励、正当化している文脈が多く見られ、王国から分派した多数は、掠奪婚の形態をとったものと考えられる。

なお、彼らがつくり出したユダヤ教の特徴は、排他性と契約主義にある。――「私を信じれば、現実的利益を与えてやろう。そのかわり私以外の神は信じるな。」――信仰以前に契約関係を重視しており、彼らの突出した私有意識の強さの根源をここに見ることができる。

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2020年04月23日

今回のコロナ禍でグローバル社会から共同体社会へ転換するのか? -2.各国の政策としてのベーシックインカム・国家紙幣への流れ

前回は、人々の意識の変化している兆しを探り、今後どういう潮流となるのか紹介した。ここで、その潮流に多大な影響を与えていくであろう生活の基盤について探ってみたい。

コロナ禍に対する世界的な潮流は、ロックダウンまたはそれに準ずる外出、営業自粛を進めるとともにそれに対する補償、支援をセットで実施していることである。日本はそれに遅れているがいずれその方向に進めざるをえない圧力が高まっている。

その生活の補償、支援においてスペインが先陣を切って、ベーシックインカム制度を開始する。国民の生活基盤を補償していく制度は、画期的である。実は、ここ数年の間に、ベーシックインカムを実施するとどうなるかという社会実験が繰り返されてきている。人々の仕事観やひいては人生観まで考察した記事も紹介させていただく。

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2020年04月23日

【世界の各部族の婚姻形態シリーズ】掠奪婚の風習を持つ部族②

他部族から女性を略奪してくる結婚形態、「略奪婚」とは、どのようなものなのでしょうか?
掠奪婚の風習を持つ部族は次の部族です。

・古代ゲルマン族
・始原ローマ部族
・ギリシア(紀元前5~4世紀の盛期アテナイ)
・ヘブライ遊牧民

先週に引き続き、リンク  より紹介します。

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●古代ゲルマン族

約3千年前に、中央アジアから追われて北上、先住民を侵略・融合してバルト海沿岸地域に定着。
その後2千年前までに、先住のケルト人を駆逐して、現在のドイツ地域まで南下、東ゲルマンはメソポタミアの交易部族を追って黒海沿岸に定着し、西ゲルマンはローマ人との武力衝突を繰り返していた。)

・生活形態-土地は森林に覆われているか、荒涼たる沼地のいずれかで、農産には豊饒であっても、果樹を生じるには耐えない。小家畜に豊富で、牛が彼らの唯一の財産であり、金銀の所有に対してはそれほどの執着を持たず、内奥に住む者たちは物々交換を行っていた。耕地は耕作する者の数に応じて村落の共有財産として占有され、次いで各村落内の耕作者の地位に従って配分された。年々、作付け場所を取り替える休耕農業を営む。住居は、泉に、森に、野に、林に、心の思うままに散り散りに分かれて住んでいた。

男は戦争に出ないときには狩猟に出かけるが、大半は睡眠と飲食に耽り、家庭、家事、田畑、一切の世話を女、老人、その他の武器を持たない者に任せている。彼らは土地を耕し、年々の収穫を得ることよりも、敵に挑んで負傷を被ることを選び、永い平和と無為のために英気を喪失している場合には、自ら進んで戦争を行っている部族を求めて闘いに出かけた。

(既に農耕的定住段階に入っているが、農耕はいまだ副次的なもので、依然として牧畜が重視され、それ以上に、戦争・掠奪によって得る家畜等の食糧が彼らの生活基盤の大きな比重を占めていた。「耕地は地位に従って分配される」という点から、事実上、大土地所有というべき現象が存在していたと考えられるが、土地になお余裕があるため、権力保持の基礎条件とはならなかった。)

・集団-王は同族の始祖の家柄から選ばれ、将領はその勇気をもって選ばれたが、進んだ西部では、家柄に限らず、有能な者が王位につくことも稀ではなかった。彼らの騎兵隊・歩兵隊は、全て家族・親縁の者たち(氏族)で構成されていた。(彼らは、戦いの前線に妻を連れて赴く。)長老は、己れの有する扈従(貴族の供)の数と意気において他より優っている場合、自らの部族のみならず、近隣諸方の使節来訪の名誉を受け、単にその名声によって戦勝が決定されることも多かった。饗応、接待に関しては物惜しみせず、主客の間の贈り物の交換が将来にわたっての友好のシンボルであった。

(約50 の部族連合からなる。各々に王(本家筋氏族の大長老、世襲制)=貴族・自由民・解放奴隷・奴隷の階層分化が進んでいた。貴族・自由民が武装を許される。定住形態は散居型の小集落が一般的であるが、これらの定住者のまとまりは、血縁の集団ではなく、自由民と隷属民によって構成され、数個の集落の中心をなす場所に、従士をかかえた貴族の素朴な邸館が建てられていた。貴族は世襲カリスマ的権威を持つ血統貴族であったが、その基礎は貴族の子弟・自由民からなる従士制度=忠誠的主従関係によって維持されていた。奴隷はローマ末期の小作農的生活を享受しており、鞭打ちや労役を課せられることは稀で、一定量の穀物・家畜・織物を課せられるに留まっていた。)

・婚姻-厳粛なる固定一対婚。高い家柄のごく少数の人々だけが、複数の妻を持つ。結婚に際して、夫は妻に幾頭の牛、一頭の馬、フラメアと剣を添えた楯を贈り、妻は夫に自らが持つ武器のうちの一つを贈る。(妻が夫に贈る武器とは、娘が父から夫の庇護下に移ったことを象徴する。)処女だけが結婚を許され、結婚後も姦通は極めて少ない。夫の死後の再婚も稀で、禁止する部族もあった。(殉死の形跡さえある。)

・相続-相続は男子に限られており、馬を除く財産は全て長子に属し、次男以下は戦争によって財貨を得て独立する。母系的血縁関係が、父子の関係よりも神聖・緊密と考えられる場合もあり、姉妹の男子は、近縁者の間で尊敬を受ける。

(彼らは、女を神聖な予言者的なものと考えており、女の意見を軽んずることはない。紀元70 年のゲルマン人の一部族とローマ軍との衝突に際し、ローマ軍の敗戦を予言したウェレダは、その後神のごとく崇められた。彼らは、自らが捕虜になることよりも、女たちが捕虜になることを恐れ、敗色に胸を露にして泣き叫ぶ女たちの姿を見て奮起し、戦列を立て直したという事例も記述されている。)

※その他のほとんどの文蔵が20~30 年前の報告、モルガンの事例でさえ150 年前の報告であるのに対して、『ゲルマニア』の記述は、2千年前の社会を伝えてくれる極めて貴重なものである。しかし、著者タキトゥスは詩人でもあり、その詩的表現に惑わされてはならない。

元々は母系制・勇士婿入婚の〈狩〉部族であったが、同類闘争に敗れて滅亡、北方の僻地に逃げ延びた少数の男が掠奪婚によって再建をはかった。母系的血縁関係が神聖視されるという記述は、かつて母系制であったことをうかがわせるが、母系制から父系制への転換は、外圧衰弱過程ではあり得ず、滅亡→掠奪という大転換を示している。また、頻繁に行われる家畜等の掠奪及び奴隷の存在も(乱立する部族連合間の人身掠奪と考えられる)、掠奪婚の系譜を間接的に証明している。

掠奪婚の場合には、女は財産として尊重され、秩序維持のために末端兵士まで女を分配する一対婚規範を確立するのが一般的である。

男は兵士、女は農耕という鮮明な役割規範を踏襲。婚前交渉の絶対タブー、姦通のタブー、殉死の例等、一対婚規範も男優位の極めて厳格なものであるが、実態は、いつも妻と一緒、女の泣き叫ぶ姿を見て奮起など、すでに女の要求、女の価値観に侵食されつくし、それが極めて巧妙な幻想によって覆い隠されている可能性が高い。

●始原ローマ部族

伝説によれば、滅亡から生き残った3人の男が、掠奪婚によって始原ローマ部族を構築、ローマ帝国を建設したとされる。
※ローマも若干の時代を経て、一対婚に至っており、滅亡→掠奪婚→一対婚の流れは、かなりの普遍性を持っている。

ギリシア(紀元前5~4世紀の盛期アテナイ)

・生活形態-農耕と放牧。基本的な生産様式は農業で、市民階級の大多数が土地所有者。市民・奴隷に代表される細かな階級制度が存在。

・社会制度-参政権は男性「市民」のみ。市民の母・妻は市民階級に属するが、終生法的後見人を必要とし、近親の男によって保護されるべき存在として、ポリス=市民共同社会内に封印されていた。

・成人男子への通過儀礼-少年が16 歳に達すると、父親が息子の髪を切って祭壇に供える儀式を経てフラトリア成員として登録される(フラトリア=ポリスの下部組織で元は血縁集団)。18 歳になるとデーモス(村落を基にした行政単位)に登録され、更に2年間の軍事訓練と軍務等の集団生活を経て20 歳で市民になる。

・婚姻関係-前508 年のクレイテネスの改革により、父系一対婚が法的に確定。結婚は夫と花嫁の後見人との契約で成立し(結婚に際しての女の選択特権は剥奪されている)、女が嫁資(=現金、貴金属、不動産等、標準的家庭の生活費5年分)を持参する。平均的結婚年齢は、男30 歳・女15 歳で、結婚するまでは、娘は外の風を当てずに育てるべしという「箱入り娘」的な価値観が強い。

妻の姦通はタブーであり(法的には死刑に値する)、オイコス(家庭)がポリス(都市国家)の単位組織であるアテナイにおいて、オイコスの内的秩序の維持は絶対的であったということを示している。夫にとって性市場はオープンであり、遊女や娼婦等下層階級の女が対象となった。

・男女の役割規範-男=政治+農耕・牧畜(戦争時は兵役)、女=性役+従役(家事と奴隷管理)。

・相続-相続権は基本的には男子に限られ、息子がいない場合、娘=「家付き娘」は婿養子を迎えるが、財産継承はその息子に決まっている。

※乱交の名残が見られることから、一度は乱交まで行き着き、他部族の侵略or 女の性権力の肥大化=アマゾン化による滅亡の危機を迎え、そこから一部の集団が男主導の下逃げ延び、女・家畜・土地の掠奪を繰り返して部族再建をはかる。掠奪による財産意識の増大に伴い、奴隷制度を確立、階級社会を形成。

同類闘争が再び激化すると、男の更なる主導権の強化及び男の高い私有意識+農耕から、婚姻制も父系固定一対婚に移行。その同類闘争に勝ち残った部族が女の選択特権を封殺し、社会家庭における権利も剥奪して、奴隷制を基盤に都市国家(=ほぼ完全な男社会)を建設する。しかし、海上貿易の発展、制海権制圧による平和安定に伴い、男の性欠乏が肥大化し、それを受けて女の性的商品価値が上昇→選択特権を手中に収め、性規範が乱れ、性第一の価値観が蔓延し、ギリシアはこのまま衰退する。

一方、小アジア、エーゲ海の島々に見られる母系制一対婚は、母系制の先住民(ミケーネ文明)と融合したことの結果と思われる。ここでは、相続権と家名の継承権は娘にあり、大地母神崇拝がされている。

●ヘブライ遊牧民

家父長的家族形態。社会の進展につれて、財産を子供に伝えようとする欲求が、女系から男系への変化を生み、土地保有又は家畜の世話のために、家父長権のもと奴隷及び自由民の多数を一家族に組織した。家父長は一夫多妻で、成員並びに財産に対して絶対的権力を有した。(ローマ人も同様の形態を通過。)

 

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2020年04月21日

言語の進化過程(2) ~人類最初の観念は「精霊」。「精霊」こそ、観念の原点である。

前回の投稿に続き、「るいネット」から言語の進化過程を追求した記事を紹介します。(リンク)(リンク

人類は生存力を強化するために、直立歩行の訓練に励んだが、日々の歩行訓練は踊りのトランス状態へと昇華され、更に日々の性充足へと昇華されていった。これは、同類闘争という不整合な世界に直面した原猿が、縄張りを確保できずに親和充足へと後退して、共認機能を形成していった過程と同じである。絶望的な状況に置かれた人類にとって、この踊りと性の充足こそが、生きてゆく最大の活力源となった。
しかし、解脱充足は活力源と成っても、それだけでは生存の危機→「どうする?」の答えにはならない。相変わらず、生きる為には洞窟を出て、決死行に身を挺さなければならない。従って、不整合な自然世界を前にした「どうする?」という課題共認とみんな追求は連綿と続けられたが、おそらく、それは踊りや性充足の後の半トランス状態で行われたであろう。
こうして、「どうする?」に始まる追求(という課題)共認と追求充足によって、徐々に追求充足回路=観念原回路が形成されていった。

トランス状態→観念

恒常的に生存の危機に晒されていた人類は、唯一の武器である共認機能に先端収束して、不整合な自然世界に問いかけ続け(=対象を凝視し続け)、その果てに遂に自然の背後に「精霊」を見た。人類が万物の背後に見たこの「精霊」こそ、人類最初の観念である。

しかし、観念そのものは、単なる記号にすぎず、それ自体は意味を持っていない。観念≒言葉の意味は、もっぱら言葉を発する前の追求回路=観念原回路の中にある。
換言すれば、観念回路そのものはデジタル回路にすぎない。それは、本能や共認機能を動員して形成されたアナログな追求回路(=観念原回路)に直結して、はじめて意味を持つ。重要なのは、言葉ではなく、言葉以前の伝えたい内容=何らかの意識なのである。
従って、受験勉強のように、「どうする?」発の根源的な追求回路を駆動させることなく、観念回路だけを作動させても、単なる知識としての観念が蓄積され、暗記脳が形成されてゆくだけで、そんな観念は使いこなすことが出来ないし、現実には何の役にも立たない。
なお、万物の背後に「精霊」を見るのも「物理法則」を見るのも、共に五感を超えた認識機能=観念機能の産物であり、五感対象の背後に措定した観念であるという意味では基本的に同じ認識である。

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2020年04月16日

今回のコロナ禍でグローバル社会から共同体社会へ転換するのか? -1.コロナウィルスによる意識潮流の変化

コロナ禍は拡散の一途をたどり、ついに日本全域に非常事態宣言が拡大された。政府や自治体からはしきりに不要不急の外出自粛が要請され、企業にとってもテレワークや自宅勤務、学校は休校となり、「巣ごもり」現象あるいは「コロナ疲れ」という言葉が飛び交う。このような状況の中、ひとびとはメディアとその発信者たる政府・自治体への疑問視が高まり、冷静に情勢を見つめつつ、根底的な意識が変化しているようだ。今回はその一端を探る。

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2020年04月14日

言語の進化過程(1) ~言葉は、みんなで、答えを追求するためにある。その中身を、みんなに伝えるためにある。~

4月に入り、多くの若者が社会に出ました。社会に出れば答えのない課題ばかり。その課題を突破するには、本物の追求力が求められます。
ところが、これまで過ごしてきた学校は、答えが決まっている問題ばかりが与えられてきました。学校では、答えを理解することに大半の脳力が費やされますが、その答えは潜在思念(本能や共認機能や観念原回路)と殆ど繋がっておらず、専ら観念機能だけが使われてきたことになります。
そして、観念回路だけを使って答えを理解し続けるうちに、「頭を使うというのは、答えを理解することだ」という試験脳が強固に形成されています。潜在思念と繋がっていない観念(知識)など、単に暗記脳に蓄積されただけなので、現実に使いこなすことが出来ません。従って、社会に出ても役に立ちません。

そもそも観念機能(≒言葉)は、どのように形成されてきたのか。るいネット「言語の進化過程」(リンク)(リンク)から紹介します。

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

動物の鳴き声は、みんな(or相手)に、何かを伝えるためにある。伝えたい内容は、主に危険や餌の発見、あるいは威嚇や発情である。
人類の言葉も、みんなに何かを伝えるためにあるように見える。しかし、実は人類の言葉の生命は、伝える手前の追求の過程にこそ宿っている。即ち人類の言葉は、みんなで考える(答えを出す)ためにある、従って当然みんなに伝えるためにあるという二重性を持っている。大事なのは、言葉を発する前にある伝えたい答え=何らかの意識or認識である。
それに対して、考えるまでもない危険や餌の情報をみんなに知らせるのは、サルと同じように鳴き声で充分だっただろう。

このように人類の言葉は、その伝えたい内容が明らかに動物の鳴き声とは異なっている。それは、人類が追求し続けてきた内容(→言葉として発信したい内容)が、本能や五感で捉えられる対象を超えた超感覚的な対象であったからである。
人類は、足の指が先祖返りして樹上に棲めなくなったカタワのサルであり、想像を絶するような極限的な生存環境の下で500万年に亘って洞窟に隠れ住み、奇跡的に生き延びてきた動物である。
洞窟時代、人類の意識の最先端にあったのは、原猿が共認機能を形成していった始原の意識とほぼ同じ意識内容であっただろう。即ちそれは、不整合な世界を前にして生じた「どうする?」という課題意識だったと考えられる。

類は生存力を強化するために、直立歩行の訓練に励んだが、日々の歩行訓練は踊りのトランス状態へと昇華され、更に日々の性充足へと昇華されていった。これは、同類闘争という不整合な世界に直面した原猿が、縄張りを確保できずに親和充足へと後退して、共認機能を形成していった過程と同じである。絶望的な状況に置かれた人類にとって、この踊りと性の充足こそが、生きてゆく最大の活力源となった。

しかし、解脱充足は活力源と成っても、それだけでは生存の危機→「どうする?」の答えにはならない。相変わらず、生きる為には洞窟を出て、決死行に身を挺さなければならない。従って、不整合な自然世界を前にした「どうする?」という課題共認とみんな追求は連綿と続けられたが、おそらく、それは踊りや性充足の後の半トランス状態で行われたであろう。
こうして、「どうする?」に始まる追求(という課題)共認と追求充足によって、徐々に追求充足回路=観念原回路が形成されていった。

この観念原回路には、現代人が失って終ったものが二つある。
一つは追求回路の根っこに接続していた宇宙と一体化したトランス感覚である。
とは云え、トランス感覚の更に根っ子の共認充足回路は、もちろん現代でも確り追求回路に接続しているし、何よりも根本の適応本能(=秩序化本能=論理整合性を形成する根元)は追求回路に直結している。
もう一つは、洞窟の中で研ぎ澄まされた感覚機能が追求回路の先端に接続していたことであるが、もちろん現代でも追求回路が感覚機能に接続しているのは言うまでもない。

 

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2020年04月10日

今回のコロナ禍でグローバル社会から共同体社会へ転換するのか? (プロローグ)

この間のコロナ禍は、世界を駆け巡る事態となっており、かつてのリーマンショック、東日本大震災、911テロなどの衝撃的な出来事を上回る様相を呈している。これは、世界中で誰にとっても自分たちの生活ひいては生き様を直撃する出来事である点で際立っている。

このような潮流において、これまでのグローバルな市場社会や権力だけの政権に対する疑問視、否定視が日に日に大きくなっているのは周知のこととなっている。一方、現実のこういう事態に対して何とか乗り越えようとする動きも立ち上がってきた。

そこで、当ブログにおいても、これらの潮流が、人類本来の生き方としての「共同体社会」として可能性があるのか探りたい。今後の予定として5回にわたりテーマを想定しているのでご期待されたし。

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2020年04月07日

【世界の各部族の婚姻形態シリーズ】掠奪婚の風習を持つ部族①

世界の各部族の婚姻形態シリーズ、今回は「掠奪婚の風習を持つ部族」について2回に亘って紹介します。
まずは、リンクより以下の5部族についてです。

◆クシカオ族:アマゾン支流シング川
◆トアレグ族:サハラ西部
◆キクユ族:南西アフリカ
◆高砂族:台湾(山地原住民)
◆バタック族:フィリピン

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◆クシカオ族:アマゾン支流シング川
(1964 年、数々の贈物をエサにして交歓に成功し、一年近く生活を共にしたアメリカの人類学者ジョージ・オースチンの記録。それ以前に接触した学者は殺されている。)
・生活形態-南米アマゾン支流シング川上流で男は狩猟、女は耕作。未知の人間を見れば必ず殺す凶暴な種族で、白人はおろか下流の土民も恐れて居住地域には近寄らない。周辺のインディオと闘争を繰り返しており、敵の部落をった場合は、若い女以外は皆殺し、捕らえた女たちは、戦祝会で敵の顔からはいだ生皮をかぶって全員で犯した後、妻又は奴隷にする。
・男女関係-酋長は複数の妻を持っているが、大半は一対婚(?)。既婚女性の姦通が判明すると、相手の男は大量のピラニアがいる池に下半身を浸されて処刑されるが、妻は許されて、和解の席でそのピラニアを食べるのがしきたり。既婚男性と通じた女は、男の所有権をめぐって、その妻とナイフで決闘するが、相手を殺すことは禁じられており、概して女性の姦通に対しては寛容。
※好戦的部族の侵略で母胎集団の皆殺しに合い、生き残った数人の男が脱出、掠奪によって女を得、部族を再建。掠奪婚の場合、女は私有財産として尊重されるため、例えば姦通に関しても、女は殺されずに寛大に扱われる。
しかし、戦闘集団故に男の損傷が大きく、かつ掠奪を繰り返すことによって恒常的に男の数<女の数となり、性権力は発生しない。
私有財産としての女の所有権を明確にするために、また掠奪→全員分配の原則から、能力のある者は多数の女を、末端兵士にも一人の女をという、集中婚を残した一対婚規範が確立された。

◆トアレグ族:サハラ西部
サハラ砂漠西部で遊牧を営むが、勇猛な戦士であると同時に奴隷売買も行う抜け目のない商人で、“砂漠のハゲタカ”として周辺民から恐れられている。貴族、家僕、ニグロ系黒人奴隷と階級が分化しており、母系相続制。回教徒でありながら一対婚をとっている。但し未婚女性の婚前交渉は全く自由であり、姦通に対してもおおらかな様子。浮気相手が他種族の男でも、生まれた子は族員として認められ、母親の家系を継承する。
※集団婚の名残を留めていることから、母系・交叉婚の母胎集団からの分派であり、早期に闘争過程=男、生殖家庭=女という規範が強固に確立されていたため、母系制を温存したまま遊牧に転換、後に追剥(おいはぎ)集団に至ったものと思われる。
追剥集団であることから財産意識が強く、掠奪対象は主に男で(母系制故に、バアサマにとってよその若い女は集団統合を乱す邪魔な存在であり、商品以外の女は極力排除しようとしたはず)、家僕としたり、さらに財産意識が発達すると奴隷概念を形成、奴隷売買を行うようになる。
財産意識の増大から財産継承権明確化の必要が生じると、母系制=母系相続維持という特殊条件から、娘の相手を1人に限定するための人工的婚姻形態として、婿取婚という形の一対婚が導入された。しかし婚前交渉・姦通に寛容であり、固定一対婚にはほど遠い、近くて短偶婚レベルのものである。
追剥集団故に男の損傷が大きく、女の数が常に男のそれを上回っていることから、女の選択特権≒性権力は登場しない。

◆キクユ族:南西アフリカ
(白人入植者による支配・搾取を受けているが、昔ながらの集団制度を持続させ、古い習慣や奇習を保っている。)
・生活形態-温和なケニア中央部で早くから定住農耕を営んでいるが、肥沃な土地の多くは白人に取り上げられ、現在はキクユ指定地で生活。ケニア独立に際しては、テロと白人殺戮を繰り返したマウマウ団の主力として大きく貢献。その残忍で悪魔的な所業は全世界を震撼させた。
・集団-長老が統率する氏族集団とそれを横断する年令集団の団結によって、部族全体が連合。
・男女関係-結婚前の男女交際は自由。頻繁に開催される踊りのパーティーで誕生したカップルは、集団恋愛用の小屋で一晩を過ごす。但し性交と互いの下半身に触れることはタブー。求婚は、同じ年令集団に属する男の友人を交えて当事者間でなされ、家畜の結納も行われるが、結婚式は男の家族が娘をさらって行く掠奪婚の形式を取る。男の結婚年齢が25 歳前後であるのに対し、女は15~20 歳で必ず結婚しなければならず、適齢期の女性が男性より常に多い状態となって、平均2人の妻を持つ一夫多妻がバランスする。住居は、居間兼客間の夫専用の小屋と妻の小屋からなり、夫は妻たちに稼ぎを平等に配分すると共に、日数を決めてそれぞれの妻の小屋を訪れる。女性は、結婚まで処女でいることと結婚後も貞節を求められるが、夫の属する年令集団の男性が訪れた場合は、社交上のもてなしとして一夜を共にすることが許される。また夫が性的に弱いあるいは不能の場合は、子供を産むために自由に男性を選ぶ。
・子供-子族繁栄のための人口増が至上命題となっており、最低男女各人2人、計4人の子供を作らなくてはならない。この聖なる目的を遂げるためには、男は何回結婚してもよいことになっている。
長男は夫の父の生霊、次男は妻の父の生霊を継承し、長女・次女は両方の祖母の霊に対する祭礼義務を負う。
※掠奪婚の場合には男優位となり、姦通・婚前交渉はタブーとされるのが一般的である。それに対して、恋愛遊戯用の小屋は、交叉婚に見られる若衆宿と同じであり、また夫と同じ年令集団の男とのみ一夜を共にするというのは、男共同の婚姻形態の名残と解釈できる。温和なケニア中央部という点から、元々は〈採〉部族だった可能性が高く、交叉婚→半集団婚に至った段階で母胎集団が滅亡、掠奪婚によって部族の再建を図ったものと考えられる。従って、基本的には男主導の婚姻制を取っているが、半集団婚の風習も多く留めている。

◆高砂族:台湾(山地原住民)
狩猟・農耕を営む。一対婚で大半が自由結婚だが、式の際は掠奪婚の形式を取る。蓄妾・姦通はタブー。(バイワン族)
※クシカオ族と同様に、同類闘争で敗北→脱出→掠奪婚の流れ。一対婚を確立している点も同じで、掠奪→全員分配の原則のもと、男たちの争いを避けるために1対1の分配基準として、一対婚秩序を確立させた。

◆バタック族:フィリピン
・生活形態-フィリピンのパラリン島で焼畑農耕を営む。草刈りは種族全員の義務だが、耕作・収穫は主として女性の役目。
・男女関係-女性の数が男性よりも少なく(理由は不明)、未婚・既婚を問わず、女性盗みがかなり盛んに行われている。結婚の際は女に金を贈るのがしきたり。(松ヤニ採取が唯一の現金収入の道。)
その額の2~3倍を女に払えば自分の妻にすることができる。
※婚姻関係の詳細は不明。周辺のアジア部族の事例及び金を贈る習慣から考えると、乱交→半集団婚の段階で他部族に追われ、掠奪集団に至ったものと推測される。
常に男の数>女の数は、通常あり得ない。周辺の部族は掠奪婚の末裔部族で占められており、かつ焼畑農耕故に、女の労働力が貴重であることから、女性盗みの習慣がかなり長く残り、その中でこの部族が弱者、つまりいつも女を取られる側にあるというだけである。

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2020年03月29日

性充足(チャネリング)回路を土台として生まれた、宇宙との一体充足=観念原回路

原始人類の宇宙や自然との一体充足を可能にしたのは、性行為における一体充足の回路=チャネリング回路だと考えられる。

チャネリングセックスとは、男(女)が性的期待やイメージを発すると、女(男)がその通りに反応して感じるorある女(男)が感じている快感を別の女(男)も同じように感じる、ということ。つまり、肉体の交わりではなく、心(共認回路)の交歓。この一体充足の回路は現代人のDNAにも刻印されている。だから、余計な観念や自我を取り払えば、現代人に可能であると、代々木忠は言う。

 チャネリングセックスとは、どのようなものか?

以下は、代々木忠著『プラトニック・アニマル』からの引用とのこと。
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少々乱暴な言い方だが、相手を気持ちよくさせることなど、人間はだれもできないのではないかと、実は私は思っている。男でも女でも、人間ができるのは、本当は自分が気持ちよくなることだけなのだ。自分が気持ちよくなったときに初めて、その波動によって相手が気持ちよくなれるのである。したがって、男のオーガズムと女のオーガズムは、ちょうど合わせ鏡のようなものである。そして、実はこの波動が伝わり合うこと、それがチャネリングなのである。オーガズムに至るSEXでは、その過程で必ずチャネリングが起こっている。

男と女は、もともと一つのものが分かれたのではないか、と私は思う。だからSEXとは見方を変えれば、分かれた二つのものが一つに戻ろうとする行為とも言える。分かれた際、男は男的なる部分を、女は女的なる部分をたくさん持つことになった。それぞれ自分に足りない部分、つまり男は女的なる部分を、女は男的なる部分を求めてしまう。しかし、お互いが求め合ってもそれが得られないのは、すでに述べたとおりである。自分に足りない部分を相手から補って等分にしようとするのではなく、自分に多い部分を相手に与えて等分にしようとしたとき、二つに分かれてしまったものは元の一つに戻ることができる。そこには自分という名のエゴのバリアもない。

二人が100パーセントSEXを楽しんだとき、男は男の快感の波が、女は女の快感の波がお互いに伝わり合い、響き合う。そうなったときに初めて人間はイキ、そして失神までしてしまうのだ。だから、チャネリングSEXでは肉体すらも究極的には必要としない。

私がこのチャネリングSEXに気づいたのは、「目かくしFUCK」シリーズの一本を撮っているときだった。SEXをしているカップルのそばにいた別の目かくしした一人の女の子が、なにもされていないのに自然と濡れてきた。聞けば「感じる」と言う。そしてとうとう彼女はオーガズムに達してしまった。このように、イメージを送る肉体とイメージを受け取る肉体さえあれば、直接的な肌の触れ合いは必ずしも必要としないのである。チャネリングSEXの原点はイメージの世界である。

さて、このチャネリングがだれにでも体験できるのかという問題だが、チャネリングは決してある特別な能力を持った人だけのものではない。だれでも体験しようと思えばできるのである。ただ、制度の世界のしがらみが捨てられないことには少々むずかしい。頭の中をカラッポにして、なにもかも捨てて自然体になることが必要だ。
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男女のチャネリング回路を土台にして、宇宙や自然と一体化する。これが観念原回路(精霊信仰)だと考えられる。

『るいネット』「原始人類(後期)の全員婚」

まずチャネリング回路とは、観念原回路(=精霊信仰)を作った(つないだ)共認充足回路のように思われます。共認(解脱)収束と直立歩行訓練によって形成されたエンドルフィン・トランス回路と、女の極限的不全状況⇒依存⇒充足期待が相まって強力な快感機能=エンドルフィン・エクスタシー回路を発達させ、宇宙と一つに溶け合う感覚を獲得する。ここまで行って初めて恐ろしい自然に対して共認回路が作動し、100%肯定視できる対象=精霊を見たと思われます。

観念原回路(=精霊信仰)ができると、そこへ可能性収束するので、ますます共認回路(同化・応合)は強化され、いわゆるテレパシーや“気”と言われるものを感じるまで豊かなる。そして、男が何らかの性的な期待やイメージを発するだけで、女がその通りに反応して感じる、さらにある女の快感を別の女も同じように感じるチャネリングセックスが可能になる。

問題は、男たちが全員チャネリングだけではなく、肉体的接触があったかどうか。女たちの首雄収束力の強さと、男たちの集中婚規範(女を守ることと性は一体とする庇護規範)からすればチャネリングだけ、つまり首雄集中婚のままとなる。

しかし、極限時代の集団規模が30人程度とすると、そのうち半数は幼児や子供として、首雄は8~9人の女の相手をしなければならなくなり、チャネリングが可能とはいえセックスなしは考えられないので、大変ではないだろうか(何より首雄は闘争課題を一身に背負っている)。それにチャネリングの延長上で肉体接触に及ぶ男がいてもおかしくはない。もしそうなったとしても首雄は許しただろうし、女も拒まなかったのではないだろうか。エクスタシーは自分も相手も境界がなくなり溶け合う世界であり、チャネリング⇒精霊信仰が最先端の可能性だったので、セックスを首雄に限定する規範もあまり意味を持たなくなったように思う。

従って、観念原回路を獲得して以降は、全員婚の可能性が高いのではないだろうか。そうなら採取時代の総偶婚はなんら不思議ではなくなり、次は交叉婚や勇士婚および遊牧部族の父系制への転換が問題となる。

 

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