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2021年07月08日

共同体社会の仕組みはどうなる? -5

今回は、共同体社会の最基底となる婚姻について探っていきたい。このブログでも、歴史を遡ったり、現存する共同体的な部族の事例を扱っており、明文化されずとも、どの事例でも具体的な様々な婚姻規範がある。婚姻対象となる共同体間の状況に応じて、まさに自分たちの集団間のことは自分たちできめていくことが基本であるようだ。

現在に翻ってみると、市場社会以降、まさに自由恋愛による婚姻が主流となっている感があるが、この恋愛という頼りない感情がベースでは、形成される核家族には多くの課題は期待できないし、その課題を市場化するためにはぎ取ってきたのが実態で、育児、教育、福祉などの大半がそうなっている。そしてだれもが幸福感とは程遠い意識状況なのである。

これからの共同体社会においては、そういった課題を再び取り込んで自立できる集団として作り上げていくことが求められる。政府や制度によりかかって依存することから脱却していく兆しがみえつつあり、先に述べたベーシックインカム(基礎保障)を契機として、閉鎖独占、依存存在から解放していくのではないだろうか? 心底では本来の幸福感を求めているのだから・・・

そのような兆しを紹介したい。

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2021年07月01日

共同体社会の仕組みはどうなる? -4

前回は脱市場の観点で新しい生産関係が贈与という概念を通して広がっていき、活力が再生されていくことを述べた。今回は、生産の枠を超えた課題として、どうしても社会的な規範や取り決めなど、共同体のネットワークでも扱いきれない課題があり、そこを焦点にあてたい。

それは(いずれ不要となることを願うが)防衛や大規模災害、環境対策などの超集団的な課題である。現在は法律による規制や国家レベルでの大綱などをもとにそれを専門とするキャリアによって運営され政府機関にて統制されている。逆にその構造が利権を生んでいることも否めない。そして、環境問題に代表されるような課題は、全地球的な解決が必要であるが現状の国際機関としての国連もまた利権(国家間の利害)に左右されている。

いわゆる 脱市場の社会(資本主義社会の終焉後)では、そのような力学よりも、実質的な成果が最大の価値となる。もはやだましや小手先のごまかしは通用しない。経歴や資格も絶対ではない。そのような仕組みづくり、組織化が求められるが、これまで展開してきたように決して独占、閉鎖した構造ではなく、解決に至る過程や決定手法なども開かれた場で皆が納得できるものになっていくだろう。

例えば「リナックス」というオープンソースを皆で作り上げてきたように、だれもが参加できるが皆にとっての成果が求められるような仕組みにヒントがありそうだ。そして、専任化の弊害を解消するには江戸時代の参勤交代。そんな仕組みを今回も紹介したい。

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2021年06月24日

共同体社会の仕組みはどうなる? -3

前回、これからの共同体社会では、市場経済からクラウドファンディングに類する贈与経済へ移行していくであろうことを述べた。今回は、市場という肥大した匿名性の高い場はもうすでに持て余す状況であり、脱市場の観点で今後を探りたい。

現状は市場のニーズという最大公約数的な価値で生産計画が立てられ、拡大を不可欠のものとしている。しかし、衣、食、住をはじめとする物的生産については、人の欠乏、需要というものは無限にあるわけではなく、地球資源としてみても有限であることは自明である。すなわち、今後求められる課題は需要(人の欠乏)と供給(人の欠乏期待に応える活動)のバランスが重要となる。つまり量よりも質が問われてくる。それは必ずしも高額、高級であることは問わない。期待にどれだけこたえられているかという質である。だからこそ、量産というよりも少量多品種、特注、受注生産といった方向に進むであろう。そこでは、期待を上回る成果という意味で贈与→感謝といった連鎖による活動が繰り広げられ、その連鎖が広がることで社会が広がっていく。市場原理のように生産→消費という一回性で終わるものではない。

根底的な欠乏(期待)の次元では意識生産という側面がますます膨らむ一方であることから、それにこたえる供給=生産活動こそが主流となる。そこに活力が再生していくカギがある。

今回も

そのような可能性を示唆した記事を紹介したい。

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2021年06月24日

世界の婚姻制度~中国は派手だけど、恋愛御法度だった!?~

シリーズ第7弾は、
世界1位の人口を誇る「中国」について、迫っていきたいと思います。

中国は、56もの数の民族が暮らしている国です。
そのうち、ほぼ90%を漢民族が占めています。

民族ごとに婚姻形態は異なる部分があるのですが、
今回は、中国の婚姻について歴史的視点でみていきたいと思います。

~これまでの記事はこちら~
世界の婚姻制度~スウェーデン人は「結婚しない!?」~
世界の婚姻制度~スイス人は国際結婚が主流!?~
世界の婚姻制度~インド人は見合い婚が8割!~
世界の婚姻制度~インドの結婚式は子づくりのための儀式~
世界の婚姻制度~ロシアは世界1位の離婚国!?~
世界の婚姻制度~イスラム教は夫婦の日常生活まで定めている!?~

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「中国五千年の文明と歴史 中国とは何か」より引用

 結婚の形は古来、国や時代ごとにさまざまです。近代以前の中国は一夫多妻制の一種である妻妾制をとっていましたが、他国の一夫多妻制とくらべても中国独特の特徴がありました。また、中国独特の「同姓不婚」や「冥婚」、「指腹婚」もありました。「いとこ婚」が許容されるか否かも、中国では時代や地域ごとに違いました。現代中国の結婚式も、そのコンセプトや様相は、日本の結婚式と大違いです。中国人が今も世界一の人口を誇る理由の一因である結婚の歴史的変遷について、わかりやすく解説します。

〇今回のポイント
・親族は血族と姻族。
・父系制、母系制、双系制。漢民族は父系制の宗族社会。
・姓と氏と名字は、本来は違うものだった。

〇今の中国と日本の法的な結婚制度についての違い。
・いとこ婚・・・中国は1981年から法的に禁止。日本では合法。cf.中国婚姻法
・婚姻登記・・・中国においては「実質審査」が行われる。
・夫婦の財産・・・別産制ではなく婚後財産共有制を採用。婚姻期間中に夫婦それぞれが得た所得・財産は夫婦の共同所有とする。
・夫婦別姓・・・日本は明治から西洋風の夫婦同姓に。中国は今も夫婦別姓。
cf.林鄭月娥(りんていげつが)氏・・・氏名は鄭月娥。結婚後、夫の姓である「林」を前につけて林鄭月娥と名乗る。ただし「林月娥」と名乗ることはない。
昔の中国の女性は、蒋介石と結婚した宋美齢が「蒋宋美齢」とも呼ばれたように、夫の姓を自分の姓の前に冠する「冠姓」が普通だった。現在では、台湾も含めて、「林鄭」や「蒋宋」のような冠姓は少数派になった。

〇同姓不婚
中国では、約3千年前の周代から20世紀初めまで、儒教的な「同姓不婚」の制度があった。現代では同姓不婚は法律的にも文化的にも消滅したが、台湾などではかなりあとまで残っていた。昔は、中国の林さんと日本の林さんの結婚にも抵抗感をもつ中国人もいた。
ちなみに、朝鮮半島では長い間「同姓同本不婚」制度が行われており、本貫が同じ同姓は結婚禁止、同姓でも本貫が違えば結婚が許された。同姓同本不婚は、1997年に憲法裁判所が違憲の決定をするまで、法的にも有効だった。
古来、日本には同姓不婚という発想はなかった。儒教圏の中国人や朝鮮人が、「倭人」を禽獣のように軽蔑した一因も、ここにあった。

〇今の中国と日本の文化的な結婚式についての違い。
結婚式は、個人的な考え方や、地域的な違いが大きい。一般的に、中国人の結婚式は派手で、式典の進行はゆるく、礼儀作法も厳しくない。以下は概略である。
・披露宴と結婚式・・・日本人は結婚式と披露宴を分けるが、中国人は分けずに行う。司会進行もダラダラと時間にルーズ。
中国人の結婚式は、早朝、新郎が新婦の家に新婦を迎えに行き、宴会場で宴会を行い、夜、新郎の家に行くまで続く。
・式場・・・日本では結婚式の専門の式場を使うことも多い。中国ではレストランなどを借り切って行うことも多い。日本の箱物はガラパゴス化、中国の箱物はコモディティ化。
・結婚写真・・・中国人は結婚式の前の「婚紗撮影」にこだわる。専門の写真店で、コスプレのような恥ずかしい写真も真面目に撮影する。
・服装・・・新郎新婦の衣装は中国式と西洋式があり、派手。中国では白は不吉な色で、赤はめでたい色なので、中国式の結婚衣装の色彩は赤が基調。
参列者は、新郎新婦を引き立てるため、おとなしめの服を着用する傾向がある。
・案内状・・・日本の場合は返信用の葉書を同封した丁寧な封書が届く。中国は学生のコンパの出欠確認と大差がない。
・お祝儀・・・お金について中国人はおおらか。参列者は現金を赤い封筒に入れた「紅包」を持参。日本の祝儀袋と違い、金額による紅包のランク付けはない。受付係が金額をその場で確認して堂々とノートに書き込んだりすることもある。また、受付ではなく、新郎新婦がテーブルを回るときに直接、紅包を手渡すという会もある。
・引き出物・・・中国人は、テーブルのうえに飴やお菓子をくばるだけ(参列者が適当に持ち帰る)。
・終わり・・・参列者はご馳走を食べ終わったあと、それぞれ、適当な時間に三々五々と帰ってゆく。式全体が終わるまで待つ必要はない。そもそも、式がいつお開きになるのか、判然としない結婚式も多い。
・鬧洞房=中国の簡体字では“闹洞房”・・・新婚の夜に、友人や親類が新婚夫婦の部屋に押しかけて、猥雑な冗談を言ったり、ゲームを強制させたりしてからかう、という中国独特の習俗。

〇親族名称における父系と母系の区別
日本人が英語を訳すとき、ブラザーやシスターの訳で悩む。兄か弟か、姉か妹か。
中国人が日本語を訳すとき、「おじいさん」「おばあさん」の訳で悩む。父方のおじいさんと、母がたのおじいさんは、中国語では全く違う単語を使うから。

英語・・・最もルーズ。兄と弟、伯父と叔父など、年齢の区別さえない。
中国語・・・細かく区別。父方と母方でも分ける。
日本語・・・英語と中国語の中間くらい。

祖父・・・父方の祖父は「爺爺」、母方の祖父(外祖父)は「老爺」。

中国の親族呼称や結婚式のコンセプトには、過去、数千年に及ぶ漢民族の宗族社会の名残がある。

〇昔の中国人の結婚
昔は、上流階級は恋愛結婚は御法度で、親の言いなり。新郎新婦は「洞房」で初対面。
昔の中国は妻妾制正妻=嫡妻は常に一人で、妻妾のなかでは別格の存在とされた。複数の妻を平等に愛するタイプの一夫多妻制は、儒教的にはかえって不道徳とされた。
昔の中国は、親や家の関係を重んずるあまり、「指腹婚」など特異な早婚もあった。
また「冥婚」や「童養媳(トンヤンシー)」(大陸での呼称。台湾では「新婦仔(シンプア)」)など、現代人から見ると奇怪な結婚習俗もあった。

※指腹婚とは:出生前の子を当事者として,親同士の間で取決める婚約のこと。
※冥婚とは:生者と死者に分かれた者同士が行う結婚のこと。
※童養媳とは:男女ともに幼児のうちに将来結婚する相手が決められ、幼女を婿になる男児の家庭が買い取って養育し、成人後に買い取った家庭の息子と正式に婚姻させること。

 

中国の歴史的変遷を見ていくと、親族や家制度をかなり重要視していたことが分かりました。

とくに、父方と母方で親族の名称を区別することからも、厳格に親族という考え方に特異性がありそうです。(この辺りはもう少し探っていきたいところですね。)

また、生まれる前から結婚相手を決めるという早婚も、当たり前だったそう。

それくらい、婚姻による集団の存続を重んじていたことが分かります。ただし、あまりにも規範的すぎて、なんだか少し苦しいようにも感じられますね。集団を守るため、とはいえ、もう少しおおらかでもいいんじゃないかと感じました。

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2021年06月17日

共同体社会の仕組みはどうなる?-2

前回の流れで共同体社会のイメージ像をとらえて頂いた。そのうえで、社会構造として私有から共有を前提とした仕組みが最も重要となることを展開していきたい。

御存じのように現在は全てのものを私有しなければ生きていけない構造にあり、それが個々のつながりを阻む分断を生んでいる。その中で、世界を見渡せば、市場経済の末期において、ベーシックインカムという基礎保障制度を試みる動きがある。慎重に社会実験を行い、導入に向けて動いている。これは私有という概念を基礎保障制度を通じて、共有する概念に転換させる力をもっている。

つまり保障があれば、私有することに執着せずに生活できるので、むしろどのように活動していくかに収束していく。大きくは人との関係をつなぐ活動、すなわち役に立てるかどうか。その目的自体を共有すること、その為の過程を共有しなければ実現できない。もはや個々の閉鎖的な生き方ではなく、組織的、開放的なつながり、活動、意識が主流となっていく。

共同体社会ではそのような活動を根幹とした仕組みになっていくであろうと思われる。古来からの私有を前提とした仕組みからの大転換であることは間違いない。

そういう仕組みの事例としてクラウドファンディングもその一つ。その原理は取引ではなく贈与という概念にある。

 

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2021年06月10日

共同体社会の仕組みはどうなる?

このブログで展開してきたことは、共同体社会への転換がもはや人類にとって生物原理に照らして本来の在り様であり、そうならなければ滅亡に至る危機感からである。私有⇒共有、支配⇒自主管理、閉鎖独占からの離脱といった概念をもとに探り、それを実現するには意識構造の転換が不可欠で右脳の開放により本来の状況の捉え方、思考方法に回復することも述べてきた。

時代は遡るが、そういった実現体として縄文社会がある。今回はそういう社会を垣間見ることで共同体社会の総体=イメージとして右脳的に捉えてほしい。

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2021年06月10日

世界の婚姻制度~イスラム教は夫婦の日常生活まで定めている!?~

世界の婚姻制度の紹介シリーズも、第6弾となりました。
今回は、イスラム教の婚姻事情に迫っていきたいと思います。

イスラム教のイメージは、宗教の戒律が厳しく、女性もほとんど顔をさらさないということから、婚姻事情も厳しいのでしょうか。。。

調べてみて、わかったことは、聖典であるコーランにかなり詳しく婚姻情報が詰まっているということでした!

 

~これまでの記事はこちら~

世界の婚姻制度~スウェーデン人は「結婚しない!?」~

世界の婚姻制度~スイス人は国際結婚が主流!?~

世界の婚姻制度~インド人は見合い婚が8割!~

世界の婚姻制度~インドの結婚式は子づくりのための儀式~

世界の婚姻制度~ロシアは世界1位の離婚国!?~

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https://www.f-tsunemi.com/blog/realislam/1072/ より引用

 

■結婚は推奨行為

イスラム教徒にとって結婚は推奨行為。事情が許せば結婚するのが良いとされます。

聖典コーランには「結婚すべき」と明記されています。

『おまえたちのうちの独身者、またおまえたちの男女奴隷のうち善良な者は結婚させよ』(24章32節)

 

■結婚は「契約」

イスラムでは結婚は「契約」関係です。必ず契約書を作成します。

日本のように役所に届け出るだけでは結婚は成立しません。契約書を作成する儀式は「結婚契約式」などと呼ばれ、通常2人の男性の証人が立ち会います。

契約書には、結婚についての色々な条件を書き込みます。男女の年齢、夫の名前と両親の名前、仕事、妻の名前(夫がすでに結婚している場合)などです。

興味深いのは「夫の妻の名前」を記す欄があることです。イスラム教では一夫多妻が認められているからです。

また契約書には、「マフル(マハル=婚資)」の金額も記します。

 

■マフル(マハル mahr)とは?

イスラム教の結婚においては、マフルを払うのが義務です。「マフル」は新郎が新婦に支払う婚資のことで、結婚後は妻の個人財産になります。(イランではマフルのことを「メフリエ」と言います)

日本の結納金と似ていますが、大きな違いがあります。

結納金は男性の家から女性の家に渡されるものですが、マフルは女性本人に渡されるもの。親に支払われるものではありません。

イスラムでは夫婦別財産制なので、マフルは結婚後も妻の個人財産です。生活のために妻がマフルを家に入れることもありますが、後で返す必要があります。

マフルの額に特に決まりはありません。基本的に妻の社会的身分と夫の経済力に見合ったものとされます。女性の家柄が良かったり高学歴だったり美人だったりすれば、額は上がります。

つまりマフルがある意味、「女性の価値」を示す指標だったりもします。

マフルについて「女性がお金でもらわれている」イメージを抱く方もいますが、当の女性たちにしてみれば、「できるだけ高くもらいたい」、「不当に安くする人とは結婚したくない」が本音です。

中東アラブ社会では、マフルは①前払い・②後払いに分かれるのが普通です。つまり「後払い」は、夫を失った後の妻の生活保障での意味があります。

また夫から安易に離婚させないような意味もあります。イスラム法では男性の離婚の権利が女性より大きくなっているからです。そのため「後払い」の方が「前」よりずっと高く設定されるのが普通です。

 

■イスラム教における夫婦関係とは?権利と義務

イスラムにおける結婚では「夫が庇護者、妻は庇護される者」です。夫は妻子を扶養する義務があり、妻は夫に服従する義務があります。

夫婦の権利・義務をまとめると、次のようになります。

・夫の義務=①生活費を負担すること。 ②性行為を行うこと。

 これが満たされなければ、妻から離婚を請求できる。

・妻の義務=①家庭内の運営に責任を持つこと。 ②性行為を行うこと。

 これが満たされなければ、夫から離婚を請求できる。

このように、性交が夫婦の権利であり義務です。

妻が夫との間で性的な喜びを十分に味わえない場合、離婚を要求する正当な理由になります。

 

■夫が生活費を負担すること

結婚したら夫が家計を担う義務があります。

「アッラーはもともと男と(女)の間には優劣をおつけになったのだし、また(生活に必要な)金は男がだすのだから、この点で男のほうが女の上に立つべきもの」(第4章34節)

「男のほうが上」とあるのは、これは肉体的な優劣を指しています。男性の方が体力があるのだから、「男が稼げ」と神が命令しているのです。

男女を区別すること自体を差別を思う人もいるかもしれませんが、イスラムでは性差は否めない事実です。

体格や体力の差から女性は危険に晒されるリスクが高いので、その性差を認めた上で男女平等を目指すのがイスラムの考え方です。だから生物学的な性差において、女性を守る義務があるという思想が出てくるのです。

 

■離婚

イスラム教ではキリスト教と違い、離婚は禁じられておらず、それは「契約の解消」であり、バツイチなど暗いイメージはありません。

離婚した女性もわりとすぐに再婚します。ただ避けるべきであることは変わりなく、コーランでは積極的に和解をすすめています。

離婚の権利は夫の方が強く、夫が「お前を離婚する」と3回宣言すれば離婚が成立します。

2回目までは復縁できますが、3回宣言してしまうと、妻が他の男性と結婚して離婚しない限り、復縁できません。

離婚の際は夫は妻に後払いのマフルを支払う義務があります。

実際には夫婦喧嘩などで怒りにまかせて「離婚だ!」と言ってしまい、冷静になってから後悔する男性はたくさんいるようです。

また離婚の場合、妻が3回の月経を終了するまで扶養や住居を提供する義務があり、彼女を悪く言ったりすることも禁じられています。

 

このように、コーランによって、けっこう具体的に婚姻制度や生活が定められているのが発見でした。またコーランに載っている、婚姻事情をより詳しくみていくと、「性や夫婦生活」についても多く記載されているのも見つけました。(体位は自由、避妊の方法、性交は夫婦の義務、複数の妻にはすべて平等に扱うなど)

 

イスラムという宗教は、性と俗を分けずに、日常の生活についても細かくルールで示されているのです。

 

ルールで単に厳しく縛られている印象が強かったですが、集団の存続のために、ここまで踏み込んだルールを設定し、男女の役割も明確に定めているのは、今の日本のあいまいな男女関係よりもよっぽど合理的なのかもしれないと感じました。

 

 

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2021年06月03日

共同体社会へむけて金融システムをどう乗り越えるか

今回は、共同体社会の在り様に照らして、現代の金融システムをどう乗り越えるか、そこに焦点を当てたい。

現代社会は経済万能のような状況を呈している。すなわち、お金がなければ何もできない、根底的にはお金を稼ぐことが活力という価値に基づいている。そして様々な制度システムも財政も企業会計も貨幣経済の一環で成立している。搾取する側が唱えた「市場拡大が絶対的な価値」であるが故に世界中が貨幣経済圏に取り込まれてしまった。それまでは、共有・贈与でお互いの信頼を前提とした共同体間の交流(経済活動)が、交換・契約という得体のしれない者同士の警戒を前提としたものに転換してしまったともいえる。

一方で、現在の金融システムはいつ破綻してもおかしくない状況にまできている。当然無限に拡大できるはずもなく、はじめから破綻する欠陥をはらんだもので持続不可能なものに過ぎない。そして、すでにお金をはじめとする私権に対する収束力はなくなりつつあり、その原動力自体消滅した残骸となった。これからの時代が共同体社会となる必然は、信頼を母体とする経済活動=生産活動が基本となることである。初めから、効率や、平等といった概念と経済は無関係なのである。

共同体社会にとって、持続可能なシステムは信頼性とともに、実感(本能機能や共認機能)と照らしても整合性があることが不可欠であろうと思う。つまり誰もが納得できるものでありながら、必ずしも世界中で統一されたものである必要はない。

今回も、そのような可能性を示唆する記事を紹介したい。

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2021年06月03日

世界の婚姻制度~ロシアは世界1位の離婚国!?~

世界の婚姻制度シリーズ第5弾。
今回は寒い国「ロシア」の婚姻事情に触れていきます。

まず、見えてきたのは「離婚率世界ナンバーワン!」という事実。
離婚という言葉を聞くと、アメリカがダントツで多いイメージですが、実は2000年以降ずっとロシアが世界トップに君臨しているようです。

その理由に迫っていきます!

~これまでの記事はこちら~

世界の婚姻制度~スウェーデン人は「結婚しない!?」~

世界の婚姻制度~スイス人は国際結婚が主流!?~

世界の婚姻制度~インド人は見合い婚が8割!~

世界の婚姻制度~インドの結婚式は子づくりのための儀式~

リンクより引用

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■結婚適齢期、25歳!

私がロシア語を学び始めた頃や、留学先で知り合ったロシア人の方は、約5~6割の方が学生結婚でした。「若いのにもう結婚してるんだ〜」と関心して、、よくよく聞いてみると、なんと学生結婚!

友達の両親も学生の頃出会ったという方が多いし、留学先の学校の先生たちも大抵が学生結婚でした。私の友達自身は、まだ未婚が多かったですが、その当時彼らはまだ二十歳〜23歳程度。結婚適齢期はいつ?という話題になったことがありますが、やはり晩婚化が進む日本の28~30歳とは違い、だいたい25歳程度なのだそうです。

若くして結婚するのが当たり前なので、学生結婚もきっとさほど抵抗がないのでしょうか。留学先で使っていた教科書にも学生結婚(正確に言えば学生妊娠・・汗)がテーマとして挙がっていました。

■ロシア人が早婚な理由

おそらくロシア人の結婚が早いのは、平均寿命が関係しているのではないかな、と思います。ロシア人の平均寿命は男性66歳、女性76歳だそうです。となると、やっぱり早めに結婚しておかないといけないですよね・・

ちなみに寿命が短い理由は「アルコール」や「食生活」だそうです。最近はウォッカを飲んでいるロシア人は少ない(外国人観光客の方が多いかも・・笑)ようですが、野菜不足など、食生活は確かに改善アリかなと思います。

私がホームステイしていたお家の方も、よくバターをたっぷりつけたパンやチョコレートなどを朝食に出してくれていました。美味しいけど、絶対体に悪い・・

■離婚率80%

離婚率が高い国と言えばアメリカを思い浮かべていましたが、ちょっと調べてみたら、2000年以降はロシアが世界1位の座を守り続けているそうです。離婚率なんと80%!実に5組に3組のカップルが離婚をする計算です。

やっぱり学生結婚だったり25歳以下の結婚だったりすると、きちんと計画しないまま勢いで家庭を築くことになるので、だんだんとお互いの気持ちが離れてしまうのかな、と思い色々と調べてみると、それ以外にも離婚の原因はあるようです。男性が仕事が上手くいかずアルコール中毒になる、稼ぎが少なく家計を支えられない、狭い住居に両親と同居しておりストレスがたまる・・・などが挙げられていました。 

ちなみに日本で買ったロシア語テキストにも、学生結婚した後離婚してしまった男性が登場します。やはり一般的なのですね・・。

■シングルマザーが当たり前

上記の事情を踏まえると、ロシアでシングルマザーが多いのは納得ですね。

友人によると、この離婚率80%の背景には、「男女間の社会的格差がなく、女性も男性と同じ賃金の仕事に就ける」「国営の安価な保育園が利用できる」など、離婚後も女性が社会に出やすい制度が比較的整っていたり、シングルマザーに対する社会の偏見がないなど、”女性が安心して離婚できる”環境があるそうです。

離婚率が高いことは喜ばしいことではありませんが、女性の社会進出がしやすかったり、シングルマザーへの偏見が少ないのは先進的だな〜と思います。幸せな家庭を築くことが一番ですが、人それぞれ事情がありますものね・・

 

別の記事には、「伝統的に両親は経済面で子どもたちを支え、時には援助だけでなく、成人した若者たちを完全に扶養することもある」という記録がありました。ちなみに現代の日本では30代以下では、親と別居している夫婦が8割ですので、真逆ですね。

また、もう少し大きい視点でみると、結婚への幻想価値もロシアでは薄れているのではないかと感じました。シングルマザーで、女子がイキイキしているなら、なおさらです。

ただし、集団としてはまだまだ弱い印象も受けます。引き続き、追求を進めながら、新しい可能性の発掘に向かっていきます!

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2021年05月27日

性のエネルギーは肉体を超えて通い合う ~性関係に潜む「所有意識」と「パワーコントロール意識」の超克

互いに魅かれ合った男女が、手つないだりハグするだけで充たされている時、そこに通い合う愛と性のエネルギーは、嘘偽りなく純粋なものに感じられるでしょう。しかし、性器を使った男女関係に入った後からが問題で、そこから相手に対する態度が試されることになります。
一般社団法人「性・愛・命の学び舎」代表理事である夏目祭子氏は、男女の「まぐ合い」は互いの関係を深めていく一方で、愛から遠ざかる働きをする「両刃の剣」の部分も潜んでいると説きます。

以下、同氏の著書『あなたが目覚める愛と性のギフト』から引用します。

実は、性器を使った性行為には、愛とは違った二つのものが付着しています。
それは、「所有意識」と「パワーコントロール意識」。
これらは、何千年も続いてきた男性優位社会の「所有と支配」で組み立てられた歴史の中で、人類の集合意識に染みついてきた心のクセと言えるもの。それが私たちの無意識の部分にも影響を及ばしているから、無視できないのです。

◆性関係につきまとう「所有意識」

「自分は彼に(彼女に)に属している」とか「彼の担当は私!」という意識の中には、理屈を超えた絆への確信や一体感の一方で、「所有意識」という異質なものがつきまといます。
男女同権と言われる現代でも、男性が女性と性関係を持つことを「モノにする」という言い方をすることがあります。そう言われたら「もの扱いしないでよ!」と怒る女性も少なくないだろうけれど、その反面、女の側にも「男に所有されること」を求める意識があるの感じます。
なぜなら、所有されることで「生活が安定する」という約束事が社会にあったから。古代から戦前頃まで、性行為には約束を意味する「契り」という言葉が使われていました。男性の側にも性関係になった女性とは「責任をとって結婚する」という考え方が、バブル以前の1970年代まで生き続けていました。少女マンガにもそういう話がたくさん出てきたものです。

「所有意識」というのは、自分の社会的立場や精神的安定を保障するために、相手を自分のものとして縛りつけておこうとする意図なのです。これは、男女どちらの心にも生まれるもので、これがあるから「割り切ったおつき合いのつもりの性関係」が、しばしば所有欲がらみの修羅場に発展しやすいというわけ。
しかしここには、ただの社会的な約束事では割り切れない、別の要素が重なっています。それは、触れ合いによる快感やオーガズムを通して湧いてくるオキシトシンには、相手に対する愛着の念を脳に刻み込む作用があるということ。だから、性関係に至らなかった相手や、至っても一度か二度の情事で終わらせた相手よりも、何度も交わりを重ねて肌がなじんだ相手との別れのほうが、何か大切な自分の一部を引きはがされるような痛みと欠落感を伴うのです。

交わっても所有し合わない、ただその時「愛おしい」と思えるから一緒にいる、という心で日々向き合えるなら、そのほうが不測の事態を越えて、愛が長続きすると思うのだけれど。ただそれには、男も女も「たとえ一人になっても生きていける」と思える「自立した心」と「経済的な仕組み」の両方が必要なのだと痛感します。

◆相手を自分の思いどおりに操ろうとする「パワーコントロール意識」

もう一つの「パワーコントロール意識」は、所有意識と重なる部分があります。「パワーコントロール」というのは、男女問わず、これまでの人間社会にはつきものの問題で、「相手を自分の思いどおりに操ろとする意図」のこと。
男尊女卑の社会では、男が女を「手ごめにする」、つまり強制的に性関係を持つことで、自分をご主人さまとして服従させるという考え方がまかり通っていました。世界には、今でもこれが続いている地域もあります。性関係が、支配の道具として使われてきたのです。そこには「お前一人では何もできないだろう?」という、女に対する侮りがあったわけです。

たとえそこに恋愛感情があって、そばにいてほしいというのが本音だったとしても、それには「自分の女でいてくれるなら、いい生活を与えてあげよう」といった交換条件がつきものでした。愛と性は「取引き」の道具だったのです。こうして多くの女たちが、愛のない性交や、愛情はあっても尊重を伴わない性交で、「自分のエネルギーを搾取され、奪われた」という心の傷を抱えることになったのです。

だけど実は、傷ついてきたのは女ばかりではありません。生きることにしたたかな女たちは、自分の体が「取引きの道具」として価値があることを逆手にとって、それと引き換えに相手の男性から自分の欲しいものを手に入れることや、目的が果たされたら相手を切り捨てるということもしてきたので、そうされた男たちには、純情を踏みにじられ、侮られ、利用されたという心の傷が残ったのです。

一つ確かに言えるのは、「こうしてくれたら、これをあげる」という取引きの感覚で行われる性行為は、ある程度以上の深みに進むことはできないということ。恋愛にパワーコントロールが絡む時、それは「条件付きの愛」となります。それに対して、性エネルギーは、相手との「取引きの感覚」がない、「無条件の愛」を発している時に、最も自由に通い合い、高らかに飛翔するのです。
今の世界で、そうした「まぐ合い」を謳歌できている人は、いったいどのくらいいるのでしょうか?

きっと、今の日本人の現状は、過去数千年続いてきた愛と性にまつわる価値観が、大きく方向転換する兆しを示しているのです。つまり、セックスレス・カップルの急増は、暴力や恥の意識で歪められた、古いセックスのあり方をリセットするため。そして、おひとり様の急増は、所有欲やコントロール意識で縛り合う古い男女関係をいったんリセットするための現象ではないかと感じます。

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