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2019年08月26日

脊椎動物の進化史年表(補)~どのようにして両生類から哺乳類へ進化したか

哺乳類の進化は、逆境=大絶滅を契機として大きく3段階に分かれる。

【1】先哺乳類  3.6億年前の大絶滅(寒冷化と海洋無酸素)を経て、両生類から先哺乳類(単弓類)が進化。
【2】原哺乳類  2.5億年前の大絶滅(火山活動で酸素濃度低下)、2.2億年前(寒冷化)の2度の大絶滅を経て、先哺乳類は殆どが滅亡。
かろうじて生き残った少数の種が恐竜支配の下で哺乳類の原基となる基本機能を獲得。
【3】現生哺乳類  6550万年前の恐竜大絶滅後、適応放散し多種多様な種が登場。

「哺乳類の起源と歩み~哺乳類進化のまとめ~」
「実現論前史ハ.哺乳類(原モグラ)時代の性闘争本能」より
哺乳類の進化図解(全体) (1)
拡大した画像はこちら

【1】3.6億年前~ 先哺乳類の登場と繁栄
3.6億年前、地球寒冷化。両生類は冷たい水中で卵を孵化させる事が困難となり、地上適応していったのが先哺乳類(単弓類)と先爬虫類(双弓類)。
乾燥適応した先爬虫類(双弓類)は、変温動物であったために赤道近辺にしか棲息できなかった。
寒冷適応した先哺乳類(単弓類)は恒温性を獲得し寒冷下で生き延びられるようになり、卵胎生=卵を体内で孵して生む種も登場した。
こうして寒冷適応した単弓類は、爬虫類よりも広い生息域を確保し、様々な種が登場した。

【2-1】2.5億年前~ 低酸素環境下で先哺乳類は衰退
ところが、2.5億年前と2.2億年前の大絶滅で、先哺乳類は殆どが絶滅。
恒温性を獲得していた先哺乳類は変温動物よりエネルギー代謝が高くより多くの酸素を必要とするため低酸素の環境に適応できなかったため。一部の種だけが横隔膜を進化させ呼吸効率を高めることで生き残った。一方、爬虫類(=恐竜)は、より呼吸効率の高い気嚢システムを進化させ低酸素に適応した。
2.2億年前の寒冷化に、恒温性を獲得していた単弓類はより高い恒温性を獲得。横隔膜と高い恒温性を獲得した単弓類が原哺乳類。しかし、未だ地球は低酸素が続いたため、原哺乳類は大型化できず小型化戦略を採って生き延びる。
そして寒冷期が終わり温暖化すると、温暖化と低酸素に適応した爬虫類が大型化し繁栄。

【2-2】2億年前~ 恐竜支配下で原哺乳類が胎内保育機能を獲得
2億年前以降は恐竜の天下で、哺乳類は変温動物である爬虫類が活動できない夜間に、恒温性を活かして密猟捕食の道を選択する。夜間に小さな昆虫を捕食する為に聴覚・嗅覚・触覚を統合し、脳容量が増大するとともに大脳新皮質を獲得。
また、子孫を安全に残すために、原哺乳類は外敵の多いこの時期に胎生に転換したと考えられる。但し、この時期は胎盤機能を有してはおらず、子宮のみ。
そして、1億年前以降、寒冷化が進む。原哺乳類はより安全に子孫を残す為に、胎盤機能(胎内保育機能)を獲得した。

【2-3】胎生の獲得から性闘争本能を強化
胎内保育機能を獲得した哺乳類は、卵生動物より産む数を減らして産後保育を行うようになる。卵産動物が一般に大量の卵を産み、その大部分が成体になるまでに外敵に喰われることによって淘汰適応を実現しているのに対して、胎内保育と産後保護の哺乳類には、適者だけ生き残ることによって種としてより秀れた適応を実現してゆく淘汰適応の原理が働き難くなる。そこで、淘汰過程が成体後に引き延ばされ、成体の淘汰を激化する必要から、哺乳類は性闘争=縄張り闘争の本能を著しく強化していった。
実際、性闘争を強化した種の方が適応力が高くなるので、性闘争の弱い種は次第に駆逐されてゆく。かくして哺乳類は、性闘争を極端に激化させた動物と成っていった。モグラの場合、性闘争に敗け縄張りを獲得できなかった個体(=大半の個体)は、エサを確保できずに死んでゆく。もちろん、性闘争=縄張り闘争の本能は、脊椎動物の前から殆どの動物に存在しているが、哺乳類は、この性闘争(=縄張り闘争)本能を淘汰適応の必要から極端に強化した動物である。その場合、種を存続させる為には、闘争存在たるオスがより闘争性を強めると共に、メスたちの外側で外敵に対応した方が有利である。従って、とりわけオスの性闘争(=縄張り闘争)本能が著しく強化されることになる。従って、とりわけオスの性闘争(=縄張り闘争)本能が著しく強化されることになる。現哺乳類の祖先と考えられているモグラの場合、メスも性闘争(=縄張り闘争)をするが、オスの闘争はより過激で、その行動圏はメスの3倍に及ぶ。従って、概ね3匹のメスの縄張りを包摂する形で1匹のオスの縄張りが形成される。

【3】6550万年前~ 現生哺乳類の適応放散進化
大型爬虫類の絶滅という環境変化によって、小型爬虫類や猛禽類や初期肉食獣が多様化し繁殖していったが(下図)、この環境は(相手が10m級の大型爬虫類であるが故に、体長10~20cmのモグラは充分に「隠れ棲む」ことができたが、相手が小型爬虫類や肉食獣になると)哺乳類にとっては、大型爬虫類の時代以上に危険な生存状態となった。この危機的状況ゆえに、哺乳類は急速かつ多様な適応放散を遂げ、現在に繋がる様々な哺乳類が登場することになる。

dhiatorima purisuthityanpusasu
左【ディアトリマ】体長2m 鳥類(肉食)恐竜絶滅以降、地上に君臨。右【プリスティチャンプサス】体長3m 爬虫類 陸上に適応したワニ類。

下【爬虫類・鳥類の気嚢システム】
気嚢システム

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2019年08月25日

【定説】脊椎動物の進化史年表(補)~どのようにして海から陸へ適応したか

「生物はどのようにして海から陸へ適応したか」今井 正自治医科大学名誉教授より転載。

1.生き物の上陸作戦
原初の地球では生き物は深海で棲息していた。これは太陽から放射される電磁波や紫外線などの障害を避けるためであった。やがて、地球が磁気に取り巻かれるようになって地球に到達する電磁波が弱まり、また、藻類などから発生した酸素によって地球の周囲にオゾン層が形成されると、地球に達する紫外線も弱まり、生き物は比較的浅い海水中でも生息できるようになった。
大部分が海で覆われていた地球上に、地殻変動によっていくつかの大陸ができた。およそ 5 億年前、最初に上陸に成功したのは藻類を起源とする植物であった。地上での植物の繁栄によって、それまで無機物の塊であった地上に有機物が堆積された。蒸発した水蒸気は雨となり降り注ぎ、川となって地上に堆積した有機物を河口へと運ぶ。かくして、河口付近の海(汽水域)は生き物にとって豊かな栄養を含む環境となった。
生きもの上陸作戦

5~4 億年前に、植物に次いで上陸に成功したのは昆虫であった。昆虫が、水中での呼吸から陸上での空気呼吸に適応するのは、比較的容易であった。それは、水中での呼吸に使っていた気門に空気を通すだけで充分だったからである。上陸した昆虫は付属肢を脚や翅に変えて、生息地域を拡大させながら、数多くの種を生み出し、繁栄していった。現在、昆虫の種類は 5,000 万種以上あるといわれており、地球上で最も繁栄している生き物と言えるかもしれない。
およそ 5 億年前に出現した魚類は、オーム貝などの頭足類による補食におびえながらも、ひれや筋肉を発達させて、優れた遊泳力を身につけ生きのびていた。栄養豊かな汽水域で繁栄した魚類は、やがて淡水にも適応するようになって、川を遡上した。脊椎動物が初めて上陸に成功するのは、4~3.7 億年前の両生類の出現による。

2.脊椎動物の上陸戦略
脊椎動物は、海水から淡水を経て上陸するが、この適応には多くの困難が待ち受けていた。これには、偶然の変異と環境への適応という長い進化の過程が必要だった。
海から陸への環境の変化に対する適応には、①圧力、②呼吸、③浸透圧の変化に対して、いかに対処するかが重要である。

2-1 圧力の変化
脊椎動物としての魚類は、甲殻類と異なり外骨格に代わって内骨格を持つようになった。外骨格によって体を水圧や気圧から守るのは、力学的にある程度の限界がある。
甲殻類や昆虫が巨大になれないのはこのためである。魚類は、軟骨魚から硬骨魚へと骨格の強度を高めてゆく。内骨格が重要なのは、圧力に抗して体を支える働きに加え、骨の組成としてリン酸カルシウムを体内に蓄えることができることにある。リンやカルシウムはいろいろな生理機能に重要であり、これらの摂取が不足した場合には、貯蔵した骨から供給することができる。
上陸に伴い、体にかかる大きな力は重力である。このためには、四肢の発達を含め骨格の発達が重要である。魚類では骨の代謝調節にカルシトニン、ビタミン D が働いていたが、上陸に伴い副甲状腺ホルモン PTH が新たに加わった。

2-2 呼吸の適応
魚類は鰓から水中に溶けている酸素を摂取して呼吸をしている。上陸の準備段階として食道の一部から肺の原基が生じるが、これを浮き袋として発達させている魚もいる。
両生類では皮膚と肺の両方から酸素を取り込んでいる。肺呼吸が主体となるのは爬虫類以後である。

2-3 浸透圧の変化
魚類が海水から淡水に移るためには、大きな浸透圧の格差に適応する必要がある。海水では濃い NaCl 濃度のために、体内に Na+ が流入し、浸透圧によって水が奪われる。淡水では逆に Na+ が体外に流出し、浸透圧によって水が体内に蓄積する危険性にさらされる。このような変化に適応するために、鰓が大きな働きをしている。すなわち、海水中では鰓の Na+ ポンプは Na+ を外へ汲み出しているが、淡水ではポンプが逆転して Na+ を体内に汲み入れるように働く。これに加えて、淡水では腎臓で希釈尿を排泄することによって、体内に貯まる水を体外に排泄する仕組みが発達する。

3.内部環境の恒常性
生体内で細胞が正常な機能を営むためには、それを取り巻く細胞外液の組成が常に一定に保たれていなければならない。実験生理学の祖と言われるクロード・ベルナール(1813-1878)はこれを内部環境と呼び、それが一定に保たれる仕組みが発達したことによって、陸上生活が可能になったとしている。
細胞内液と外液はいずれも 300 mOsm/kg 程度の浸透圧であるが、イオン組成は全く異なっている。すなわち、細胞外液は NaCl が大部分を占めるのに対して、細胞内液は K+ とリンが主要なイオンである。細胞内液は細胞外液と浸透圧は等しいが、前者がカリウムの濃度が高いのに対して、後者はナトリウム濃度が高い。細胞外液の組成と量が一定に保たれることが、細胞の機能を維持する上で必須である。これには、口からの摂取と腎臓、肺、汗腺からのロスとのバランスが保たれる必要がある。
このような組成の違いは細胞膜にある Na+-K+ ポンプによって Na+ が細胞外に汲みだされ、K+ が細胞内に取り込まれることによる。興味あることに、細胞外液の組成は海水をおよそ 4 倍に希釈した組成に近似している。このことから、太古の海は細胞外液程度に薄かったのではないかとの推測もあるが、これには確たる根拠はない。
腎臓は単に老廃物を排泄するだけではなく、排泄する水や電解質の量を調節することによって、内部環境の恒常性を保つために重要な働きをしている。

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2019年08月25日

【定説】脊椎動物の進化史年表(カンブリア大爆発~原猿まで)

哺乳類・鳥類の恒温化の解明の前提として、地球史および脊椎動物の進化年表を掲げる。
出典ウィキペディア「地球史年表」

8億~6億年前   大規模な氷河時代。
7億年前      スターチアン氷河時代、全球凍結 
6.5億年前     マリノアン氷河時代、全球凍結
6億年前      酸素濃度が現代の水準21%に近づく。
6億~5.5億年前  エディアカラ生物群 大型の軟体性の生物群。全球凍結の直後に出現し、その大部分がカンブリア紀の始まる前に絶滅。
6億年前     ゴンドワナ大陸がロディニア大陸から分裂

5.4億~5.3億年前 カンブリア爆発 短期間(約1000万年の間)に生物の種類が急増、脊椎動物をはじめ今日の動物界のほとんどの種類が出揃う。
5.3億年前     バージェス動物群と呼ばれる大型捕食動物の出現。三葉虫など、堅い外骨格をまとった動物が登場。
4.6億~4.3億年前 一時的な氷河期
4.3億年前     生物の大量絶滅 超新星爆発によるガンマ線バースト仮説
5億~4億年前    二酸化炭素の濃度は現代0.03%の20倍程度
4.2億年前     植物の上陸
4億年前      節足動物の上陸
[信頼性要検証]
3.6億年前     生物の大量絶滅←寒冷化と海洋無酸素事変
3.6億年前     温暖期。氷河の消滅。この頃、大森林が各地に形成され、光合成により二酸化炭素が減少し酸素濃度が増える。
3.6億年前     脊椎動物(両生類)の上陸
3.5億~2.5億年前 大規模な氷河時代。
3億年前      二酸化炭素濃度が現代の程度まで低下。この前後は寒冷化。酸素濃度が最高の35%となる。
これ以降、酸素濃度が徐々に減少に向い、二酸化炭素濃度は増加に向かう。
3億年前      昆虫が拡大。爬虫類の出現。
2.5億年前     ローレンシア大陸、バルティカ大陸、シベリア大陸などすべての大陸が衝突→パンゲア大陸誕生。
2.5億年前     生物の大量絶滅(史上最大の大量絶滅)
メタンハイドレートが大量に気化し酸素濃度が著しく低下。海生生物の95~96%、全生物種の90~95%が絶滅。
2.5億年前     爬虫類から双弓類を経て進化した恐竜の出現。恐竜は気嚢をもち低酸素環境に対応できた。
哺乳類の祖先(横隔膜をもつ単弓類)は低酸素環境に対応できずに衰退。
2.25億年前    最古の哺乳類のアデロバシレウスの出現。
2.2億年前     生物の大量絶滅。

2.2億年前     北米最大のクレーター(マニコーガン・クレーター)の形成。
2億年前      酸素濃度が12%まで低下。二酸化炭素濃度は現代の数倍~10倍程度に増加。この前後は温暖な気候。
これ以降徐々に酸素濃度が上昇し、二酸化炭素濃度が減少。
2億年前      パンゲア大陸の分裂がはじまる。
1.8億年前     北はローラシア大陸、南はゴンドワナ大陸へと分裂。ゴンドワナ大陸はその後、西ゴンドワナ大陸と東ゴンドワナ大陸に分裂。
1.5億年前     始祖鳥(鳥類の出現)。
1.4億年前     西ゴンドワナ大陸はアフリカ大陸と南アメリカ大陸に分裂し、その間に大西洋が成立。
東ゴンドワナ大陸は、インド亜大陸及びマダガスカル島と、南極大陸及びオーストラリア大陸に分裂。
この分裂が、オーストラリア大陸でのその後の単孔類の生き残りや有袋類の独自進化につながる。
1億年前      恐竜の全盛時代
6550万年前    生物の大量絶滅。隕石の落下による環境の激変を原因とする説が有力。霊長類(原猿)の出現。

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2019年08月23日

日本語を話す弥生人はどこから来たか(2)

日本語を話す弥生人は何処から来たのか?
丸地三郎氏の『「試論」日本人の起源』(リンク)を紹介します。

*********************************
●長江(揚子江)の流域で稲の水田耕作農業を確立した倭人は、長江の流域とその近接地域にその領域を広げた。

●その一部は、長江の上流域、最上流地域に広がり、
→更に横断山脈の150Kmの狭い領域を流れる長江(金沙江)、メコン河、タルウィン川、エイヤワディ川、プラマプトラ川の源流地帯から、ベトナム・タイ・ミャンマー・インドに下りた。
→インドでは、水田に適したプラマプトラ川・インダス川の流域からアーリア人に追われ、南下し、最南端とスリランカの一部で、民族と分化・言語を残した。

●秦の始皇帝による中国統一により倭人の国は、ほぼ壊滅に陥った。

●徐福とその一行、
→長江下流域北、徐州の徐福は秦の始皇帝に語らい、不老不死の秘薬を持ち帰るためと称し、倭人の若者・子供3000人と五穀、農業技術者、工人、軍隊を引き連れ、船群を率い、出帆した。(BC219年。)
→黒潮に沿って、九州各地、瀬戸内海沿岸各地、太平洋沿岸・高知、和歌山、愛知、静岡、神奈川、日本海側・京都、秋田、青森、更に韓国南部・海南島、済州島などに分かれて到着。
→その地にいた縄文人を圧倒し支配した。中国統一を果した秦の始皇帝軍の、最強の武器青銅製・鉄製)を持った戦闘経験豊かな倭人と、二世代前の「石器」を使用していた縄文人では戦いにもならなかったのではと想像する。
→水田を開き、稲作を行い、その豊かな収穫で、爆発的に人口を増やし、その領土、領域を広げた。
→倭人の言語が日本の標準言語となった。(縄文の言葉は駆逐された。)

●200年~300年経ち、土地を争い、クニとクニの戦いを続けた。

●AC238年卑弥呼が使節を「魏」に送るまでに至る。

●日本人の起源は、縄文人と長江から渡来した倭人、徐福の一行。
→倭人が縄文人と混血し弥生人となり、現代につながる。
→倭人の使っていた言語が日本語となった。
→倭人の文明・文化が日本人・日本文明となった。

●徐福一行の一部は韓国南部で、同様に支配を行い、馬韓・弁韓・辰韓の
ちの百済・伽耶・任那となり、日本列島の倭人と協力関係を保った。

●インド大陸のタミル人は、日本人と同じ倭人の末裔で、同じ起源の言語
と文明を担う。

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2019年08月22日

【ケルブラン説】水素H・炭素C・酸素Oが媒介する生体内原子転換

原子転換は、K40→Ca39だけではない。
ここでは、ケルヴランがその実験結果から導き出した原子転換を紹介する。出典はケルヴラン著『生物学的元素転換』
「常温核融合は本当だった!その11」より引用。

アルカリループ
「アルカリ・ループは酸素と水素を媒介として四つのアルカリ元素K・Na・Mg・Caが相互に転換するもので、生物界および地質学の領域にも広範に観察される。動植物の代謝作用にも深い関連性を持つ。」
アルカリループの原子転換
カリウムK+水素H=カルシウムCa   カルシウムCa-水素H=カリウムK 
ナトリウムNa+水素H=マグネシウムMg マグネシウムMg-水素H=ナトリウムNa
ナトリウムNa+酸素O=カリウムK   カリウムK-酸素O=ナトリウムNa
マグネシウムMg+酸素O=カルシウムCa カルシウムCa-酸素O=マグネシウムMg

ジオループ
「ジオ・ループは特に地質現象、岩石や土壌における元素転換と密接なつながりをもち、炭素を媒介とする反応が大きな特徴となっている。アルカリ・ループとは別に珪素からカルシウムを生み出す反応は、元素転換において独特の役割を担っている。」
岩石における元素転換は、カビ、微小な藻類、バクテリア、ストレプトマイセスのような放線菌類に引き起こされることが多い。
炭素Cは3個のアルファ粒子、酸素Oは4個のアルファ粒子に相当する。アルファ粒子を単位としてさまざまな元素転換が生じやすいことをこれらの反応は示している。(アルファ粒子とはヘリウム原子核、つまり陽子2個と中性子2個の集合核)
「個々の元素転換には統一性がないように思われるが、アルファ粒子を軸に見ていくとおのずとその法則性が明らかになってくる。」と述べ、アルファ粒子単位やまた魔法数(マジックナンバー)の視点から原子核の安定性を強調している。
ジオループの原子転換
炭素C+酸素O=珪素Si    珪素Si-酸素O=炭素C  
珪素Si+炭素C=カルシウムCa   カルシウムCa-炭素C=珪素Si
炭素C+炭素C=マグネシウムMg  マグネシウムMg-炭素C=炭素C
マグネシウムMg+水素H=アルミニウムAl アルミニウムAl-水素H=マグネシウムMg

バイオループ
このループは、本当はジオ・ループの一部と重なっているのだが、HPでは描きにくいので、別図としている。
「バイオ・ループは有機体にとって基本的な元素が中心となる反応であり、生体における関連性も深い。また常温で気体になる元素は、分子自体が元素転換を起こすという特徴をもっている。」
バイオループの原子転換
窒素N+酸素O=リンP   リンP-酸素O=窒素N 
酸素O+酸素O=硫黄S   硫黄S-酸素O=酸素O
リンP+水素H=硫黄S   硫黄S-水素H=リンP
弗素F+炭素C=リンP   リンP-炭素C=弗素F

メタルループ
αはアルファ粒子、Hは水素である。「メタル・ループは必ずしも全て実証されているわけではないが、遷移金属における元素転換の可能性を示唆するものである。ここでは特にアルファ粒子との反応が支配的な役割を果たしている。ただし同位体が複数ある元素については、その中の一つが当てはまる反応となっている。またこのループより、バナジウムV+炭素C=銅Cu、クロムCr+炭素C=亜鉛Znという反応も考えられる。」

上表のように、原子転換を媒介する原子は、水素H・炭素C・酸素O。
同時に、水素H・炭素C・酸素Oはブドウ糖C6H12O6の構成成分でもある。
途中経路を省略すれば、次のような反応を生体内で行っている。C6H12O6 + 6O2 → 6CO2 + 6H2O
アミノ酸やタンパク質はH・C・Oに窒素Nが加わる。

注目すべきは、生命体を構成する基本元素が、同時に原子転換を媒介していることである。

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2019年08月18日

生体内原子転換による核エネルギーによって哺乳類・鳥類は恒温化した

スミルノフ物理学派の佐野千遥氏は次のように指摘している。「現代西洋医学は、人体が一日に必要とするエネルギー量を食事から摂取する2300~2500kcalだけと考えているが、人間の体は例えば室温6℃の中で体温を36℃に保つ為だけでも57500~62500kcalが必要。このエネルギーはどこで生み出されているのか、現代科学は説明できない。」
「生命体は単なる物理的物体ではない:生命体の物理学基礎理論的特徴付け」
また、世界中には不食で生きている人が何千人もいる理由や、鶏のエサにはカルシウムがほとんど含まれていないのに、その卵にはカルシウムが一杯含まれている理由も、現代科学では説明できない。

安保徹氏(新潟大学医学部)や森下敬一氏(千島学説)らは、鶏の卵のカルシウムが存在するのはカリウム→カルシウムへの原子転換であると提唱している。
普通のカリウムは陽子数・中性子数とも39だが、中性子数40ある同位体カリウム40が0.01%程度、存在する。
このカリウム40は1個多い中性子が崩壊して電子を出しながら陽子になる。そのとき、元素周期律表で右隣に並んでいるカルシウム40になる。 カリウムを含む葉を食べた鶏からカルシウムが大量に含まれた卵が産まれるのは、鶏の体内でカリウムがカルシウムに原子変換しているからであるが、その原子変換のときに核エネルギーが放出される。
「ほとんど食べずに生きる人々と、渡り鳥が飛び続けれる理由。 (酸素燃焼によるカロリー理論ではなく、細胞レベルでの原子核反応)」

栄養学では基礎代謝というと化学反応しか見ずに、放射能反応を考えていない。
確かに、酸素と物質が化合すると酸化エネルギーが発生する。初期の栄養学者たちは、この酸化の化学反応のみに囚われ、炉の中で食物を燃やして発生する熱量を測定し、それと同じ熱量(エネルギー)が生体内で発生する、と考えた。現代の栄養学も酸素による酸化のみがエネルギー源とするカロリー理論を未だに信奉している。 実際、渡り鳥には何も食べずに地球半周を飛ぶ種もあるが、この驚異的なエネルギーは酸素燃焼によるカロリー理論では説明がつかない。

しかし、自然界のエネルギーには、これら物質同士の化学反応以外に原子核が反応する核エネルギーがある。 そのエネルギー量は化学反応エネルギーの何十万~何百万倍にものぼる。
人体内では酸化によるカロリー(熱量)発生と同時に、細胞内に一杯あるカリウム→カルシウムへの原子転換による核反応によりエネルギーが発生している。
不食の人々が何十年も生きていたり、渡り鳥が何も食べないで地球を半周もできるのは、体内の原子転換による核反応エネルギーを利用しているからである。(普段食物から十分にエネルギーを摂っている時は、このシステムは作動しないが、少食、断食、飢餓状態などのとき、この核エネルギーによるバックアップ・システムが作動する。)
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生体内の原子転換は、カリウム40→カルシウム40だけではなく、他にもある。
哺乳類や鳥類が恒温化を実現したのも、様々な原子転換による核エネルギーを熱エネルギーに変換させているからであろう。

佐野千遥氏は「熱とは何か?温度とは何か?現代熱力学の誤りを正す」で次のように述べている。
「熱とは元々方向性を持ったエネルギーが細分化しそれぞれ違った方向に向けられ、総体として方向性を失った形態のエネルギーの事であり、実際の物質世界においては電子が振動すると電磁波を発するその仕組みにより、初めの方向性を持ったエネルギーの衝突の衝撃が電子を約3万ギガ・ヘルツの振動数で振動させあらゆる方向の赤外線、つまり総体として方向性を失った赤外線エネルギーへと変換されたものが熱エネルギーである。」
この「方向性を持ったエネルギーの衝突の衝撃が電子を振動させ、方向性を失った赤外線に変換する」。この電子を振動させる方向性を持つエネルギーの正体は、生体内の原子転換による核エネルギーだと考えられる。
もちろん、変温動物にもこの仕組みは存在するはずだが、それをさらに発達させたのが恒温動物なのであろう。

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2019年08月16日

★明治→大正→昭和と、試験制度(詰め込み教育)の弊害が加速

明治維新政府による試験制度=エリート教育が日本の国家を衰退させた原点より続きます。

明治維新政府は科挙試験のようなペーパー試験を採用することにより、 点数が人物評価の絶対的尺度となっていきました。
それにより“国”のことではなく、“自らの立身出生”にのみ強い関心を抱く者が圧倒的に増え、 試験制度⇒詰め込み教育の弊害=国家の衰退を加速させていきます。

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『新糾弾掲示板』「スレッド<官僚論・東大論」 からの引用。

明治が終わり大正時代が始まりますと、明治維新から国家の近代化を進め、日清、日露戦争を戦った維新の志士たちの時代が終わり、高等教育を受けたエリートたちの時代になっていました。日本の経済もお上という官営主導の産業構造でしたが戦争需要を背景として欧米列強に並ぶ発展をしておりました。藩閥や閨閥による企業経営や新興財閥の形成などがあり、多くの成金達も出現しました。しかし、西欧列強の侵略を免れ、皇帝専制政治から議会を通じた政党政治を志向するアジアのリーダーたる条件が整えられていた時代でもありました。
この時代こそが、近代日本の国家形成にとり極めて重要な時期であり、真のアジアの開放、アジアの発展、ひいては日本の国家繁栄のための近代的国家戦略と政治が、新興のアメリカ同様に日本人の全ての叡智を集めて行われなければならない極めて重要な時代であったのです。そして明治維新後に創設された最高峰の学校の究極の設立目的が、国家100年の大計たる維新後半世紀のこの時代のための人材育成に他なりませんでした。山本権兵衛や原敬首相は藩閥政治打倒のために、高等教育出身者の登用を推進しました。原敬などは高等教育機関の不足を実感し、専門学校だった早稲田や慶応を東京帝大と同格の私立大学に昇格させました。
しかし世界的近代国家への入り口の時代だった山本権兵衛内閣は明治の最難関たる海軍兵学校出身者らが起こした汚職事件で退陣を余儀なくされました。これはシーメンス事件(1914年,大正3年)と呼ばれますが、ドイツの武器会社シーメンス社やイギリスの軍艦造船会社などから賄賂を受け取った空前の疑獄事件でした。ここに関わった海軍の高官はいずれも海兵-海大出身者であり、それに新興財閥の三井物産が中継役を果たしていました。
陸軍士官学校はどうだったでしょうか。それは1918年のシベリア出兵でよく見えます。ロシア革命の列強国による干渉戦争だったこの派兵は海軍長老の山本権兵衛や原敬首相の日米共同歩調の政策・指令に対して、陸士-陸大出身者により率いられた陸軍参謀本部はこれを無視し、列強国が撤兵した後も何の展望も戦略もなく駐留し続けました。目的もなく極寒の地に駐留させられる兵士達の中に不満が渦巻きました。このときの陸大卒の司令官津野一輔は荒んだ兵士達の略奪強姦を鎮めるために陸軍公認の慰安所を設置しました。従軍慰安婦問題の先駆けです。結局この派兵は当時の国家予算12億円に対して9億円を浪費し、尼港事件のような多数の日本人の命が失われ、その挙句に日米関係の悪化と世界的な孤立という歴史的に全く馬鹿げた派兵に終わりました。
国内では高騰する米価の調整に官僚主導の行政が失敗し、軍需品にかこつけた買占めが横行して日本経済は深刻なインフレと不景気に見舞われました。米騒動という国民の暴動が各地に起こりました。また、この派兵をめぐる国際外交では、後に首相となる幣原喜重郎駐米大使の失敗につぐ失敗の外交が挙げられていますが、幣原は陸軍に対して外交は外務省一元外交である旨を通告し、現在の省庁縦割り行政の先駆けになりました。陸軍は「戦争遂行に素人は口を出すな」、海軍は「海戦に素人は口を出すな」の首相や元勲をも超える縄張り意識が難関出身者達の間で深刻に形成されていった時でもありました。

 

さて、シベリア出兵後のインフレ不況から大正13年に関東大震災が起き、日本経済は更に打撃を受けました。ここで山本権兵衛が再度内閣を組織しますが、摂政時代の昭和天皇暗殺未遂事件が起きてまたも退陣し、選挙管理内閣の清浦の後をついで東大首席の加藤高明が首相になりました。次のやはり東大首席の若槻礼次郎内閣のときに昭和の金融恐慌が起こりました。これは震災手形と呼ばれた債権が文字通り不良債権化したことから起きた恐慌で、破綻する銀行が相次ぎましたが若槻内閣は有効な手を打てず、総辞職します。
昭和天皇は明治天皇と同様に文官官僚による政治運営を希望したと伝えられていますが、東大卒外交官の幣原喜重郎の曖昧自由主義外交や若槻の経済失政の混乱で、長州閥陸大出身の田中義一内閣の登場を許すことになりました。田中は一転して文官官僚の政策を軟弱とみなし、外交方針も軍縮も全て反故にし、シベリア出兵の教訓を生かすことなく満州侵略の野望を膨らます満州関東軍参謀の陸大出身板垣征四郎や石原莞爾の暗躍を許すことになります。
同じ関東軍参謀であった東條英機は、戦後の東京A級戦犯裁判の法廷で、「自分は天皇の忠実な臣下として戦ったまでだ」と答え、ならばこの戦争は天皇の意思・命令によったのかと尋ねられると、「自分が独断でやった」と言葉を変えています。これが真実だと思いますが、明治維新後に嘱望された日本のエリート達は陸士、海兵、或いは東大卒以外の人間の言葉には耳を貸さないという想像を絶するエリート意識の権化となり、それは天皇にまでも及ぶ凄まじいものになっていたのです。まさにおのれの自尊心や虚栄のためならこの国が滅びようとも変えないという「詰め込み教育欠陥人間」と呼ぶにふさわしい最低の日本人に成り果てた姿でした。
張作霖爆殺にはじまる満州事変の勃発で、昭和天皇から叱責されて退陣した田中内閣の後を東大次席の浜口雄幸が引き継ぎますが、彼が片腕と頼む井上準之助の緊縮経済や金解禁は見事に失敗に帰して、日本経済は破綻寸前に追い込まれました。浜口は恐ろしいほどの頑迷実直さで、井上はその傲岸不遜のためにテロに倒れますが、日本経済を救うのはまたしても金融恐慌のときの大蔵大臣、かのヘボンが創立した明治学院出身の高橋是清の積極経済政策でした。

 

政治を壟断する東大卒官僚を見下すことが出来る人間は、日本には陸軍大学と海軍大学卒業生しかおりませんでした。海外の先進的教養や文化を学ぶ機会を奪われて五・一五事件、二・二六事件を起こした畸形人間の彼らには、この国の行く末など眼中にはありませんでした。ただ一言、狂気が支配していたのです。昭和12年の二・二六事件の直後に行われた斎藤隆夫の粛軍演説は、外交主導で戦争回避を願ったとされる東大首席の広田弘毅を前にして行われましたが、厳しく粛軍を迫ると同時に政治姿勢や教育にも及びます。それを引用します。
「広田首相の声明の中には、確乎不抜の国策を樹立して以て之を実現する、・・一方に政策と云う言葉がある。国策と政策とはどう違うのであるか、甚だ曖抹に用いられて居りまするが、併し国策と云う以上は、少くとも日本国家の進むべき大方針であるに相違ない、日本国家の進むべき大方針が、今日に於ても未だ決って居らぬ、是から研究して決めるなどと云うことは、私に取っては甚だ受取れない。」
「学制改革は今日世界文明国に於て最も重大なる問題となって居るのであります・・・・然るに我国の教育は如何なるものであるかと云うと、・・所謂過度の詰込主義に偏して、精神主義、人格主義を殆ど無視して居る、是が為に中途に倒れる者がどれだけあるか分らぬ、斯う云う時代遅れの教育を施して居りながら、所謂躍進日本の運命を担えと迫った所で、是が出来ることか出来ないことか、考える迄もないことである。」
こうしてこの日本の国は亡国の大東亜戦争に突入してゆくことになりました。点数序列の優越意識に固まった暴力集団の軍事官僚を前にして、「ああ玉杯に花受けて」の官僚達は手も足も出せず、おのれの無力を呪うわけでもなく、同じ狂気の次元で暴力に加担し、国民を見下し続け、同じ亡国の道を先導したのです。国家最高峰の難関の門など虚構に過ぎないことを虚しく伝えています。

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2019年08月11日

日本語を話す弥生人は何処から来たのか?(1)

「日本語を話す弥生人は何処から来たのか?」
在野の歴史研究家・丸地三郎の「試論」(リンク)を紹介します。これまで、多様な説があった日本語の起源について一石を投じる内容です。

日本語はウラル・アルタイ系と言われるが、近隣のシベリヤ・韓国・中国・モンゴル・台湾の言語系とは異なる。アイヌ語とも異なり、日本語に類似した言語は無いと云われて来た。
その一方で、日本語各単語の発音の根底は南方のインドネシア・ポリネシアなどの体系にあるとも。(ブータンの着物との類似、、中国雲南地方との納豆文化の
類似など、単発的な風習や単語の類似から、南方から原始日本人は来たとの説も頷ける。)諸説あるが、信ずるに足りる論拠に欠けているように思え、「日本人の源流」は、謎のままであった。

★ しかし、この疑問を解く材料が最近の研究から生まれてきた。
・DNA分析を含む、近代科学の研究。
・ 比較言語学が極めて面白い「真理」を導きだした。
・民族学の研究成果
・歴史の研究
⇒ 科学と言語学と民族学と歴史の成果を総合していくと、今まで考えられもしなかった一つの道筋が生まれてきた。

【現代人の特徴・地域分布】
・北九州から近畿地方を中心に、面長・扁平な顔立ちの人の割合が高い。(一般的に渡来系と云われる)
・関東から東の地域には巾広の彫の深い顔の人の割合が高い。(在来系・日本古来の民と見られる。)
・ アイヌ人と沖縄の人は類似している。在来系・日本古来からの民の血の濃い人達。
・DNА鑑定:アイヌ人と沖縄人は極めて近い。飼い犬のアイヌ犬と琉球犬も同様。(DNA鑑定では、九州人・近畿人より関東人の方がアイヌ人・沖縄人に近い。)
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【アイヌ人・沖縄人】
・元から広く日本全体にに住んでいた人種では?
・それは、日本に広く分布が確認される縄文人?
・何語を話していた? アイヌ人の親、その祖先は、何語を話してしていたか? 勿論、アイヌ語。
・沖縄では、アイヌ語は残っているか?
・何らかの事情があり残らなかったものと想定。(大野晋著「日本語の起源」の中に記された宮古諸島の言葉の項がその間の事情を想起させる

【 縄文人は?】
・狩猟だけでなく・広義の農業を行っていた。栗、陸稲
・三内丸山遺跡の大集落、巾広い交易活動
・日本国中に広く居住していた。
・勿論、独自の言語を持っていた。

【渡来人は?】
・縄文人を皆殺しにして侵略をしたのか? ⇒渡来人と縄文人は混血をかさねた。弥生人は、渡来人と縄文人の混血。
・弥生人は、何語を話していた? ⇒日本語を話していた。
・渡来人は何語を話していた? ⇒日本語を話していた。
・渡来人の言葉が、一般的な言語になる状況は? ⇒ 渡来人は、小人数で、来て、縄文人の中に交じって、言語をかえた?
・縄文人は自発的に言葉を変えた? ⇒「母国語を自発的に捨てる」そんなことは起りえない。洋の東西の歴史でありえないこと。 渡来人は圧倒的な武力と人数で縄文人を圧倒し、支配したはず。

★では渡来人とは誰なのか? 何処から来たのか? いつ頃日本に来たのか?
次回に続きます。

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2019年08月10日

佐野千遥氏の熱理論⇒恒温動物は水分子の自転加速によって熱を発生させている

哺乳類と鳥類が恒温化した理由(熱を発生させる仕組み)は、未だわかっていない。
生命の代謝エネルギーと熱を発生させるのは、ATP(アデノシン三リン酸ATP)と言われるが、その仕組みは未だ解明されていない。
ATPは、ADP(アデノシン二リン酸)と無機リン酸への加水分解することで、大きな自由エネルギー(ATPエネルギー)を生み出すとされているが、ATPも水があってはじめて機能する。水がATPエネルギーを作り出す重要な役割を担っているらしいことが示唆されている。
文部科学省「水を主役としたATPエネルギー変換(鈴木 誠)」
だとすれば、水が恒温動物の熱発生に関与していると考えられる。

改めて、熱が発生する原理構造に立ち戻って考えてみる。
佐野千遥氏によると、
「現代西洋医学は、人体が一日に必要とするエネルギー量を食事から摂取する2300~2500kcalだけと考えているが、人間の体は例えば室温6℃の中で体温を36℃に保つ為だけでも57500~62500kcalが必要。このエネルギーはどこで生み出されているのか、現代科学は説明できない。」
「地球の空洞⇔地表を循環する水は負の誘電率・透磁率を持つ。生命体も同様。」
「負の誘電率・負の透磁率の空間では、外から中へ入り込むエネルギーよりも、中から外へ出て来るエネルギーの方が恒常的に大きい。」
「生命体は宇宙からエーテル(エネルギーや情報)を取り込み、反エントロピー過程を増大させる。太陽がエーテルを取り込んでエネルギー=質量の補充をしているのと同様に、生命体もエーテルを取り込んでエネルギーに資する。質量の大きな原子のミネラル類が生命体の体の中でエーテルを取り込む役割を担う。」

また、佐野千遥氏は、温度を上げると風船が膨らむのは、分子の自転運動が加速され、反重力が働くからであると述べている。
「スミルノフ物理学の高校生教科書」第5章:ニュートン・スミルノフ熱力学
「温度が上がれば、空気分子の直線速度があがるとする従来の熱力学の粒子モデルは誤りである。「風船にガスを入れて温度を上げると風船が膨らむのは、温度上昇によってガスの分子多数が速度が上がり、風船の内壁により勢いよく衝突するからである」という定説は根本的に誤りである。
正しくは、風船に空気を入れて温度を上げると内部気圧が上がって膨らむ原因は、温度上昇で自転が加速された分子が風船内壁に反重力を及ぼす為である。」
「また、ガスの塊が、空気中で拡散する理由は、地球の内部の負の世界から漏れ出た重力の作用でガスを成す分子が微弱ではあるが+/-にイオン化つまり、右巻き左巻きのN/Sに磁化されて、互いに他の自転速度を加速するので、互いに繋がったS極系粒子同志が自己の質量を成すS極系エーテル繊維を放出し合い、S極系粒子同士が互いに他に対し反重力=斥力を及ぼす為である。」

逆に、分子の自転運動が加速すれば(反重力が発生するとともに)熱が発生し高温になるはずである。
実際、水分子は常に自転している。水H2Oを構成する2つの水素原子Hと1つの酸素原子Oは、+極、-極に帯電し、1秒間に1兆回ほど水素結合が切れたりつながったりしながらスピン状態(自転運動)が起こっているという。
「水のメカニズム」
電子レンジはマイクロ波という電磁波を照射して水の分子運動(自転運動)を加速することによって水を高温化させる。

だとすれば、哺乳類や鳥類は、水分子の自転運動を加速することで、熱を発生させ、恒温化したのではないか?
それはどのような仕組みか?
佐野千遥氏は「熱とは何か?温度とは何か?現代熱力学の誤りを正す」で次のように述べている。
「熱とは元々方向性を持ったエネルギーが細分化しそれぞれ違った方向に向けられ、総体として方向性を失った形態のエネルギーの事であり、実際の物質世界においては電子が振動すると電磁波を発するその仕組みにより、初めの方向性を持ったエネルギーの衝突の衝撃が電子を約3万ギガ・ヘルツの振動数で振動させあらゆる方向の赤外線、つまり総体として方向性を失った赤外線エネルギーへと変換されたものが熱エネルギーである。」
「温度とは秩序レベル(方向性、構造)が高い物は低温であり、秩序レベルが低い物(構造が崩壊し、方向性を失った物)は高温である。よって、構造が崩壊する、またはエネルギーの方向性が失われる、又は方向性を失った形態のエネルギーである熱エネルギーがやって来る、または発生すると温度が上がる。そして方向性を持ったエネルギーが方向性を失った熱エネルギーへと変換される過程はエントロピー増大過程である。」

上記の「方向性を持ったエネルギーの衝突の衝撃が電子を振動させ、方向性を失った赤外線に変換する」。この電子(分子)を振動させるエネルギーの衝突を生命体内でもたらすものは何か? それは恒温動物における酸素ではないか。

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2019年08月06日

【千島学説】哺乳類だけが赤血球に細胞核がない理由

千島喜久男著『血液と健康の知恵』地湧社刊

●千島学説の8大原理

【第1原理】 赤血球があらゆる細胞に分化するとする「赤血球分化説」
赤血球こそ細胞の大本であり、白血球やその他の様々な細胞(タンパク質、つまり肉も含む)は全て赤血球が分化してできる。

【第2原理】 赤血球から分化した各種細胞は、飢餓状態などの非常時には赤血球に逆戻りするとする「赤血球と各種細胞や組織との間の可逆的分化説」

【第3原理】 細胞や組織が死滅するときにバクテリアやウイルスが自然発生するとする「バクテリアやウイルスの自然発生説」

【第4原理】 細胞は細胞構造を持たない有機物から新たに生じるとする「細胞新生説」
あらゆる細胞は同じ細胞が分裂してできる、赤血球は赤血球から、白血球は白血球から、卵細胞は卵細胞から、という説を否定し、細胞は細胞構造をもたないものから作られるとする。そもそも、細胞が細胞からしかできないのであれば、最初の細胞はどのようにしてできたのかを説明できない。細胞分裂というのは、生体から取り出した特殊環境、すなわち生命体から取り出されたほとんど「死」と同義の特殊環境の中で観察される現象であり、生体内で本当に細胞分裂が起きていることを確かめた人間はいないはずである。

【第5原理】 赤血球は骨髄で造られるのではなく、腸の絨毛で造られるとする「腸造血説」
骨髄で血液が作られるとする定説は、特殊環境の中で赤血球から作られた細胞が再び赤血球に戻る過程を観察したに過ぎない。通常は腸の中で食物から血液が作られる。

【第6原理】 遺伝と環境は一体であるとする「遺伝学の盲点」
生物の形や性質は親から受け継がれた遺伝子により決まるとされているが、生物は環境に適応するために変化を重ねながら進化してきたというのが観察から分かる事実である。

【第7原理】 進化の最重要な要因は弱肉強食ではなく共生だとする「進化論の盲点」
方向性のない突然変異がたまたま生存に都合の良い方向に行ったケースの積み重ねで生物が進化してきたとする説は、現在見られる突然変異のほとんどは環境の悪化(化学物質や放射線など)による奇形であり、それが生存に好都合な例など見たことがないことから事実だとは考えられない。

【第8原理】 科学研究の方法論としての心身一如の生命弁証法
ここで「全ての自然現象・生命現象は波動と螺旋運動としてとらえるべきである」という結論に至っている。

●人間や哺乳類の赤血球は腸の食物モネラから生ずることや、その赤血球は無核であるからまだ細胞ではないが、その無核赤血球から有核の白血球を生じ、更に生体の凡ての体細胞や生殖細胞を生じ、病的の場合はガン細胞や炎症の部分の諸種細胞、外傷の治癒組織細胞も赤血球から細胞新生によって生ずる(第一原理赤血球分化説)

この第一原理(赤血球分化説)では、人間や哺乳動物の無核の赤血球(これは今日生物学上の細胞ではない)は有核の凡ての体細胞や生殖細胞を形成する母体である。即ち細胞新生説のよい例である。

●赤血球の細胞質放出による白血球形成
赤血球は(哺乳類の無核赤血球でも鳥類以下の有核赤血球でも)、組織培養をして観察してみると赤血球の一側が凹み、その細胞質を外部に放出し、あたかもヒョータンのようになり、細胞分裂を思わせるような形となり位相差顕微鏡で見ていると72時間ほどの経過で、その中に細胞核が新生するのを見ることができる。
また、骨髄組織を取り出し、塗抹染色標本を造って見ると数個の赤血球が共同してその細胞質を放出して、最後には数個の赤血球の細胞質を出し合って大きな白血球(骨髄細胞)をつくる状態をも観察することもできる。

●有核の赤血球芽細胞から無核の赤血球になるという既成説は考え方が逆である。
既成の骨髄造血説では、大きな細胞核をもった血芽球から小さい赤芽球となり、それが更に小さい無核の赤血球になる(これは人や哺乳類に共通)と考えられている。しかも、このような大きな有核の血芽球、赤芽球から極めて小さい赤血球になる「赤血球の成熟過程」といわれているものほど矛盾した説はない。生体ではそのような無駄をする筈がないし、第一に、赤芽球の大きな細胞核が小さな無核の赤血球へ変る途中で、その細胞核がどのようにして無くなるのかが明確に証明はなされていない。
核脱出説、核溶解説なども云われているがそのいづれも一種の想像説であり、人間の場合一日2,000億個の赤血球造血の根拠として決して実証できるものではない。
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千島学説(第一原理)によると、哺乳類の無核の赤血球から有核の白血球、全ての体細胞や生殖細胞が生まれる。
現代の発生学は受精卵の卵分割、発生初期の細胞分裂像が生涯にわたって続くものと仮定し、それが真実の現象だと信じている。しかし、胎生6ケ月以降、さらに出生後は細胞分裂は全くなしに体細胞は増殖していることは常識になっている。

一方、千島喜久男は、核があるニワトリの赤血球が生殖細胞がつくられることも観察している。
「ソマチッドとホリスティックコンディショニング その2」
千島喜久男は、ニワトリの卵の黄身(卵黄球)が赤血球に変化(分化)し、その赤血球が生殖細胞に変化している様子を観察し、「生殖細胞でない赤血球から生殖細胞が造られている」という現象を発見した。「精子や卵子も赤血球から造られる」ことも見出している。
ニワトリの胚子の生殖腺(睾丸・卵巣)の組織発生を観察する場合、それまでの研究者は、胚子のウォルフ氏体(中腎)と、その付随の生殖腺を切り離していたが、千島博士はそれを切り離さずに、中腎と生殖腺を一緒にした標本を大量に作って、それらを根気よく観察しつづけた。その観察結果から、中腎と生殖腺のできはじめのものには境目がなく、組織が連続していることがわかり、しかもその周辺には、血管を飛びだした赤血球が無数に散在していて、それが原始生殖細胞や生殖腺の細胞に分化、移行していく姿を、はっきりと確認できたのである。

卵生動物(魚類・両生類・爬虫類・鳥類)も哺乳類も赤血球から細胞がつくられるのは同じ。
しかし、卵生動物の赤血球には核があり、哺乳類の赤血球には核がない。
それはなぜか?
千島喜久男がそのことについて触れた記述は見つからなかったが、おそらく次のような理由だと考えられる。
哺乳類の胎内保育中は、母親の赤血球から胎児の細胞ができるという。

●系統発生的にも個体発生的にも赤血球造血は絨毛のあるところである。
進化論的には下等動物で腔腸や消化器で造血するし、哺乳動物や人では子宮内面へ子宮壁にある血管の開放端から出血し、その血球モネラから胎盤絨毛ができ、その絨毛壁細胞から血球ができている。妊娠中は胎盤の絨毛で、親の赤血球からそれぞれ、卵黄球絨毛や胎盤絨毛の壁細胞を新生し、その絨毛壁細胞が成熟すると、その内部に無核の赤血球が10数個、胞子形成をするような過程で新生し、それが連続して血管となり、臍帯の清脈から胎児の体内に運ばれ胎児の凡ての細胞の母体となる。(胎盤造血)そして出産後は母親の血液補給が断たれるので、初生児は初め母乳、後に食物を採り、その消化産物(食物モネラ)から腸粘膜の絨毛を形成し、絨毛の表面に附着し、細胞新生によって腸絨毛上皮となり、その深部のものから次第に成熟して、その細胞内に胞子形成様過程で十数個の無核赤血球を形成し、それが連続して血管となり腸間膜静脈となって肝臓を経て心臓に至る。(腸造血)腸の絨毛で造血する。

つまり、胎内保育で母親の赤血球から胎児の細胞をつくる上で、赤血球の核は邪魔になるから、哺乳類の赤血球は核がない原核細胞になっているのではないか。

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