「学校に行かない子供たち」と検索すると、約169万件のヒット!
少し前のいわゆる不登校ではなく、自らの意思で「学校に行かない」ことを選択している。
いろいろ理由は様々だろうが、
共通しているのは、強制される勉強に意味はない、と強烈に違和感を感じていることだろう。
もはや一言で不登校と済ますわけにはいかない状況だ。
「脱学校」、「脱強制」の潮流は、当事者の子供たちから確実に進行していく。
子供たちの置かれた状況を正しく理解し、大人達は子供たちを見守っていく必要がある。
いくつか記事をあげてみると、
・娘が下した「学校に行かない」という選択。それから1年。子どもたちに起こった変化とは
~「学校に行きたくない」という選択は、身を守るためのSOSかも知れない
・「学校には行かない」小2長男の“積極的不登校”という選択
~「学校に行く理由がわからない」積極的不登校のはじまり
・子供に「学校へ行かなくてもいい」と言う重要性を経験者が語る
~学校に行きなさいという言葉は子供を追い詰めるという事実を知ろう
ひとつ面白い記事があったので(少々長いが)紹介する。
なにかのテレビ番組の収録だろうか、不登校の子供たちをスタジオに呼んでの大人たちとの議論。
「学校に行かない」選択をした子供たちに対する大人の意見がもう、強制そのもの。
根拠の無い大人たちの価値観、常識、屁理屈の押し付け、、、
こんな大人たちばかりだったら、ますます子供たちは大人社会を見限ってしまうだろう。
◆◆◆テーマ:『学校に行かない子供達を考える』◆◆◆
ナレーター:バッキー木馬
司会 :江口ともみ
コメンテイター
:ビートたけし
:テリー伊藤
:KONISHIKI
:鴻上 尚史
:ラモス・ルイ
:RIKAKO
~スタジオには学校に行かなくなった子供達7人が登場~
○ 皆さんはこの事実をご存知ですか?
学校に行かない子供達が急激に増加していることを
昨年度不登校の生徒(小・中学生合計)約12万800人 なんと、5年前の2倍!!
○ 「義務教育」これは戦後間も無い1947年
(教育基本法により義務教育が始まる)に生まれた制度で、
以前は家庭の事情で働いている子供達が多くいたが、義務教育により日本の全ての子供達が学校に行けるようになった。
ところが現在、日本の教育体制をささえてきた義務教育が崩壊の道をたどっている。
○ その原因とは、
「不登校」:1年間に30日以上学校を休むこと
つまり、子供は学校に行かないのである。
不登校者は年々増加文部省の調べでは、昨年度の不登校者の数は12万7692人。
中学生では、43人に1人(クラスに約1人)が学校に行かないのだ。
○ ところで、不登校を世間の親はどう思っているのか?
Q.不登校をどう思う?
会社員(38):ちょっと昔では考えられないですね。
会社員(43):社会の秩序を守る上で最低限度は学校に行かなきゃならんでしょうね。
主婦(54):一日も休んだこと無かったですけどね(笑)。
100人中義務教育だから行かなきゃならないと答えた人は73人。
○ 義務教育とは
子供が学校に行かなければならない、子供の義務ではなく、
子供が学校に行けるような環境を作る、大人の義務なのだ。
◆◆学校に行かない理由①◆◆
日本国 佐藤 誠(19)[小3より不登校]
『勉強が嫌いだし、いつだって出来る』
佐藤君
:勉強が嫌いと言うより、いつでも出来るんですよ。
それを何も選択権が無い小学校のうちから強制させられてやるものではないと思うんですけど。
自主的に勉強はやるものだと思うので、
やっぱり強制させてやらせる勉強はちょっとおかしいんじゃないかと思います。
ジルベルト・アパレシード・ベレイラ(35)/会社員/ブラジル連邦共和国
:何処からそういう考えがあなた出て来たんですかね?
何か勉強がいつでも出来るとかさ、
それはちょっといけませんよ、
あなたの親はそういうこと賛成ですか?
佐藤君
:親じゃなくて自分がそういう学校に行って「勉強はいつでも出来る」
と言うことを、学校に行かなくなったことで学んだことなんですけど。
ジルベルトさん
:ここに居る外国人はみんなよく学校に行って来たんで、
あとで絶対後悔すると思うよ。
佐藤君
:いや、その後悔は、自分で選択したものじゃないですか、
今は必要ない、やっぱり必要な時に勉強してこそ勉強なんですよ、
必要じゃない勉強は勉強じゃないと思うんです。
ジルベルトさん
:あなたの親はそれに関しては何て言ってるの?
佐藤君
:自分で選んだ道なんだから、って、、
ジルベルトさん
:だから、何も言わないの?
佐藤君
:はい。
ジルベルトさん
:あなたの親はちょっと、、、おかしいね(笑)
佐藤君
:いや、おかしくないですよ。
ジルベルトさん
:おかしいよ!
テリー伊藤
:佐藤君、お仕事はなにかやってるの?
佐藤君
:いえ、やってません。無職です。
ジルベルトさん
:仕事しない、勉強しない、だから、人生は何だと思ってるの?
佐藤君
:ヒマつぶしです。
外国人
:(ブーイング)
テリー伊藤
:生活はどうなさってるんですか?
佐藤君
:いや、、親が、、
テリー伊藤
:アルバイトもやってない?
佐藤君
:アルバイトもしてません。
ジルベルトさん
:あなたはさぁ、後でどのくらい苦労するかわかってない
佐藤君
:いや、その時に苦労すればそれはそれでいいじゃないですか。
ジルベルトさん
:その考え方はやめてよそんな考え方は
鴻上 尚史
:今は暇は潰せてるの?
佐藤君
:はい、潰せてます。
鴻上 尚史
:結構充実した暇潰しなの?
佐藤君
:はい。充実してる暇つぶしですよ。本読んだりとか。
外国人
:マンガだよ!
佐藤君
:マンガです(ペコペコ)
ガーナ共和国
:マンガマンガマンガマンガマンガマンガマンガ
ニコラ・ロレッタ・ナカシマ(19)/学生/スリランカ
:勉強っていうのはいつだってできるって言ったよね?
脳っていうのは子供のうちが学びやすいんですよ。
わたしも14歳の時日本に来て、此れだけ日本語話せるのは子供だったからなんですね。
大人になってどんどん頭が固くなって来てしまったら、多分そんな思い通りには行かないと思うから、
今やっておいたほうが楽だし今やっておいたほうがいいと思います。
石井 志昂(17)[中2より不登校]
:確かに若いうちの方が解りは良いと思うんですけども、だったら強制していいのか、という問題なんですよね。
今学校に行きたくなくてこういう勉強したくないな、と思って死ぬほど苦しんでいる人もいるんですね。
ニコラさん
:なんでそんなに勉強がイヤなんですか?
石井君
:え?もう、生理的にイヤな面もあるんです。
KONISHIKI
:勉強より学校がイヤじゃないの?
石井君
:いろんな面でぼくは学校が嫌いになったんですけど、
KONISHIKI
:だって学校行ったら友達もいるし、
ニコラさん
:勉強嫌いだからって、言うけど、わたしも日本語勉強してすごい大変です。
社会とか国語とか全然ついていけなくて、こっちのセリフだよ。
学校や勉強が嫌いだから、、でも辞めてないでちゃんとがんばってるよ、
あなたたちは日本語がわかって日本に住んでるのになんで頑張らないの?
石井君
:でもそれは頑張りたいから頑張ってるんでしょ?
ニコラさん
:解ってる言語で漢字も全部解ってるのに、全部できるのになんで頑張れないのか不思議だよね。
坂本ゆい(15)[小1より不登校]
:それはあなたが日本語を学びたいと思ってるから学んでいる事であって、
私達は別に学校の勉強とか学びたいとは、
ニコラさん
:いや、はっきり言って学びたいとは思ってない。
坂本さん
:じゃ、なんで学んでるんですか?
ニコラさん
:でも学んだからって私が損はしないから学んでるわけ。自分の為になるから、いつか。
田中健一(18)[小5から不登校]
:だから、そういう自分の為に学んでるんですよね?
ニコラさん
:じゃ、自分達はどうなんですか?
田中君
:僕達は今、必要じゃないと思ってるわけですよね。
テリー伊藤
:佐藤君の気持ちも分かりますよ。
多分ね、小学校でね、勉強出来なくて、必ず通信簿が出て来るんですよね、
それがずーっと自分のコンプレックスになる。そこから別に逃げても構わないと思うんですよ。
外国人
:おかしーよ
テリー伊藤
:ちょっとまって。
ガーナ
:ちょっと待てない。言ってることおかしいんだもん。もっと良い意見を上げてよ。
テリー伊藤
:別にさ、日本で生活していく上で、
お金の勘定とかさ、食料が作れれば生活していけるわけだから。
ガーナ
:なんでそんな事に賛成してるの?それはテリーの方がおかしい。
カネコ・ルイス・アルベルト(30)/コロンビア/営業員
:やっぱり人間はですね、今やらないことはその後もやらないんですよ。無理。
そして、一番大事なことはなんだと思っているのか、それがききたいですね。
増山雄大(14)[小1より不登校]
:確かに、勉強も大切だな、と思いますけど、結局、人間としてどうであるのか、
カネコさん
:あのね、言っておきますけど、一番大切なのは時間。時間なんですよ。時間は過ぎてしまったら戻ってこない。
だから今やらないことは明日明後日になってもやらないんですよ。
増山君
:明日明後日やらないなんて、人が勝手に決めてることじゃないですか。
自分では明日やるかもしれないのに、
あなたが勝手にお前は明日明後日やらないんだ、って決め付けてるだけじゃないですか。
カネコさん
:いや、勝手に言ってないよ。ほとんど、そうなんですよ人間が。
テリー伊藤
:でも、14歳だよ。14歳であんだけ喋るのいないよ!
カネコさん
:テリーさん、だけどね、それはそうじゃなくて、
テリー伊藤
:援助交際してる高校生よりかは全然良いじゃないか!悪くないじゃないかちっとも!
カネコさん
:だからその弱さがなにもかも勉強にもなってないらしいよ、
というのは良くならない結果は、どうやって選択しようと考えなきゃいけないうちの一つなんだよ。
田中君
:不登校の人は凄く強いと思うんですよ。
何故なら学校に行かないと判断することがすごい難しい事なですね。
だってみんな学校に通ってるじゃないですか、
テリー伊藤
:そうだよ、学校に居る奴の方が弱いんだよ。
田中君
:今度親からお前はなんで学校に行かないんだ、お前はダメなヤツだ、といわれ、
今度は先生から言われ、親戚中から言われるんですよ。
友達からも言われるわけですよ、でも僕達は学校へ行かないという判断を下してるわけですよ。
凄い頑張って自分の意見を持って戦ってるわけですよ。
エドワード・サウスウィック(44)/家族教育士&ビジネスコンサルタント
:わたしは前に感心した中学生がいたのね、全然ダメんで、漢字もダメで、ドロップアウトしようとしたんです。
でもやっぱり話してみても、凄く考え方があって、意見があって、凄く頭が良いことがわかったんですね。
それで、ちょっと励ましていったら、だんだんと彼は頑張ろうとした。
勇気を出してそしてその漢字の試験はやっと頑張って受かったんですね。
そして現実の問題として、高校を卒業してないと、あのいつまでも両親から生活してもらえないでしょ、
あの、衣食住とか、そういうのはだから、せめて高校くらい卒業しないとなにもできないから、
そのくらいは頑張って卒業して。
そんなに良い実績なくてもいいんですから、
石井君
:親に育ててもらってたら駄目ですか?
エドワードさん
:いつまでもやってもらうつもりでしょうか?
石井君
:ぼくは、いつまでとは全然決まってないんですけど、その考えがすごい苦しいと思うんですよ、
例えば、小学一年生の年齢になったら小学校に入る。
中学校の年齢になったら中学校に入る、みんな決められていて、入っている。
例えば、25歳になったら働かなくちゃいけない。
30歳になったら所帯を持たないと行けない。
そういう考え方が全部、プレッシャーとなってくるわけです。でもぼくはそうじゃなくて、
テリー伊藤
:まあ、それはわかるけど、
エドワードさん
:ちょっと独立する意志はないんですか?
タケシ
:生まれたくて生まれたわけじゃないって?
石井君
:ぼくは生まれたくて生まれたわけじゃないんですよ。
RIKAKO
:なんで?
石井君
:だって、親に産んでもらったわけですよね?
ラモス
:みんなそう、お前おかしいよ。
たけし
:生まれたくて生まれたわけじゃないんだったら死ねば良いじゃん。
石井君
:死ねるチャンスはいくらでもあったわけですよね、
でも生きてるわけですよね、だから自分で考えて生きてるわけですよ。
ラモス
:お前そんなこと言ったら偉くないよ、バカだよ。
たけし
:それは宗教的にえらい問題があってなぁ、、
ノイマン・クリストフ(32)/大学院生/ドイツ
:子供に聞く遊びたいか勉強したいか、
もちろん子供の大半は遊びたいと答えるから勉強したくないだけは全然すごい意見だとは思わない。
本当は学校というものはとても良いものだと思います。それちゃんとしましょうよ。
昔、例えば19世紀とかにその学校という義務教育が無かったね、
その時に日本の社会でもどいつの社会でもその金持ちの人達は学校へ行って
後で例えばあの商売やったり、政府に入ったり、その人達は良い生活ができる。
その学校に行ってない人は普通の農民で貧乏で全然良い生活出来なかった。
その学校はチャンスをあげるところですから、とってもいいと思います。
それで、昔は例えば小学校だけ行けば良かったね、
けど今の社会はとても複雑ですよ。
今の社会のメンバーになりたかったら、今の社会から特や利をもらいたかったら、
本当に高校まで行かないといけないですよ。
例えば日本人が漢字がちゃんと読めるために9年間が必要ですね。高校生はまだ新聞よめないですよ。
だから高校まで行かないと、
後で自分の仕事の契約とかも読めないじゃないですか。
だから、社会に振り回されないように絶対学校へ行って下さい。
テリー伊藤
:彼たちが5年後にですね、凄い金持ちになったら皆さんどういう論理構成で責めるの?
外国人
:(騒ぐ)
テリー伊藤
:わかんねーじゃねーかよ、そんなことは。
オーストラリア
:頭使わないとただのスポンジになるよ。
テリー伊藤
:頭使ってないわけじゃないんだって。方法論が違うだけじゃないか。
たけし
:こちらの人達(不登校の皆さん)から考えてみれば、金持ちがそんなに凄いことなのかって思わない?
不登校の皆さん
:思う
たけし
:なんで金持ってることがそんな価値があることなのか?っていう感覚もあるわけ。
その考え方が学歴とかいろんな考え方が入って来るわけで、
学歴があってちゃんとやってきて金持ちになるっていう生活が、
日本人が昔から考え出したレベルが嫌いなわけじゃん、ようするに。
日本の社会で生活する、外国もそうだけど、自動車運転するには免許が必要なわけで、
免許持たずに運転させろ、と言ってはいけないだけであって、それだけの話だよ。
テリー伊藤
:あなたね、高校は出た方がいいって言ったね。実際問題として、そういう考え方は怖いんですよ。
何故かって言うと、中学しか出てない人に対してどういう考え方なの?
そりゃ差別だって。じゃぁ、ね、みんなが高校出るでしょ、
今度は大学出てないとアイツは駄目だって言ってるようなもんだって。
キング・オパル(27)/元ラジオDJ/アメリカ合衆国
:テリーさんの言ってることほんま、もぉ、おかしいわ。だって、ほらちゃうねん、
この子達仕事もしてないねん、どうやって人の付き合いわかるん。だって俺だって学校嫌いだったから、、
テリー伊藤
:10代で仕事してない奴一杯いるじゃないか。
キングさん
:それあかんねん。だって、学校行かへんのなら仕事した方がいいよ。
テリー伊藤
:自分なりに勉強してるんだから。いいじゃないか、別に。
例えば25歳とか30歳だったら怒るよ。いいじゃないか別に。
14歳の奴になんで仕事を強制するよ。
キングさん
:テリーさんみたいな大人がおったら、
例えば子供が誰かこの中で金持ちになったらどないするとか、
俺のニューヨークではな、俺の友達学校行かへんかった人は5年たってから金持ちなったで。
ドラッグディーラーになって、犯罪者なって。まだ犯罪者ならへんかったからよかった。なぁ?
外国人
:((拍手))