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2010年08月30日

日本人の可能性⑩~漢字が同化能力をのばす!ー2

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シリーズ「日本人の可能性」も今回で10回目となります。
これまでの記事は
①~日本人の基点「勤勉」は、充足発の女原理 
②~西欧と日本の階層意識の違い 
③~西欧と西洋の民主制の違い 
④~共同性がの差がもたらす東洋・西洋の観念体系の違い
⑤~日本人の持つ舶来信仰とは
⑥~”考えない日本人”のこれからの可能性はどこにあるか? 
⑦~なぜ、日本一国が、侵略を免れたのか?(先兵ザビエルの到来)~
⑧~自然音を左脳で聞く日本人~
⑨~漢字が同化能力を伸ばす-1
今回は前回に続いて『漢字』を取り上げ、日本語(漢字)の重要性と日本人の能力の
繋がりについて追究します。
続きを読む前にブログランキングUPに協力願います。
         

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ありがとうございます
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前回に引き続き“るいネット”の投稿から引用しします(漢字が同化能力を伸ばす!-2

■3.複雑でも覚えやすい漢字■
どんな子どもでも3歳ぐらいで急速に母国語を身につけ、幼稚園では先生の話を理解し、自分の考えを伝えることができる。
この時期に言葉と同時に漢字を学べば、海綿が水を吸収するように漢字を習得していく、というのが石井氏の発見だった。
漢字は難しいから上級生にならなければ覚えられない、というのは、何の根拠もない迷信だったわけである。

同時に簡単なものほど覚えやすい、というのも、誤った思いこみであることが判明した。
複雑でも覚える手がかりがある方が覚えやすい。たとえば「耳」は実際の耳の形を表したもので、そうと知れば、簡単に覚えられる。
「みみ」とひらがなで書くと画数は少ないが、何のてがかりもないのでかえって覚えにくい。

石井氏はカルタ大の漢字カードで教える方法を考案した。
「机」「椅子」「冷蔵庫」「花瓶」などと漢字でカードに書いて、実物に貼っておく。
すると幼児は必ず「これ、なあに?」と聞いてくる。そこではじめて読み方を教える。
ポイントは、遊び感覚で幼児の興味を引き出す形で行うこと、そして読み方のみを教え、
書かせないことである。漢字をまず意味と音を持つ記号として一緒に覚えさせるのである。

漢字を意味と音を持つ記号として一緒に読みを覚え、書かない。
子供達にこう教えると複雑な漢字でも簡単に覚えてしまうと言う。
引用元の石井勲さんのHPでは
現在の日本語の教育は、幼児期から間違った教え方をしています。
その第一は、おもに耳を通してのみ言葉を教えていることです。
大脳生理学の発達でわかってきたことの一つに、耳より目のほうが知識を吸収する上で大きな役割を果たす、ということです。
実験の結果では、その割合は耳の11%に対し、目は83%と、大幅な差となっていることが確められています。
第二のまちがいは、読み書き同時教育です。
「読める字はすべて書けなければいけない」「漢字はひらがなよりむずかしい」という固定観念がわざわいし、漢字を教える時期を逸してしまっています。
記憶する能力が低下する9歳頃から、つめこむ教育というものは根源的な誤りの一つと言っても過言ではありません。
だから3歳位の時期に言葉と同時に漢字を学べば海綿が水を吸収するように漢字を習得していく、と言っています。(ここでは読み方のみを教え、書かせない、のがミソ!)

■4.抽象化・概念化する能力を伸ばす■
動物や自然など、漢字カードを貼れないものは、絵本を使う。
幼児絵本のかな書きの上に、漢字を書いた紙を貼ってしまう。
そして「鳩」「鴉」「鶏」など、なるべく具体的なものから教えていく。
すると、これらの字には「鳥」という共通部分があることに気づく。
幼児は「羽があって、嘴(くちばし)があって、足が2本ある」のが、「鳥」なのだな、と理解する。
ここで始めて「鳥」という「概念」が理解できる。

これが分かると「鶯」や「鷲」など、知らない漢字を見ても、「鳥」の仲間だな、と推理できるようになる。こうして物事を概念化・抽象化する能力が養われる。

またたとえば「右」、「左」など、抽象的な漢字は「ナ」が「手」、「口」は「くち」、「工」は「物差し」と教えてやれば、食べ物を口に入れる方の手が「右」、物差しを持つ方の手が「左」とすぐ覚えられる。
そう言えば、筆者は小学校低学年の時、右と左の字がそっくりなので、どっちがどっちだか、なかなか覚えられなかった記憶があるが、こう教わっていたら瞬時に習得できていただろう。

 
漢字をまず意味と音を持つ記号として一緒に覚える。
そして漢字を構成する偏や旁、脚などから大まかに全体をとらえ概念を理解する。
知らない漢字を見ても、「○○」の字が含まれていれば「○○」の仲間だな、と推理できるようになる。
こうして物事を概念化・抽象化する能力が養われて行く。

例えば、「しょうがっこう」などという表記は世の中に存在しない。
校門には「○○小学校」などと漢字で書かれているのである。
「小学校」という漢字熟語をそのまま覚えてしまえば、近くの「中学校」の側を通っても、おなじ「学校」の仲間であることがすぐに分かる。
「小」と「中」の区別が分かれば、自分たちよりやや大きいお兄さん、お姉さんたちが行く学校だな、と分かる。

こうして子どもは、漢字をたくさん覚えることで、実際の社会の中で自分たちにも理解できる部分がどんどん広がっていくことを実感するだろう。
このように漢字を学ぶことで外の世界に関する知識と興味とが増していく。

本を読んだり、辞書を引けるようになれば、その世界はさらに大きく広がっていく。
幼児の時から漢字を学ぶことで、抽象化・概念化する能力、推理力、主体性、読書力が
一気に伸びていくのだ。
つまり漢字を知れば知るほど同化出来る対象が広がって行く、と言えます。


日本人の能力と日本語(漢字)の繋がりが徐々に分かってきました。
次回も『漢字』について追究します。ご期待下さい。。

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comments

こんにちは☆
西洋の近代思想(自由・平等・博愛)って、個人が原点になっていますよネ。
日本で、それに替わるものって何かなー考えたら、「和」なんだと思います。これって集団が原点になっていますネ!

  • はるか☆
  • 2011年1月15日 21:18

共同体社会と人類婚姻史 | シリーズ『共同体社会と本源の心』7~等分配ルールと平等観念の違い

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