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2009年08月28日

ロシアの未来と国民性

02112.jpg  
モスクワ クレムリン聖ワシーリー寺院 

「近現代の世界の婚姻制度の変遷」シリーズは北欧(スウェーデン)→フランス→ドイツ→イスラム→インド→中国と扱ってきました。
●北欧
北欧(スウェーデン)の婚姻制度と可能性~その歴史的背景~  

●フランス
フランスは、恋愛「LOVE」で『カップル社会』です。  
フランスのカップル社会とは?  
フランスのカップル社会とは?第3弾 西洋の婚姻史  
フランスのカップル社会とは?⇒キリスト教による奴隷の婚姻制=一対婚  

●ドイツ
ドイツ人の気質とは?(1) ~ヨーロッパの中でも共同体気質が見られる国~  
ドイツ人の気質とは?(2) ~その共同体気質の根源は?~  

●アラブ(イスラム)
アラビアの女性  

●インド
インドの婚姻制度と共同体 1/2  
インドの婚姻制度と共同体 2/2~日本人と近似性の高いトラヴィダ人~  

●中国
中国の結婚事情  
中国の同化政策=婚姻政策とは? ~ウイグル紛争より~  
中国の同化政策=婚姻政策とは?~漢民族という幻想~  
中国支配者層の作る国家とは?  

今回からもいよいよ大国ロシアに入ります。

 ロシア国家の政策や戦争、外交の問題等はニュースで伝えられるのですが、その中で暮らしている人々がどんな暮らしをしているのか、どんな価値観を持っているのかはなかなか伝わってきません。

数少ない情報の中で、ロシア人の国民性を面白く紹介するサイトがあったので紹介したいと思います。

 

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ロシア人の人生観「1.蟻とキリギリスの寓話」より部分抜粋
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 働き者の蟻と、怠け者のキリギリスがいた。暖かい季節の間、キリギリスはフラフラと遊びまくり、一方の蟻はせっせと働いていた。そのうちに厳しい冬がきて、蓄えのある蟻は助かったが、働かずに怠けていたキリギリスは冬の寒さの中、食べ物が見つからず、蟻に助けを求めるが、断られてしまう。

 たいていの場合、日本では「蟻のようにちゃんと将来のことを考えながら、地道に努力をしておけば、やがて来るべきときが来ても困らない」という教訓を編み出す話として、取り上げられることが通例に思われる。

 しかし、ロシアではそれとは正反対というか、まったく異なる解釈を加えているのだ。ロシア人の感覚では、「困っているキリギリスを助けない蟻は悪人」であり、「遊ぶべきときを遊んで、人生を満喫したキリギリス」のどこが悪いのか?むしろ、楽しむべきときを楽しむのは、正しい!むしろ、それを助けないで自分たちだけで結束してしまう蟻の精神というのは、非常に利己主義で冷酷なものだと非難するのである。

 もちろん、蟻が一面で冷酷と言われれば、そうかもしれない。ロシアにいるとき、非常に感じたのが、共産主義的な弾圧政権のもとで、非常に市民の団結意識が高く、顔も知らない人でも、困っている人同士は当然のように「助け合う社会」という面があることだった。

 たとえば、女性が重い荷物を持っているとする。すると、全然知らない大きな体格の男性が近付いてきて、何も言わずに、その荷物を階段の下まで降ろしてくれる。あるいは、老女が重い荷物で困っているとき、迷わずに知らない若者に頼んで、途中まで運んでもらう。また、ときには雪道で転んでいる人がいれば、通りかかった人が、無言で腕を引っ張って、助け上げて去っていく。

 こういうことが、私の滞在していた頃のモスクワでは当たり前のことだった。また、同じ共産圏の東欧の国々などは、今も市民は貧しいが似たような空気を残していて、なんとなく人々がお互いに困っていれば、助け合い、見返りを求めないところがある。これに関しては、たしかに「蟻社会」だとか、「蟻精神」というのは、非常に狭苦しくて、心も体も窮屈になるような生き方かもしれない。

 一般的に、ロシア人を知らない人から見ると、図体が大きくて、いかつい無表情な顔をして、あまり笑いもしない、どこに腹のあるか分からない人々と思っている可能性が強いが、実は彼らは恐ろしいほど感情的で、喜怒哀楽が激しく、議論に熱し、情に流されたりしやすく、おそらく、ヨーロッパ人には有り得ないほど迷信深い人々である。そして、このイソップの寓話のキリギリスの如く、「享楽的人生」を良しとする。



 ロシア人は20世紀だけでも圧政、戦争、革命、内戦、抑圧、崩壊、混乱という大きな力に翻弄され続けた。
その中で何とか生き抜くための処世術として、二面性(多面性?)を身につけたのではないだろうか。

その混乱社会は今も尚続いており、ざっと掲げただけでも下記のような社会問題が山積している。


●貧困及び格差の問題…最貧困層が2割のロシア社会は中間層拡大を待望
●民族問題…離反か 従属か ~グルジアの苦悩~
●少子化問題・寿命問題…ロシアの人口問題
●離婚問題…都市部における離婚率が50%
主要国の離婚率推移グラフ
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次回は、この中でも、社会的弱者になりがちな女性の立場が、歴史的にどのように変遷してきたか、そこから(共同体)社会や婚姻制の歴史を探っていきたいと思います。

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comments

ロシア、昔のソビエト連邦ですね。

確かにロシアの実態は良く知らないですね。私のつたないイメージでは日露戦争、モスク、北方領土、民族舞踊(男性がしゃがみながら跳ねるやつ)くらいしか出て来ません。


キリギリスより蟻が利己主義で冷酷な悪人とはびっくり!!

ロシアで少子化?にも、びっくりです。

どのような原因でその様に成っているの?

石油高騰で発言力を増して切れいる不気味な大国なので、その実態を知りたいところです。

  • アンニョン
  • 2009年08月28日 09:26

アンニョンさん、コメントありがとうございます。

ロシアの少子化は、日本とだいぶ事情が違うようで、かなり悲惨な状況のようです。

ちょっと、調べてみるとその原因は…、

工業汚染、世界最速のエイズ流行、結核、心血管疾患、アルコールと薬物濫用、喫煙等が原因でロシア人の子供を作る身体的能力自体、男女共に著しく低下しているとのこと。

また、出産適齢の約1000万人のロシア国民は、失敗した妊娠中絶または不健康のため不妊症になっているらしい。

おまけにロシア男性の平均寿命は59歳(ロシア女性の平均寿命より14歳も低い)のも、少子化の原因となっていて、男性の寿命を縮めている第一原因はアル中(ウォッカ)と言われています。

ここまで来るとロシア大丈夫か?
と言いたくなりますが、ロシアの歴史を調べてみると、さらに悲惨な状況が見えてきます。

この辺は、次回以降にUPしたいと思いますが、世界恐慌が来ても、ロシア国民は当たり前のように乗り切ってしまう忍耐強さを持っているようです。

  • ギニュー特戦隊
  • 2009年08月28日 20:19

非常に興味深い記事です。

実は、小生、学生時代にロシア革命直後のソ連の社会主義建築について研究をしておりました。
革命の理念を掲げた建築物は、それはそれは刺激的だったのですが、混乱する国内情勢(一般住宅の極端な不足等)により結局のところ実現されずに終わったものがほとんどでした。

当時「なんで、建築なんぞが社会主義のプロパガンダになるのか?」と漠然と疑問に思っていたのですが、記事を読んでわかった気がします。また、私たち日本人には到底不可能な、斬新な発想の建築デザインが可能なのもわかった気がします。

  • hayabusa
  • 2009年08月28日 20:25

20世紀「社会主義」のスターリンをはじめとする圧政のもとでは、確かに「二枚舌」と表現される表(体制服従)と裏(体制批判)のロシア人の姿があったと言われています。

しかし最近ではよく知られるようになった話に、ロシア人の親日性があります(一方で、日本はアメリカによる洗脳により反ソ・反ロシア)。

彼らは日本のワビサビ文化や文学などに親近感を感じているようですが、そこに通底する一番の共通点は自然に対する畏敬の念ではないか、と感じています。

ドイツと日本の親近性も指摘されるように、ドイツもロシアも日本も森と共に生きてきた民族。ロシアを題材にした黒澤の映画「デルス・ウザーラ」でも自然と人間の交流が描かれますが、このあたりに通底する意識を感じています。

戦後のCIAによる親米キャンペーンが瓦解しつつある今、改めて冷静に隣国ロシアの姿を見ていく価値は非常に高いと思います。

  • 羊熊
  • 2009年08月29日 16:42

>hayabusaさんへ

コメントありがとうございます。
「蟻とキリギリス」のたとえ話だけでなく、ロシア人とはどんな人達か?
をまとめたサイトが他にもあります。
ロシア人の起源

これを読むと、ますます興味深い人達だな~と思ってしまいます。


>羊熊さんへ
コメントありがとうございます。

親日性に関しては、私も今回調べて意外に思いました。。
最近の日本ブームはある程度知っていましたが、昔から日本びいきの人が沢山いるんですね。

例えば、
ロシア人から見た日本や、

ロシア人(キルギス)と結婚した人のブログ「シルクロードから嫁が来た!!」の
173.知られざる親日国-ロシアの日本びいきは本物?-
因果鉄道999 第63駅『おせち料理はいかが?』
因果鉄道999 第67駅『嗚呼、憧れの京都航路』

等は、庶民のロシア人と生活している人の話だけに興味深いです。
>…自然に対する畏敬の念…
確かにそうかも知れません。
私もいろいろ調べてみます。


  • ギニュー特戦隊
  • 2009年08月29日 19:41
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