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2012年01月28日

【人類婚姻史を構造化する】7 北方狩猟部族の勇士婚 ~洞窟から出た人類が集団に期待したもの~

 人類婚姻史を構造化するシリーズ第7回です。今回は、北方狩猟部族の統合様式=婚姻様式を当時の外圧状況から集団の最大期待は何だったのか?を軸に追求していきます。

映画「10,000BC」より。画像はこちらからお借りしました。
その前に、まずはこれまでのおさらいから。
前回は、「人類の婚姻様式を規定するのは、みんなの最大期待⇒集団や社会の統合軸である。」という観点から主に「極限時代→採取→農耕」に至る部族の婚姻形態を扱いました。
そこでのポイントは、集団対集団の婚姻様式から個人対個人の婚姻様式になったものの、私権時代のような固定一対婚にはならなかったこと。これは、採集部族集団は男・女集団はそれぞれ解体しても、集団の安定という集団期待が根底にある為、私権でしか統合できない私権時代の固定一対婚とは集団の統合様式が全く異なっているからです。
それでは、これから今回の本題である北方狩猟部族の婚姻様式をレポートしていきます。
その前にいつものヤツをお願いします。ポチっと。

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2012年01月17日

【共同体社会の原点(集団)を追求する】1~原初生物は群れ(集団)そのものが生命体だった~

みなさんこんには。
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【共同体社会の原点(集団)を追求する】シリーズの第1弾です。プロローグにあるように、「共同体社会の構成単位=原点となる集団が、なぜ家庭や地域ではなく企業なのか」を明らかにするため、そもそも集団とは何か?集団はどのように形成されてきたのか?について、人類史を生物史まで遡って追求していきます。
今回は、原初の生物である原核単細胞生物~真核単細胞生物に焦点を当ててみようと思います。
いつも応援ありがとうございます!

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2012年01月08日

【人類婚姻史を構造化する】6~性の需給アンバランスが集団婚を解体へ導く~

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画像はこちらからお借りしました。
婚姻史ブログの私たちグループでは,婚姻形態の追求を行っています
その中で人類の婚姻様式を規定するのは「みんなの最大期待⇒集団や社会の統合軸」であるを軸に人類婚姻史の構造化を展開中です 😀
今回は前回の【人類婚姻史を構造化する】5~交叉婚:単位集団から集団外への充足対象の拡大に引き続き、採集部族集団の婚姻様式が外圧の変化、集団の期待と共にどう変わっていくのか?そして現在の私権時代の固定一対婚とどのように繋がるのか?あるいは繋がらないのか?を追求し、採集部族集団の婚姻様式を締めくくりたいと想います。
続きを行く前にいつものやつをポチッと応援お願いします

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2012年01月05日

【集団論:共同体社会の原点となる「集団」を追求する】~プロローグ

みなさん、新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
2012年、最初のテーマとして、【集団論】という根源的なお題にチャレンジしたいと思います。
■昨年の東北大震災~原発災害を契機に、人々の意識が大きく動き出し、大転換の時が近づいたように思えます。
実際、放射能汚染の実態が次第に明るみになり、被害の大きさは深刻さを増しています。加えて放射能問題だけでなく、世界経済は先進国をはじめ世界各国において、市場崩壊の危機に直面しています。市場の崩壊は、これまでの資本主義の終焉を意味します。
ところが、このような危機的な状況に対し、社会のリーダーたる政治家や官僚や学者などからは、何らかの有効な答えの提示がないどころか、相変わらずの嘘・誤魔化しを続けています。
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画像はコチラからお借りしました。
■このような大転換の時代を迎え、“必要なのは地に足をつけた共同体企業の建設”(実現論・序文) であると考えています。

この40年の間に、人々は、もっとも深い潜在思念の地平で、私権収束から共認収束への大転換を成し遂げたのである。それは、社会の根底的な統合原理が、私権原理から共認原理へと転換したことを意味する。
物的な豊かさが実現された以上、私権収束⇒私権統合の社会が終焉し、共認収束⇒共認統合の社会、すなわち、人々が、状況を共認し、課題を共認し、役割や規範を共認し、それらの共認内容に収束することによって統合される社会に移行してゆくのは必然である。現在の、意識潮流の先に人々が求めているものも、間違いなく共認社会(古い言葉で言えば、共同体社会)であると言えるだろう。
共同体社会というと、「社会」の方に目が向かい勝ちだが、重要なのは共同体社会の構成単位=原点となる、集団=企業である。普通の人にとって、もっとも身近な現実の場は職場である。そこには常に大きな圧力が加わっており、従って、誰もがエネルギーの大半をそこで費やしている。従って、現実を改革したいのなら、まず己の現実の職場を改革すべく尽力すべきだろう。

■2011年を表わす「言葉」は“絆”でした。
大震災において人々があらてためて実感したのが、日本人が心の底に持つ共同性ではなかったでしょうか。現在、人々が意識の奥で求めているのは、これまでのような私権追求の社会ではなく、共同体社会であることに異論はないことかと思います。
ここで、共同体社会の構成単位=原点となる集団が、なぜ家庭や地域ではなく企業なのか
この点が今回の追求テーマです。
そもそも、集団とは何か?、集団はどのように形成されてきたのか?
それを追求するためには、人類史を遡って追求し、生物史を貫く普遍構造を抽出する必要があります。
すでに、昨年11月の「るいネット・なんでや劇場」において、集団論のとっかかりについて議論されましたので、要点について紹介します。(11/27なんでや劇場レポート
◆生物が雌雄分化したのも、集団を形成したのも、全ては外圧に適応するためである
◆雌雄の結びつきにより集団が形成され、その核は雌雄の性引力である
◆集団には闘争集団と生殖集団とがあり、生殖(集団)のための闘争(集団)という関係が形成される
◆集団の第一価値はみんなの最大期待によって決まり、みんなの最大期待が集団の統合軸(適応軸)となる

■上記の視点から、始原人類を遡り、さらに雌雄分化の前、単細胞の時代から集団形成の原点について追求していきます。
具体的には、原核単細胞生物⇒真核単細胞生物~雌雄分化⇒脊椎動物(主に魚や両生類)⇒原初哺乳類⇒一般哺乳類⇒原猿⇒真猿⇒(始原人類)へと生物進化の過程に沿って扱っていこうと考えています。
当ブログの「共同体社会と人類婚姻史」の範囲を超えて、生物史の内容を追求していくことになります。当ブログではもちろん未明課題ですので、素人による手探りの追求となりますが、みなさんの御意見も頂戴しながら進めていきたいと思っております。よろしくお願いたします。
ありがとうございました、応援ヨロシクお願いいたします。

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2012年01月03日

「性の探求者」シリーズ ③代々木忠に見る性の追求 ~チャネリングセックス~

2012年の正月三が日,性の探求者シリーズで
①未開人における性の追求 ~性は日常,性は充足源~
②赤松啓介による性の追求 ~日本人のおおらかな性~
を扱ってきました。
その中で,人類において「性は充足源」である。日本でも昭和初期までは「おおらかな性」により,婚姻≒性は集団にとって最も重要な活力源として機能していたことを見てきました。
しかし,その後の現代社会において,性は活力源として機能しておらず,婚姻集団の家庭もさまざまな行き詰まり現象を見せています。
何が問題なのでしょうか
その原因追求の鍵として「代々木忠」の「チャネリングセックス」を紹介します。
「チャネリング・セックス」の「チャネリング」とは
肉体(五感)に頼ることなく、心と心(精神)を通じ合うこと。ということで「チャネリング・セックス」とは、お互いが触れ合わずとも可能なセックスということになります。 代々木忠著『プラトニック・アニマル』より。

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2012年01月02日

「性の探求者」シリーズ② 赤松啓介に見る性の追求 ~日本人のおおらかな性~

2012年の新年特別企画、「性の探求者シリーズ」
第2回の本日は、赤松啓介氏を取り上げます。
赤松啓介氏については、当ブログでも、
日本婚姻史2~その8:赤松啓介と言う人
『日本の婚姻史に学ぶ、共同体のカタチ』「夜這い婚って何?」
など、何度も取り上げています。
歴史に残るものは統合階級側から見た、統合の仕組みや制度改革の出来事ばかりで、かなり偏ったものです。
それに加え、統合の仕組みは歴史として残っている反面、その統合様式の最基底になる婚姻様式には、ほとんど触れていません。ましてや庶民の婚姻様式など皆無です。
そんな状況の中で、庶民の生活を探り、記録として残した赤松啓介は本当に貴重な注目すべき存在です。
そこで、若い20代の友人に、赤松啓介氏について感想を聞いてみました。


赤松さんの記事や本を読んで一番感じたのは、
「女性が性の充足を求めることがみんなに認められ、喜ばれている」
というみんなの意識のありようがすごくありがたいなぁということです。
現代は性って特に女性にとっては秘め事になりがち。
集団の中でみんなにオープンにするなんて考えられないこと。
でも、それが100年も遡らない時代に、女性から性充足を求め、そしてそれが喜ばれる状況があった、ということをありのままに教えてくれる赤松さんの記録はとても勇気付けられます。
全体の意識を共有していくためには、まずは女たちでオープンに性の話や充足を共有できるようにすることが始めの取っ掛かりになりそう。2012年は、性充足を女たちで共有していけるような空気を作っていきたいです☆

>雨の夜、仲間の家に集まって馬鹿話をする若衆たち。
「お前夕べ、ウチのお袋のとこ来てたやろ」
「えー知らんでえ」
「ウソ言え。で、どうやった?」
「俺の妹がお前に会いたい言うてたで。最近ご無沙汰らしいな」
「いやーお前の妹イマイチやしなあ」
「俺今日留守するから、嫁のとこに来てやってよ」
「わかった、行くわ」とまあこんな感じ。
そゆことしてると当然父親不明な子が生まれますわよね。
それを「こいつ全然俺に似てないやろ?」と笑いながら育てる夫。
赤松さんが紹介しているように、共同体の中で上下関係なく、みんなで性の充足話をしていた事実を現代の人はどれだけ知っているのでしょうか。「笑いながら性の話をするのは当たり前。」そんな風潮があったことが驚きとともに、楽しそうだなと思います。
こういう事実をみんなに知ってもらいたいと思います!

ほんの数世代前の日本で「性の充足をオープンに皆で共有していた」という事実が、驚きと同時に、行き詰まった現在の男女関係を打開する新たな可能性として感じられているようです。
今回は、赤松氏が亡くなられた時の、鴻上尚史氏の追悼文を紹介します。
にわかには信じがたいほど、度肝を抜く興味深い話です。
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2012年01月01日

「性の探求者」シリーズ① 未開部族に見る性の追求 ~性は日常、性は充足源~

みなさま、明けましておめでとうございます。
当ブログの代表管理人です。今年も宜しくお願いします。
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タヒチの初日の出?(なぜタヒチなのかは本編を参照して下さい)
画像はこちらから頂きました
本ブログは、1対1が当たり前とされている現在の婚姻制度からは、想像も出来ないほど多様で豊かな人類の婚姻形式の歴史の追究と、人類500万年に亙る共同体社会の社会構造を追求することを目的とし、これまで多様な追求を行って来ました。
その背景には、人類本来の婚姻様式・性の様式の在り方や集団のあり様を学び、セックスレスや草食男子などに見られる、現在の「性の衰弱」「性の行き詰まり」の突破口を開いて行きたいと言う想いがあります。
未開部族の婚姻様式などを追求する中で解ってきたことは、婚姻様式は多々あれど、人類にとって、婚姻は集団が外圧適応していく上で非常に重要な「システム」であったと言うことと、婚姻≒性は集団にとって最も重要な活力源・充足源であったと言うことです。
ところが、現在社会では性はもはや活力源として十全に機能しておらず、婚姻によって生じる集団=家庭も様々な行き詰まり現象を見せています。
文字通り、日本人にとって最大の苦難であった2011年を乗り越えた今、新しい時代の可能性を開いていく為には、社会の最基底部とも言える性の活力について考えて行くことが重要ではないかと当ブログでは考えています。
そこで、正月三が日の特別シリーズとして、「性の追求者」シリーズを企画し、多様な観点から「性の充足」について考えて行きたいと想います。
シリーズは、以下の3編でお送りします。
 ①未開部族に見る性の追求 ~性は日常、性は充足源~
②赤松啓介に見る性の追求 ~日本人のおおらかな性~
③代々木忠に見る性の追求 ~チャネリングセックス~

シリーズ初日かつ2012年投稿初めとなる本日は、「①未開部族に見る性の追求」をお送りします。
現在社会と違い、性は隠すものでも恥ずかしがるものでもない。純粋に充足を得る為に性に向かうその姿は、多くのことを教えてくれると同時に、我々現代人にも幸せな感覚を与えてくれます。楽しみながら読んでいただければ幸いです。
それでは、2012年まずはポチっと宜しくお願いします。

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2011年12月30日

【人類婚姻史を構造化する】5~交叉婚:単位集団から集団外への充足対象の拡大

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左上:トロブリアンド島の女性 右上:インディアンの踊り
左下:日本の縄文時代     右下:タヒチの女性
今回は、前回の兄妹婚に続き、更に集団が分割していった後の交叉婚について扱いたいと思います。
交叉婚の事例としては、オーストラリア原住民のカミラロイ族、北米インディアン70部族、日本の縄文時代など、更に南の豊かな採集部族の中でポリネシアのタヒチ島、パプアニューギニアのトロブリアント島に、その事例が見られますが、大抵は南方系の部族において発生した婚姻様式です。
ここでは交叉婚の内容と、なぜ交叉婚に変化する必要があったのか、当時の外圧状況や集団の期待とはなんだったのかを見ていきます。
いつものように応援宜しくお願いします。

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2011年12月29日

日本の婚姻史に学ぶ共同体のカタチ~祭りにみる日本人の最大期待とは?~

前回のテーマは、「夜這い婚を支える学びと導き」でした。
夜這い婚のあった戦前まで、性の充足を得ることは、集団の充足課題でした。そして若衆宿・娘宿・筆下ろしといった慣習の中に、夜這い婚を支える学びと導きの基盤があったことを展開しました。
今回は、性と集団課題の結び付きが強かった「祭り」にスポットをあててみたいと思います。
さて皆さん、ここで質問です。
 Q.貴女は、祭りの本当の充足を知っていますか? 
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祭りの充足と言えば、現代では踊りや歌を通じて、みんなと一体になれる充足をあげる人も多いでしょう。
あるいは、男であれば女の浴衣姿やうなじに、普段とは違う女らしさに充たされたり、女であれば、神輿や山車を担ぐ男の力強い姿にうっとりする方もいらっしゃると思います。
では、昔はどうだったのか?祭りの代表である「盆踊り」を例に、追求してみたいと思います。
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2011年12月24日

【人類婚姻史を構造化する】4~採取生産時代の婚姻と近親婚のタブー~

みなさん、MerryChristmas!!
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クリスマスツリー画像はこちら 

と、クリスマス気分を醸し出したところで、【人類婚姻史を構造化する】の第4回目です。

今回は<地上時代(採取・漁労・狩猟時代):約1万年前~>採取・漁労・狩猟生産時代(初期)の婚姻様式を見ていきます。


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何故、ラムセスⅡ世が…?画像はこちらよりお借りしました。

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