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2010年01月28日

本格追求シリーズ1 人類の”性”の本質を探る 総まとめ1

こんにちは。「人類の”性”の本質を探る」と題した本シリーズは、今回が最終回です。
最終回は、これまでの内容を総まとめした上で、次代の可能性を開いていく為の「政策提言」を行いたいと思います。
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◆問題意識とテーマ設定
・人類の”性”の本質を探る プロローグ
本シリーズの追求をスタートした、問題意識は次のようなものでした。
『恋愛の短期化や複数化、セックスレスの蔓延や最近の草食男子に見られる性欠乏の衰弱など、近年「性」が急速に行き詰まりつつある。環境破壊・肉体破壊・精神破壊に加えて、社会の根源を成し、次代に生命を繋ぐ「性の衰弱」も進んでいる。この状況は「人類滅亡の危機」と言っても、決して過言ではない。この滅亡の危機を突破するには、実現論に示されているように、人類の「性」や「集団」の原基構造を解明し、不変部分と可変部分を突きとめていく必要がある。』
『とりわけここ数年急速に進んでいる「性の衰弱」の問題を突破していくには、婚姻史の追及から更に一歩踏み込んで、人類にとっての「性の本質」を探る追求が必要ではないか。人類にとっての「性の本質」を探ることで、改めて様々な婚姻様式の本質、人類婚姻史の本質も見えて来るはず。そうすれば、そこから現在の「性の衰弱」問題を突破する答えを見出せて行ける。』
以上のような問題意識に基づき「人類にとって性とは?」「人類の性欲構造」「人類の性機能」の3つのテーマ設定で追求を重ねてきました。
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◆人類にとって“性”とは?
・生物にとっての性とは?
・人類にとって性とは?(1) 性闘争を封鎖した人類      
・人類にとって性とは?(2) 極限時代の人類の性(前半)
・人類にとって性とは?(2) 極限時代の人類の性(後半)  
・人類にとって性とは?(3) 生産様式の変化と婚姻形態の変化
・人類にとって性とは? まとめ

「人類にとって性とは?」
を追求する中で見えてきたのは、『人類の性の本質=安定と変異の両立と言う”本能次元の性の本質”の上に、”集団の最大の活力源・共認充足源”としてのベクトルが塗り重ねられてきた』と言うこと。
また『性の実践場としての婚姻(様式)は、このベクトル上で、集団のおかれた外圧状況に応じて、無限に組みかえられてきた』ことが明らかになりました。
◆人類の性欲構造
・人類の性欲構造1(前半) 現在の性のいきづまり
・人類の性欲構造1(後半) 性(欲)衰弱の原因構造
・人類の性欲構造2 私権時代特有の自我・独占の性
・人類の性欲構造3 本源の性とは?その性欲のスイッチは?
・人類の性欲構造4 人類の性システム
・人類の性欲構造5 哺乳類と人類の性欲構造の違い
・人類の性欲構造 まとめ
ー①人類の性欲構造
「人類の性欲構造」を追求する中で見えてきたのは、人類は年中発情可能であり、「発情期」のみに発情する本能構造を超えていること。
そして、この人類独特の年中発情は『性の充足によって、”生きる活力”を得るために、共認機能(期待と応合)によって、本能構造を再統合し、実現してきた』ことが明らかになりました。
『人類の性欲は、本能欠乏の上に、共認機能による欠乏=共認欠乏(期待と応合)が上塗りされている』と言うことも出来ます。
また共認機能=期待応合関係に基づいた、人類の根源的な性のあり様である”本源の性”と概ね5500年前から現在に至る私権時代特有の”自我・私権の性”の違いを整理し、『”本源の性”が、人類本来の性欲構造=人類の摂理に基づいた、性のあり様』であるのに対し、『”自我・私権の性”は、本能構造(=性闘争・縄張り闘争に基づく独占欲)にしか根ざしていない』こと、そして、人類が年中発情であるがゆえに、本能構造に根ざした自我・私権の性=365日の性闘争では、力で無理矢理制御しなければ社会がガタガタになることも構造化しました。
-②性欲衰弱の原因構造
「人類の性欲構造」の追求では「現在の性欲衰弱」の構造についても分析してきました。
ちょうどこのテーマの追求中に開催された、なんでや劇場での分析にも助けられ、性欲衰弱の背景には『1970年貧困の消滅による私権欠乏の衰弱→自我充足欠乏の衰弱→独占欲の衰弱による”自我・私権の性の衰弱”』と言う構造に加え、『古い秩序が崩壊・消滅しようとしている中、新しい秩序が登場してこないことに対する、不安と焦り。この不安と焦り=”適応不全”が、性欲さえ「それどころではない」と脇に追いやり、全面的・全世代的な性衰弱を生み出している』ことが明らかになりました。
なお、人類の性欲構造を整理してきたことで、『現在の性の全面的衰弱は、”自我・私権の性”のリセット過程とも言え、人類の摂理に則った、人類本来の”本源の性”を再生する最大の可能性となり得る』と言う可能性も見えてきました。
◆人類の性機能
・人類の性機能1 人類の性器の特殊性 
・人類の性機能2 人類特有のオーガズム
本シリーズは「性の本質」「性欲構造」の追求に続けて、「人類の性機能」ついても追求を行いました。
追求によって見えてきたのは『人類の性機能は、肉体構造的にも精神=脳回路的にも、極めて特殊な構造となっている』こと。そしてこの特殊性は全て『性充足によって絶望的外圧による不全を解消する為、性機能を進化させてきた』ことで、もたらされたことが明らかになりました。
◆人類の”性”の本質とは、”共認機能””共認充足”そのものである。
以上の追求から明らかになったのは、『人類の性は、その性欲構造だけでなく、肉体構造・精神構造(脳回路)も徹頭徹尾”共認充足”を得る為のベクトルで貫かれている』
と言うこと、性の充足とは最も深い”共認充足”そのものであり、それゆえに人類最大の活力源であると言うことです。
言い換えれば『人類の”性”の本質とは、”共認機能””共認充足”そのものである』と言えるでしょう。
ここで重要なのは、『人類の性充足は、全て”外圧適応”の為に存在している』と言うことです。

人類はつい一万年前まで、まともに地上を歩くことが出来ず洞窟に隠れ棲むしかない様な、凄まじい外圧に晒されていた。従って、人類のメスはサル以上に極度に依存収束を強め、首雄収束⇒応望収束回路を発達させていった。しかも人類のメスは(首雄でも防ぎ切れない)飢えや怯えに晒され、サル以来はじめて自らの不全感を直撃されたメスは専ら解脱収束を強め、強力な解脱収束⇒性機能収束回路(エンドルフィンとドーパミンの快感回路)を形成していった。だから、人類の女は徹頭徹尾、応望存在であり、自らの役割欠損を専ら性機能に収束させてゆく性的存在である。もちろん、それら全ては首雄の期待に応えて役割充足を得る為であり、従って男たちはそんな女たちを、純粋にかつ積極的に肯定視してきた。それどころか、樹上機能を失い、絶望的な状況下に置かれたカタワのサル=人類が、その極限時代五〇〇万年間を生き延びることが出来たのは、性と踊りをはじめとする強力な解脱充足回路を形成し得たからであり、もしそれがなければ、人類は生きる希望を失って早々に絶滅していたであろう。
実現論第一部前史 ト.人類の雌雄分化と人類の弱点」より

人類が圧倒的自然外圧の中で生き延びてこれたのは、「性」による共認充足があったからこそ。いつの時代でも、性は闘争・外圧(不全)に対する最大の解脱(≒不全を解消する方法)であり、この充足を元に、新しい闘争・外圧へと対峙していくことが出来た。
人類が自然外圧に対峙し、ここまで適応・発展してこれたのも、全ては性による充足があったからと言っても過言ではありません。
さて、「人類の”性”の本質を探る」総まとめは、その2~性の再生をどうする?政策提言編へと続きます。

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