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2014年10月14日

シリーズ 高齢者が先導する新たな共同体!~シリーズ3:背景の意識潮流「不整合な現実社会から、新たな地域共同体の構築に向けて」~

 

今回のシリーズは、現代社会が抱える大きな課題である「高齢化社会」から、「地域共同体と高齢者の役割」をテーマとしています。
シリーズ1:プロローグ
シリーズ2:事例編

★なぜ地域共同体と高齢者なのか? シリーズ3ではその背景と可能性を見てみましょう。
目次
1.高齢者問題の本質は、地域の相互扶助が失われた事
 2.市場社会全体が行き詰まり、不整合感が増大している
 3.「自給」「自考」の意識潮流は、新しい地域構築の出発点
 4.地域づくりと高齢者の役割
相互扶助が行われていた時代   ①相互補助が失われた写真
        かつて、高齢者は地域と共にあった                   高齢が排除される社会に
図版はhttp://kokumaijp.blog70.fc2.com/blog-entry-87.htmlからお借りしました


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2014年10月09日

女主導の原理と現代への適用(番外編)~商家経営における女主人と女中の役割②~

老舗大国ニッポンの、陰の立役者である女たち。女中

その女たちの働きぶりがよく分かる、ある研究レポートを発見しましたm005.gif

前回の記事では、若年女中について主にお伝えしましたが、

それに続いて、今回は中年女中についてをまとめたシリーズ第2弾ですm034.gif

若年女中の面倒をひたすらとことん見てきた女主人…その女主人を支える存在である中年女中に注目です!

 

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2014年10月02日

女主導の原理と現代への適用(番外編)~商家経営における女主人と女中の役割①~

女主人
老舗大国ニッポンの、陰の立役者である女たち。

その女たちの働きぶりがよく分かる、ある研究レポートを発見しましたm244.gif

少し長くなりますが、商家の女主人と女中の役割を中心に、リアルな様子も出来るだけ交えながら、2回に分けてご紹介しますm217.gifm218.gifm216.gif

荒木康代さん『商家経営における主婦(女主人)と女中の関係についての考察―1927年の商家の妻の日記から―』より抜粋ですicon_razz.gif

(画像は本文とは直接関係ありません。画像はこちらからお借りしました。)

 

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◆はじめに

荒木康代著

本報告では、昭和2年の大阪船場の商家の妻の日記から、商家経営における女主人と女中の関係について取り上げる。
商家の主婦(女主人)と女中との関係については、中野卓が、
商家の主婦の役割は、「女中を指揮して店員の衣食給与に当ることを重要な任務としているだけでなく、店員に対する人事管理の一半は主婦によって行われていた」として、女中の「指揮」を「重要な任務」としてあげた。

商家の主婦の女中に対する「指揮」や「親密感ある交際」の具体的なあり様については、その資料的な制約もあってこれまでほとんど研究されてこなかった。
本報告では、
商家の主婦の役割と女中との人間関係の分析を通じて、主婦の女中に対する役割とともに、両者の「親密感ある交際」がどのように醸成されていったのかという点についても考察する。

 

◆杉村久子と杉村家について

日記の著者、杉村久子は、1883(明治16)年に、五代友厚・豊子の三女として大阪中ノ島(現大阪市北区)で生まれ、17歳で大阪船場(現大阪市中央区)にある杉村商店の後継者である杉村正太郎と結婚した。

本報告で取り上げる日記が書かれた1927年当時の杉村商店は、東区船越町に「杉村本店」があり、「林業部」と「土地部」があった。
従業員は7名いたが、日常の経営は番頭に任せられていた。

927年1月の杉村家には、住込みの若年の女中が3名通勤の中年の女中2名がいた。また、船越町の店にも1名の女中がいた。

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2014年09月26日

女主導の原理と現代への適用~女たち主導の婿取り婚が日本を老舗大国に導いた!~

 みなさん、実は日本は、世界一の老舗大国なのをご存知でしょうか!創業100年を超える企業がどのくらいあるかというと・・・
老舗
画像は、こちらからお借りしました。

 我が国は、世界で群を抜く「老舗企業大国」である。創業百年を超える老舗企業が、個人商店や小企業を含めると、10万社以上あると推定されている。その中には飛鳥時代、西暦578年に設立された創業1400年の建築会社「金剛組」だとか、創業1300年になろうかという北陸の旅館、1200年以上の京都の和菓子屋など、千年以上の老舗企業も少なくない。
ヨーロッパには200年以上の会社のみ入会を許される「エノキアン協会」があるが、最古のメンバーは1369年に設立されたイタリアの金細工メーカーである。しかし、これよりも古い会社や店が、我が国には百社近くもある。

Japan on the Globe-国際派日本人養成講座より

  これだけの老舗企業があることも驚きですが、もっと驚きなのが、百年以上の老舗企業10万社のうち、4万5千社ほどが製造業であり、その中には伝統的な工芸品分野ばかりでなく、携帯電話やコンピュータなどの情報技術分野や、バイオテクノロジーなど先端技術分野で活躍している企業も少なくないことです。

  これは、日本人の勤勉性や応望性、そして追求力による商品やサービスの質の高さによるところが大きいと思いますが、実はその背後に、高い技術や能力を代々引き継ぐことを可能にする“ある構造”があったのです。

 その“ある構造”とは・・・

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2014年09月18日

女主導の原理と現代への適用~女性の躍進が際立ち始めた時代背景~

kiku_woman

直近3回の記事では、女主導の原理が、現代にどのような形で現れているのかを事例中心に紹介しました。

女主導の原理と現代への適用 ~はじめに~

女主導の原理と現代への適用 ~現代にみる女主導の可能性~

女主導の原理と現代への適用 ~女主導で集団や地域を運営する事例~

それらの事例は、どのような時代背景から生み出されてきたのでしょうか?

るいネットにとてもよくまとまっている投稿があったので、紹介します。(女性の躍進が際立ち始めた時代背景)

 

 

◆はじめに

男女

ここ数年、女性の活躍が目立つようになって来たが、特に311震災以降はその流れがさらに加速し始めている

歴史循環的にも、西洋から東洋の時代へ

そして男性主導から女性主導の時代への転換点である、という分析も良く耳にするが、

改めて社会変化による意識潮流の変遷を整理しておきたい。

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2014年09月04日

女主導の原理と現代への適用 ~女主導で集団や地域を運営する事例~

IMG_6111-1200前回の記事に引き続き女主導で上手くいっている事例を紹介します。

女主導の原理とは何か?男主導と何が違うのか?を明らかにするために、様々な事例が幾つか出揃った後、女主導の原理を構造化していく予定です。

今回紹介するのは、

専業主婦が主導した「地域生活支援ネットワークサロン」

女性主導で拡大してきた「週間もしもししんぶん」

伝説の女将といわれた旅館「加賀屋」の小田孝の言葉です。

 

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2014年08月16日

代々木忠 ~あくなき性の探求~

ビデオカメラを持った白髪の男が、レンズを通して男女の絡みをじっと見つめている。

AV界のカリスマ「ヨヨチュウ」こと代々木忠監督。AV販売本数累計7000万本、監督作品数536本(現在も更新中!)

代々木忠のドキュメンタリー映画『YOYOCHU ~SEXと代々木忠の世界』が、2010年のローマ国際映画祭で上映された。

 

img60688461

代々木の人生はまるで劇画のようだ。

1941年、3歳で母親を亡くし、親戚の家を転々とする。終戦後には自宅が売春宿になり、親の愛を知らずに育つ。中高生で札付きの不良として知られるようになると、警察に目を付けられて大阪に逃亡。生活を改め花屋に住み込みで働き始めると、華道の才能を発揮。師範の資格を取って若手華道家として評価される。23歳で結婚するものの、喧嘩で捕まったことをきっかけに離婚。一時、極道の世界に足を踏み入れた後、愛人3人とともに上京する。

ワールド映画の助監督になると女優の真湖道代と出合い、29歳で2度目の結婚。34歳で監督デビューを果たすが、プロデューサーとして携わった「女高生芸者」がわいせつ図画として摘発される。裁判費用を捻出するため制作会社ワタナベプロを設立し作品を量産。その後タレント事務所を設立し、愛染恭子をデビューさせる。40歳の時に東京地裁で無罪になると、43歳で制作会社アテナ映像を設立。一般家庭にビデオが普及し始めた時期に、愛染を主役にしたビデオ作品『本番生撮り淫欲のうずき』を発売して爆発的ヒットとなる。さらに44歳、『ドキュメント・ザ・オナニー』が、一大センセーションを巻き起こす。

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2014年08月15日

高齢者が先導する新たな共同体!~事例編:社会問題に高齢者が動き始めている

実は、世間を広くみていくと、高齢者の中にも活力を持った活動を展開しているグループが、幾つも存在しています。

老人ホームに代表されるように、福祉政策に基づいた施設に入り、何も仕事をせずに余生を過ごすということに対して、これだけ事例があると、どうも高齢者が様々な活動に動き出しているという感覚があります。

今回は、そのような事例を俯瞰しながら、なぜ今高齢者の活動が創出されているか。考えてみたいと思います。

高齢者元気

【核家族化で失われた役割を復活】                   

以前から、子育て支援政策はありますが、問題を解決に導くような有効な政策はなかなか見えていません。そのような中で、子育てや家事代行業務などで高齢者が活躍しています。核家族化により、母親1人で子育てしなければいけない状況や、共働きで家のことができないような状況に対して、子育て経験豊富,信頼がおける“おばぁちゃん”の活躍の場があるようです。

子育て

★【高齢者活用子育て支援事業】の事例紹介:親の居場所をつくる

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=292951

いずれも、行政と地域が一体となって行っている育児の取り組みです。

☆東かがわ市:にこにこクラブ~地域組織活動育成

・公的支援のない土日に活動,廃園施設を有効活用しながら活動。

☆須坂市:NPO法人へそのお~ふれあいサロン運営

・自宅開放からのスタートし、,ネットワークも広がりをみせている。

★高齢者組織化に近いビジネスの事例・・・かじワン

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=292862

「社会を変え、国を変え、世界を変えたいという志を抱いて経営を行っており社員一同この精神を充分に理解し最高のサービスのご提供を追求しております。」という結集軸で、家事代行サービス事業を展開。引退した高齢者層が、働く女性をサポートしている。

【市場化・都市集中化→活力を失った地域を活性化】

首都圏から離れた地域において、高齢者人口の比率が高くなり、地域が過疎化している事例はよく聞かれると思います。そのような中でも、経営的にも自立し地道に活動している集団があります。

地域活性化

★老人共同体の実現に向けて その萌芽となる事例紹介~地域を伝承するおふくろの味「ファームまぁま喜ね舎」

http://bbs.kyoudoutai.net/blog/2014/07/2798.html

「福井の母ちゃんの味」「地域の食文化」を伝承するという目的の元に結集。「高年齢者の高年齢者による高年齢者のための企業組合」高齢者でも働ける業務体制をつくり、仲間同士の繋がりも深めている。

★【高齢者活躍の事例】八王子市清川町「きよぴー&とまと」地域の高齢者が皆でつくりあげてきた集団

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=291274

地域高齢者のための配食サービスや様々なイベント開催をするなど、小規模だが継続的に活動。

【学校・家庭教育機能の喪失により失われた教育の復活】

「学級崩壊」「家庭教育の喪失」の言葉に代表されるように、教育機能が破綻しつつあります。それに代わり、江戸時代の“寺子屋”や人生経験豊富な高齢者の役割が見直されている潮流があるようです。

寺子屋

★高齢者が知恵や技能を教える「寺子屋事業」の取り組み

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=291661

地元のシルバー人材センターが事業母体。高齢者が培ってきた知恵や技能を地域社会に還元していこうという取組み。

★高齢者の役割~文化・知識・技術の伝承者および子育て~

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=279861

高齢者の最大の役割は子育て。現代、高齢者は仕事を剥奪された。

【限界を迎えた福祉政策→高齢者相互の介護・共同体の復活】

社会保障政策が限界を迎える中で、福祉の世界では、元気な高齢者による介護事業を立ち上げ、人材不足をカバー。また昨今のシェアハウスの流行は、若者だけでなく、高齢者間でも事例があります。

グループリビング

★【高齢者活躍の事例】若者に介護はさせない~元気高齢者による高齢者支援~

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=291232

「高・介併進策」と名付けた介護の人手不足解消。高齢者の生涯雇用のステージの確保。補助金なしで社会に負担をかけず自立。知識や経験を持つ元気高齢者の力を活かしている。

★高齢者生活共同運営住宅(高齢者生き活きグループリビング)とは?

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=291125

一人暮らしで生活に不安や不便を抱える高齢者が、比較的低廉な料金で、地域でお互いの自主性を尊重した共同生活を営むことにより、生涯自己実現を図りつつ健やかに老いることを目的とする、小規模在宅型共同住宅。地域住民へ住宅の開放や、地域活動への参加など、社会的役割も積極的に果たしていく開かれた共同住宅を目指している。

【新たな役割創出・追求・可能性】

このような高齢者の本来の役割が見直される一方で、新たに、高齢者自らが起業し、チャレンジしていく潮流もあります。起業動機

★高齢者の仕事がない?全員参加型起業の事例~ワーカーズ・コープ~

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=291339

仲間で資金と労働力を持ち寄り、参加者全員が経営者として働く「ワーカーズ・コープ」

★高齢者の起業が急増、理由は経験を生かす・社会の役に立ちたい

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=291120

急増しているという高齢者起業家の「動機」を調べると、自らの主収入の確保といった人は少数派で、「社会の役に立つ」「今までの経験を生かす」といったように、対象が社会へと向っている傾向が読み取れる。

核家族化,地域活力の衰弱,学校・教育機能の喪失,限界の福祉政策・・・・どの事例も、現代社会の根本問題を解決のために、高齢者が自立して生きてこうとする事例ばかりです。

そして、起業という形で新たな役割の追求していく事例まで登場している。

現代社会は、様々な問題を自ら追求していく「自給期待」が顕在化している時代です。http://blog.nihon-syakai.net/blog/2013/10/002638.html

紹介した事例は、今後、高齢者が先導する新たな共同体=老人共同体が創出されていく。高齢者がどんどん動き始める時代に入ったことを示しているのではないでしょうか。

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2014年08月14日

【女主導の原理と現代への適用】番外編 シャーマンの性別分布

 

>これから社会や集団のあり方を考えるうえで、「女主導の原理」で社会や集団を形作っていくことが一つの突破口になるのではないかと考えています。

男原理・女原理解明のヒントm244.gifになるかもということで、世界各地のシャーマン性別分布を地図に落とし込んでみましたm058.gif

これを見ると、傾向は一目瞭然?!icon_eek.gif

まずは地図をぜひご覧くださいm021.gif

シャーマン地図

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2014年08月13日

高齢者が先導する新たな共同体!:プロローグ

こんにちは!

前シリーズでは「家族って何?」と題し、家族について追求してきました。

江戸以前の村落共同体の時代から明治以降に市場社会へと移行しながらも、日本人(庶民)はその共同性や集団性を守る道を常に選択してきましたが、1970年・貧困の消滅に伴い村落共同体は完全に解体され核家族社会に転換しました。家族は「集団」から「個人の集まり」へと姿を変え、現在は実体のない理想の家族像(幻想)を描いているに過ぎないのではないか、ということを学びました。

今回のシリーズでは、そのような「家族」の変遷を下敷きにしながら、現代社会が抱える大きな課題である「高齢化社会」について考えていこうと思います。テーマはずばり、「老人の役割と、老人共同体の事業化」です。

 

◆老人共同体のイメージ

さて、想像してみてください。 お年寄りが集まるシェアハウス。そこでは定年により会社勤めを終えたもののまだまだ働きたい、できれば何か地域や社会の役に立てるようなことがしたい、高齢者同士で支えあいながら生活したい、高齢でもまだまだ新しいことにチャレンジしたい、、、そんなさまざまな志をもった元気なお年寄りの男女数十人が共同生活をしています。

もちろん、単に一緒に生活しているわけではなく、シェアハウスに住む老人一人一人が出資して設立した共同出資会社の経営者でもあります。女性は、子守や保育の仕事、働く主婦の家事を支援する仕事、老人の介護などの得意な仕事に携わり、男性は、同じく子守、子供たち向けの塾の先生、畑で農作物の栽培など、様々な仕事に取り組みながら、会社経営の仕事も分担しています。 保育はシェアハウスに近所の母子が集まっては一緒に子育てをする共同保育の形をとっています。お母さんたちやお年寄り達に囲まれて子供たちは真っ直ぐに育っています。共同で面倒を見ることで子育て手間が少なくなる分、空いた時間にお母さんたちはお婆ちゃん達に料理などを教えてもらいながら、お弁当やお惣菜を一緒につくっては地域向けに販売しています。もちろん材料はお爺ちゃんたちが畑でつくった無農薬野菜などを使っており、おいしさに加え安全なことから地域の人からも大変喜ばれています。 また、

年老いて体が動かなくなったとしてもシェアハウスから出ていく必要はありません。優秀な自社の介護スタッフ=仲間が面倒を見てくれます。元気な間はずっと働き、老衰や病気で動けなくなれば住みながら介護を受け、仲間に死を見届けてもらう。ここはそんな場所です。 大きな収入はありませんが、年金と併せれば十分な収入となり、会社の利益蓄積もあります。なにより収入以上に、年老いても誰かの役に立てることの喜びを感じられることが皆の一番の幸せです。

さらに、彼らはこのようなスタイルの生活=事業に大きな可能性を感じており、もっと多くの人に知ってもらい、参加してもらい、社会に拡げていきたいとの想いから、仕事の合間に勉強を重ね、定期的に集まっては議論を重ね、保育や介護の専門的な勉強から事業展開に至るまで、様々な追求をしています

 

元気な高齢者02    元気な高齢者01

 

◆高齢者の置かれた現況

こんな想像をしてみましたが、いかがでしょうか。

冒頭にも書きましたが、村落共同体が一部残っていた時代までは高齢者にも集団としての役割が、居場所が存在していましたが、核家族の完成以降には高齢者の居場所は無くなり、家族や社会からも厄介視されるような肩身の狭い存在に成り果ててしまいました。

なぜ、このような事になったのでしょうか。 核家族の発生は意外に古く、明治時代まで遡ります。 明治時代になり近代市場社会が幕を開けると、株式会社が次々と設立されるようになり、それまでの共同体における職住一体の環境から、会社勤めという職住分離のスタイルに変化していきます。会社勤めの主役は稼業を継ぐ必要のない次男や三男などであり、生家や共同体を離れ都市部に住まい始めます。これが最初の核家族形態の誕生です。

村落においては共同体を守っていく、継承していく役割として高齢者が存在しましたし、明治以降も地域社会の結びつきが密実であった時代は、自治会など地域の世話役やご意見番などとして高齢者の役割が存在していましたが、1970年頃になると核家族が当たり前のようになり、共同体はついに解体され、同時に地域社会も形骸化してしまいました。また、企業においても生産効率第一の都合から定年制により仕事役割を剥奪され、結果、家族・地域・企業のどこからも役割を期待されることのない高齢者が大量に発生するという状況になりました。

当然のように、生活できない、医療費もかかる、などから福祉政策を推し進めてきたわけですが、経済成長を前提とした福祉政策では破綻するのは当然ですし、何より福祉政策にぶら下がり遊んで暮らすだけの老人を再生産することになるという負の側面もあります。 人口予測によると、2050年には高齢者人口は約3000万人に増加し、3人に一人が高齢者、1.2人で一人の高齢者を支える社会に推移していくと予測されています。先進国で真っ先に迎える超高齢化社会という未知の世界は、もはや待ったなしの追求課題と言えます。

www.jja.or.jp_pdf_koureisya    孤独死新聞記事

 

◆高齢者の可能性

実は先に挙げた老人によるシェアハウスも、保育事業も、介護事業もすべては現実に存在し、高齢者は多方面で活躍しています。

そこで、このような先行事例を踏まえ今回提起しているのが、「老人共同体の事業化」です。 現在の高齢者問題は明治以降に進めてきた市場社会の結果生まれたものです。 市場からはみ出した、あるいは押し出された高齢者は、市場社会の観点から見ればたしかに厄介者ですが、私たち日本人が共通に心底にもつ集団性・共同性の観点から見れば、その体験者でもあり、まだまだ知恵や経験を若い世代に受け継いでもらわねばなりません。

3.11の東北大震災に見る統合者の無能状況、昨年の不正選挙に見る統合階級の暴走など、人類の誕生以降形成した共同体社会を解体してつくりあげた市場社会は明らかに行き詰まりを見せ、半ば秩序崩壊しているのが現状です。危機的な社会状況のなかで庶民は、もはやお上にまかせてはいられない、自分たちで考えて、生きていく基盤をつくっていかないといけない、そんな意識に変わりつつあります。このような状況では市場の外にいる高齢者こそが新たな社会関係を形成していける可能性を持っていると言えるのではないでしょうか。

 

◆今後の追求テーマ

およそ次のような内容を追求しながら記事化していく予定です。

■プロローグ(今回)・・・ 高齢者の置かれた状況と、可能性

■事例紹介・・・ 先行する高齢者が活躍する事例

■意識潮流・・・不整合な現実社会から、新たな社会の実現に向けて

■老人共同体の担う事業・・・需要、先行事例、可能性

■事業化に向けての課題・・・

組織統合、組織化、体制化、事業展開 共同体拠点としての共同生活の可能性、課題 老人共同体における男女の役割、可能性

■具体事業の提案

 

◆次回は、先行する高齢者の事業化事例を紹介するとともに、可能性基盤について探ります。

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